舞台『超進化ステージ「デジモンアドベンチャーtri.」~8月1日の冒険~』(脚本・演出:谷賢一)ゲネプロが4日、東京・六本木のZeppブルーシアター六本木で開かれ、その仕上がり具合をメディア向けに披露した。
1999年にTVアニメ化された人気作『デジモンアドベンチャー』。その放送15周年を記念し、15年から全6章で順次公開されている劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri.』を、この夏、初舞台化。本作では『tri.』のサイドストーリーという位置づけで、“選ばれし子どもたち”とパートナーデジモンたちがキャンプに出かけた先で繰り広げられるオリジナルの物語となる。
ゲネプロ前には、八神太一役の松本岳、石田ヤマト役の橋本祥平、武之内空役の森田涼花、泉光子郎役の上村海成、太刀川ミミ役の田上真里奈、城戸丈役の小松準弥、高石タケル役の野見山拳太、八神ヒカリ役の重石邑菜が囲み会見を開催。
デジモンへの思い出へ、橋本は、「僕らキャストがほとんど同い年で、デジモン世代で何時間でも話していられて。僕らが役を演じられるというのが嬉しいんです」と、笑みを見せつつパートナーデジモンのことを「僕らに向けて観る目線がペットのような……」と言いかけると、田上が「ペット?パートナーじゃない?」と、こだわりを見せ橋本は苦笑い。
松本も、「太一に憧れて育ったんです!なかなかできる経験ではないし、アグモンの声を初めて聴いたときは鳥肌が立って。『羨ましいだろ!』って感情なんですよ(笑)!それぐらい自分の中で思い出がある作品で会話ができて嬉しかったです」と、身を乗り出して思い入れを話していた。
橋本が見どころとして、パートナーデジモンたちが、細部まで感情表現ができる人形となっていることと挙げ、「命が吹き込まれています!ステージ上で生きているので可愛いデジモンの動きなどを観てもらいたいです!愛くるしいデジモンたちと舞台を作り上げています」といえば、松本は「進化のところは見どころです。魂でつながっているところを観てもらいたい」と、呼びかける。
そして、5日から迎える初日へ向け松本は、「デジモンの進化、僕ら役の進化、いろんな進化が盛りだくさんで、曲が好きな方は鳥肌が立つと思うんです。何回観てもブワーッとなるシーンがあると思います!」と、その出来に自信を見せると森田も「映像がすごくて、出て来るものたちもすごいんですよ!すっごい豪華なんです!演出の谷さんは人の心情や気持ちを演出してくれるので、ちっちゃい子も楽しめる舞台になってます」と、“すごい”を連発し、小松は「演出やストーリーで泣けるところが多くて、パートナーデジモンとの絆も深く描かれています。笑いもあって泣ける最高のものになっているのでは」と、感動作に仕上がっているようだった。
そしてゲネプロへ。パートナーデジモンは、アニメ版から声優をそのまま起用と、より世界観への入り込めるものに。パートナーデジモンたちはマリオネットで動きを表現しており、そのさまざまな動きが細やかな感情まで豊かに表現する様子も。なお、本作用にこれまでのアニメーションもふんだんに使われたうえ、新作アニメーション映像も制作、巨大人形も登場し迫力あるバトルシーンも観られるものとなり、楽しめる要素盛りだくさんといったものとなっていた。
『超進化ステージ「デジモンアドベンチャーtri.」~8月1日の冒険~』は、8月5日から13日までZeppブルーシアター六本木にて上演!
(c)本郷あきよし・東映アニメーション (c)舞台「デジモンアドベンチャーtri.」製作委員会