『第2回 AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』決勝大会が31日、東京・赤坂ACTシアターで開かれ、優勝は昨年の大会準優勝だった『AKB48』の矢作萌夏(17)となった。
アイドルグループ『AKB48』グループの中でもっとも魅力的な歌い手を決めるというコンセプトのもと開催される大会。今回は135人の立候補者のなかから予選を勝ち抜いた19人(『STU48』矢野帆夏はケガのため出場辞退)が、バンドの生演奏をバックに歌声を披露する。審査員は井上ヨシマサ、『ゴスペラーズ』黒沢薫、加藤いづみ、佐藤嘉風が務める。
決勝大会は20人が4グループに分かれ決勝歌唱予定曲のうち1曲を歌唱。グループ上位2位が最終決戦に進出するというもの。会場はチケット完売の1000人が見守るなか、それぞれ個性を見せながら次々と歌唱していく。
20人からファイナリストに残ったのは『AKB48』で『STU48』の岡田奈々、『NMB48』山崎亜美瑠、『AKB48』矢作萌夏、『HKT48』秋吉優花、『SKE48』高柳明音、『STU48』峯吉愛梨沙、『NGT48』三村妃乃、『HKT48』豊永阿紀の8人。
優勝を飾った矢作は決勝大会1次審査で上白石萌音の楽曲『なんでもないや』を伸びやかに歌い上げ、最終審査では、姉で元『SKE48』矢作有紀奈氏と一緒によく歌っていたと思い出が詰まっているChe’Nelle(シェネル)の『Believe』で会場を圧倒した。
優勝が伝えられた瞬間、矢作は隣にいた岡田からハグされ涙をこぼすことも。矢作といえば10月27日放送の『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系)でグループ卒業を発表していただけに、「ファンのみなさんへ、1番の推しメンと思ってもらえる結果を残せて、本当に嬉しい」と、涙をこぼしながらも笑みを見せた。
岡田も「『これからどうする?』って人生相談を受けていたんです」と目を細め、「優勝という素晴らしいものを胸に、羽ばたいてほしい」と、激励していた。
終了後の会見では、優勝すると秋元康氏プロデュースによるオリジナルソロ曲がプレゼントされることとなるが、「歌ができるまで卒業しない?」との問いかけに「そうです!」と、茶目っけたっぷり。
会見では、岡田のことも話題に挙げ、「ファンの方とかのお顔を見ていると涙があふれてきたんですけど、裏に帰ると奈々さんが一生懸命なぐさめてくださって。本当に泣いていたときも奈々さんがヨシヨシしてくれて。奈々さんがいなくなったらこの先どうしようと思うくらいだったんですけど、アドバイスをいっぱいしてくださって元気になりました」と、絶大な信頼を寄せる姿も。そんな岡田とは卒業したら会えなくなるのではとの声も飛んだが、「私も海を航海して瀬戸内に会いに行こうと思いました」と、卒業後も慕い続けていくようだった。