女優・有村架純(26)、俳優・菅田将暉(26)が来冬公開予定の映画『花束みたいな恋をした』(配給:東京テアトル、リトルモア)で初のW主演を務めることが30日、分かった。
作品は、1991年のドラマ『東京ラブストーリー』や2010年のドラマ『Mother』、17年の『カルテット』など数々の連ドラ作品を世に送り出している脚本家・坂元裕二氏書き下ろしの恋愛映画となる。
現在の東京を舞台に2000年代を生きる若者へ贈るラブストーリー。執筆段階から有村と菅田を主役に想定し、東京・井の頭線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から物語が始まっていく。時代、時間、場所、すべての偶然が運命のようにシンクロしてゆく1つの恋の5年間の行方と、子供でも大人でもない時期を迷いながら歩んでいく2人の姿が描かれていく。
監督は、2004年の映画『いま、会いにゆきます』や『映画 ビリギャル』などヒット作を手掛け、ドラマ『カルテット』でも坂本氏とタッグを組んだ土井裕泰監督が、映画でも初タッグを組むこととなる。
今回の起用へ有村は、「率直に言いますと、とても光栄です。坂元さんが描くあの空気や言葉たちをまた、自分の中に落とし込めると思うと。別次元で存在しているかのようなファンタジー性も感じながら、どう呼吸できるのかとにかくやり尽くすのみです」と、意気込みを。
一方の菅田は、「数年前に坂元さんにラブストーリーをやりたいと唐突に想いをぶつけた事がありました。待って、待って、待ち焦がれた本。自分の大事にしてきたものや好きなものを共有できた時の心の喘ぎ。そこから始まる繊細すぎるというと肥大し過ぎですが、現代人のナイーブな部分がリアルに描かれていて、すごく好きな脚本です」と、望んでいた状況がやってきたと熱弁。
お互いの印象については有村は、「これまで感じてきたこと、互いにあると思います。そんな瞬間に再び菅田さんとお芝居させていただくことは意味があるのではと感じています。敬意を持ちながら思うものを提示していくことができればと思います。とても楽しみです」と、全力をぶつけていくようで、菅田は「同じ関西人の有村さんには馴染みやすさと柔らかさとクレバーな幹の太さを感じています。土井監督のもと、有村さんと始まる僕らの物語。今はただ楽しみです。浮かれず1つ1つ丁寧に作っていけたらと思います」と、静かな闘志を燃やしている。