人気デュオ『KinKi Kids』の堂本光一(41)が6日、都内の駐車場で映画『フォード vs フェラーリ』(監督:ジェームズ・マンゴールド/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン )公開記念イベントに登場し、司会は安東弘樹アナが務めた。
本作は1966年のル・マン24時間耐久レースが舞台。アメリカの大手自動車メーカーであるフォード・モーター社から、ル・マン24時間耐久レースにおいてフェラリー社に勝てる車を作ってほしいとカーデザイナーとして活躍するキャロル・シェルビー(マット・デイモン)へ依頼が来たことから始まる。破天荒な一流レーサーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)と情熱を共有したシェルビーは、史上最高の車を生み出すために協力。前哨戦レースでも結果を出し、ル・マンへ臨むのだが、フェラーリ社との壮絶なデッドヒートを繰り広げることとなる……。堂本は車好きなことから昨年12月に本作のアンバサダーに就任している。
計20台のフォード社とフェラーリ社のヴィンテージ車がずらりと並ぶなか、光一はフォードGT40 マークIIの助手席から現れることに。総額50億円の自動車がそろう。「たまんなかったですね、この光景、無駄に(気持ちが)アガりますね。この空間がたまらないですよね」と、声を弾ませた。
アンバサダー就任へ、「光栄でしかありません。ずっと車好きと公言してきてよかったって。それが仕事につながって、こんなおいしい仕事をさせて頂いていいのかなって(笑)」と、大喜びで受けたという光一。
作品へは、「どちらかというとフェラーリ好きなので、フォードがフェラーリを倒すという話と聞いて、ちょっと不安に思っていたんですけど、本当に素晴らしい映画で、フォードはフォード、フェラーリはフェラーリらしいやり方でやっていて、フェラーリ好きでも楽しめました。男女問わず、年令問わず楽しめる作品だと思いました」と、アピールした。
さらに、「0.1秒でも早くゴールすれば勝ちなんですけど、そこに何億円もつぎこまれるわけじゃないですか。こんなバカな話はないわけじゃないですか。ふざけんなよという話ですもんね。でも、そこがいいところなんです!みんなが命を懸けて、この時代の車はパワステもなければなんの安全装置もないんです。安全基準がすごく低かった時代でとてつもないことをしていたんだなって思いますね」と、熱弁した。
本作は2人の男の友情物語という側面もある。『KinKi Kids』といえば堂本剛とのデュオだが、本作を観て光一は「2人の友情が素敵に描かれているんですよね。思い切り喧嘩していても取っ組みあいのケンカをしていてもそこに愛情があるんですよ。そういうのがいいですよね。僕も2人組ですけど、1回も……!1回もケンカしたことがないんですよ!!昔からそういうけんかはしなくて。お互いがお互いにこのやろうと思っているところはあると思うんですよ。でも、僕らはなんか、『それもそれやな』と認めているところがあって。逆に劇中の2人みたいに、ああいう取っ組み合いのケンカができる友情関係もすごく素敵だなって思います」と、しみじみ。すると安東アナが「今年の目標はけんか?」と、振ると「『じゃあ取っ組み合いのケンカをしてみようか?』って話すんですか。それもいいかもしれませんね(笑)」と、笑って言えてしまうほどの良好な関係性を見せていた。
ほかにも作品にかけて「不可能だけどやってやる」ということはないかとの質問が飛ぶ。「自分のやっている仕事はいろいろあると思いますけど、ライブとか舞台は魔法の空間のような気がしているんです。異次元の世界観というか。不可能だよなと思っていることを可能にしていく作業だなって思っているんです。僕の口癖にもなっているんですけど、スタッフの方といろいろ打ち合わせしているけど『言うのはタダだからいうけどさ』みたいな感じで打ち合わせを進めることがあるんです。そこから不可能だったことを可能にしていく、すごく好きなんです。そういう形で不可能を可能にしていくというのは幸せだなって感じてますね」と、板の上に立つ魅力を感じているそうだ。
そして「あっ、人間ってこうだよね。男のバカさ加減というかが愛らしいですね。そこが僕は惹かれました。こうでいたいなって」と言いつつ、車っていいなと思ってもらえればですよね」と、作品へ願いを込めていた。
映画『フォード vs フェラーリ』は10日より全国公開!
※追記に伴い初稿タイトル『堂本光一 堂本剛とは「1回もケンカしたことがない」!“今年はケンカが目標?”の問いかけにも余裕の返答』から変更しました。