漫才ナンバーワンを決める『M-1グランプリ』準決勝が4日、開催され5000組の中から予選を勝ち残った26組がネタを披露した。
準決勝にたどり着くのもわずか0.5%という激戦のなか、GYAO!ワイルドカード枠から勝ち上がった『金属バット』は独特な間のネタを堂々披露。今年、大須賀が『R-1ぐらんぷり2019』決勝に進出し注目を浴びた『セルライトスパ』は持ち前の演技力を活かした漫才コント。
日本の伝統芸能を取り入れた『すゑひろがりず』の異色漫才では“合コン”がまさかのワードで展開。準決勝唯一のアマチュアで男女コンビの『ラランド』はボケのさーやが自由奔放な女性を熱演。前回決勝に進出し強烈なインパクトを残した『トム・ブラウン』は今回も彼ららしいネタで会場を大いに沸かせた。
2度決勝に進出している『カミナリ』は決勝に返り咲くため2人の思い出をネタに巧みな漫才。バラエティ番組などでブレイク中の若手トリオ『四千頭身』は芸歴3年とは思えない冷静なネタ運びを見せる。過去2回決勝進出、ラストイヤーで優勝を狙うかまいたちが観客を巻き込んで言い合うように会場は爆笑の渦。
初の準決勝進出となった『ぺこぱ』松陰寺が放つ優しさあふれるキザなツッコミはこれまでにない笑いを量産した。前回はからくも敗者復活からの決勝進出となった『ミキ』は磨きをかけた兄弟漫才でストレートの決勝進出を狙う。
ラストイヤーの『天竺鼠』は徹頭徹尾漫才の概念を超えた川原ワールドを展開。ラストは優勝候補の『和牛』。元料理人・水田信二の勝手気ままな言動に振り回される川西賢志郎の功名なやりとりに観客は笑いが止まらない様子だった。
この中から栄えある決勝に進出できるのは10組。そのうち敗者復活を除く9組をこのあと、午後9時30分より、GYAO!の生配信にて発表となる。なお、決勝は、12月22日午後6時34分からABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットにて生放送!
■出場者
金属バット、ダイタク、くらげ、東京ホテイソン、 セルライトスパ、マヂカルラブリー、すゑひろがりず、ラランド、錦鯉、ロングコートダディ、からし蓮根、ニューヨーク、トム・ブラウン、オズワルド、カミナリ、四千頭身、インディアンス、囲碁将棋、ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱ、ミキ、アインシュタイン、天竺鼠、見取り図、和牛
※記事内写真は(C)M-1グランプリ事務局