女優・神田沙也加(33)が21日、都内で行われたディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王2』(監督:クリス・バック、ジェニファー・リー/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)のスペシャルイベントに出席した。
同イベントには、アナの声を担当した神田のほか、来日した監督のクリス・バックとジェニファー・リー、プロデューサーのピーター・デル・ヴェッコ、作曲家のロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスの6名が登壇した。
キャラクターのキーとなる赤紫色を基調とした可愛らしい装いで神田は、「今日はこうして制作陣の皆さまとご一緒できて、とても嬉しいです。1作目の時もそうでしたが、クリエーターの愛情がつまったものを日本の皆さんに愛してもらいたいという使命感を持って取り組みました。前作のイベントでは、歌わせて頂きましたが、日本語の訳詞を制作陣の皆さんに聞いてほしいという思いもあり楽しく歌を歌ったのを覚えています」と、当時を振り返る。
これに監督のジェニファーは、「前回の来日で沙也加さんの歌を聴いて、とても感動しました。最新作でもアナの美しさと優雅さをまた持って戻ってきてくれて本当に嬉しいです」と、目を潤み声を震わせると、神田も涙を流しながら約5年ぶりの再会を喜んでいた。
また神田は、「自分の年表があるならば、間違いなく私の分岐点になる作品になりました。日本中の皆さんが年齢性別を問わず愛しているのを感じていて、アナでいることがいつも幸せに感じています。もう一人の自分がいるような感覚でもありますし、全てが変わりました」と、“アナ雪”が、自身にとって特別な作品であることを感慨深げに語った。
“アナ雪”といえば、『レット・イット・ゴー』や『とびら開けて』など、数々の印象に残るミュージカルナンバーも欠かせない見どころの一つだったが、“アナ雪2”でも期待が高まるところだが、神田は、「今回担当した2曲にはタイプが違うのですが共通したものがあって、今のこの状態が変わらないで欲しい、守りたいという思いも持ちながら、局面にぶつかった時に今できることはなんだろうと、考えて行動することで大人としてアナが成長していく楽曲です」とコメントし、待ちわびる日本のファンへ楽曲の魅力を語った。
今回初来日となった作曲家のクリステンは、この日を楽しみにしていたそうで「日本の情熱があったからこそ『アナ雪2』を完成させることが出来たと思っています。日本に来れたことが本当に嬉しく皆さんに心から感謝しています」と思いを語り、そのお礼として世界で日本だけのスペシャルライブを披露した。
本作のメイン楽曲『イントゥ・ジ・アンノウン』をはじめ、本編に使われる全7曲がぜいたくに盛り込まれたこの日限りのスペシャルメドレーが演奏された。
この素晴らしい演奏と来日の感謝の気持ちを込め、神田からゲストへ秋をモチーフにした帯がプレゼントされた。実は、本作でのアナの衣装に日本の帯を参考にしたということで、ジェニファーは、「アナは長い旅を経験します。その際には体ももちろんのこと、気持ちも守らなければならないのです。強くて自分を守ってくれるものは何かと考えたとき日本の帯を知り、インスピレーションを得ました」と、日本の文化を映画に取り入れたという。
最後に神田は、「明日から公開楽しみにしてきましたが、本作公開までアナと生きてこれて幸せです。アナと一緒に成長していけたらなと思います。是非劇場でご覧ください!」とコメント。
監督のクリスは、「今日会場にいらした方もそうですが、僕たちが生んだキャラクターが世界をはじめ、この日本に届き、そして日本の皆様にこうして今もキャラクターを愛してくれて、また衣裳を身に纏ったりと、皆さま自身の人生の一部に取り込んで頂けて本当に光栄に思います。是非映画を楽しんでください」と、日本のファンへ熱い感謝のメッセージを贈った。
【STORY】
アレンデール王国の女王となったエルサは、自分だけが周りの人と違い、特別な力を持っていることに悩みながらも、アナやクリストフ、そしてオラフたちと平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、エルサにだけ聞こえる不思議な“歌声”が届くようになる。エルサは自らの魔法の力の秘密を解き明かすために、アナはそんなエルサを守るために、姉妹は“歌声”に導かれ、未知なる旅に一歩を踏み出す。それは、二人の運命を変える驚くべき冒険の始まりだった…。
原題:Frozen2 全米公開:2019年11月22日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
声の出演:松たか子(エルサ)、神田沙也加(アナ)、武内駿輔(オラフ)、原慎一郎(クリストフ)
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