映画『IDOL-あゝ無情-』(監督:岩淵弘樹/配給:松竹メディア事業部)フェスが26日、東京・丸の内ピカデリーで開かれユニット『BiSH』、『GANG PARADE』、『EMPiRE』、『BiS』、『CARRY LOOSE』、『WAgg』のメンバーたちが登壇し、トークやミニライブを繰り広げた。
本作は、音楽事務所WACKが2019年3月に開催した合同オーディション合宿の密着ドキュメンタリーを編集したノンフィクション・エンターテイメント。アイドルを目指す少女たちが九州の離島・壱岐島に集まり、歌・ダンス・マラソンなどに挑戦し、毎夜行われる容赦ない脱落者の発表など、過酷な試練に臨む姿が収められている。合宿の模様はニコ生にて24時間配信もされ、約230万人という視聴来場者数を記録するなど反響も呼んだ。
総勢30人以上とWACK内ユニット総出演で登壇する圧巻のステージに。まずは、株式会社WACK代表取締役で渡辺淳之介プロデューサーから「この作品はハードボイルドなアクションあり、ホラーありとすべてを詰め込んだ超大作となっています」と、まずはジョークで和ませつつ、「フィクションではないですけど、本当にハラハラする展開だったり、人間というのは小説より奇なりというのはよく言ったものだなと思ってまして、不思議な部分が見えてくる映画だなと思っています」と、あいさつ。
続けて、オーディションに参加したキャストからコメントが。
『EMPiRE』のNOW EMPiREからは「私は当時自分のことで精いっぱいで、周りが全然見えていなくて、合宿中に何が起きていたのか、この映画を通して知ることがたくさんありました」と、感じたことを伝えつつ、「私は人に思いを伝えるということが、すごく苦手で、合宿中も候補生や先輩に意見を言うことがなかなかできかなったんですけど、合宿を通して変われた自分がいて、自分でも知らなかった自分を知ることができました。そして『EMPiRE』に加入して最初はメンバーと話せず距離があったんですけど、いまではふざけあったり、励ましあったり、時にはぶつかりあったり、『EMPiRE』に加入して、まだ7ヶ月なんだなと感じてしまうほどです。本当にすごく幸せです。これから『EMPiRE』の1人として引っ張っていける存在になりたいと思っています。これからもよろしくお願いします」と、気持ちを込めた。
『WAgg』のナアユは「『NOW EMPiRE』と同じで、合宿などでは自分のことで必死で周りが見えませんでした。でも、私の所属しているグループがまだまだ成長していかないといけない部分がたくさんあると感じて、積極的に発言できたりとか、周りのことを考えていま自分が何をしないといけないかを合宿当時より考えられるようになったのかなと思います。個人としてもグループとしても自信を持って成長して、自分の存在を誇れるようになりたいと思っています」と、合宿からいま現在までの成長への気持ちを語った。
『EMPiRE』YUiNA EMPiREは「この合宿は第2期『BiS』にとっても、アイドル人生をかけたものでした。いつかここに至るために道だったんだと思えるようにグループで協力して臨んでいきたいと思います」。
『BiSH』のアユニ・Dからは、「この映画は最初から最後まで、こんなものを流していいのかという映像がたくさん流れていて、この映画でしか感じられない感情がたくさんあります。たぶんいろんなカオスな感情になって家に帰ると思います」とのことだった。
そして岩淵監督から「この合宿は渡辺さんを中心に、女の子たちに正直に真っ直ぐに頑張りなさいという場所でして、むき出しのものが撮れる場所だったんです。それを85分の1本にまとめました。人の感情の沸点の部分を集めた煮詰めた映画ですので、ジェットコースターのように過ぎていく85分だと思います。始まったら終わりまで止まらないドキュメンタリー映画になっていると思いますので、よろしくお願いします」と、メッセージを寄せていた。
映画『IDOL-あゝ無情-』は公開中!