映画『mellow』初日が開催！
俳優・田中圭、岡崎紗絵、志田彩良、松木エレナ、白鳥玉季、ともさかりえが17日、東京・新宿バルト9で映画『mellow』（監督：今泉力哉／配給：関西テレビ放送 ポニーキャニオン）初日あいさつを今泉監督とともに開いた。
映画『パンとバスと2度目のハツコイ』、映画『愛がなんだ』などを手掛けている今泉監督の作品。田中は、「独身」「彼女なし」「花が恋人」というほどに好きな花の仕事をして、穏やかに暮らしているオシャレ花屋の店主・夏目役を。ヒロインの木帆（岡崎紗絵）は、父親から代替わりし、今では廃業寸前のラーメン屋を営んでいる。物語は、街で1番オシャレな花屋と廃業寸前のラーメン屋を舞台に、さまざまな恋愛模様が描かれ、不器用な片想いが漂うものとなっている。
作品へ田中は「着眼点がすごいですね。日常にあることを丁寧に紡いでいっている感じで。今泉監督が好きに何でも書いていいと言われてこういう温かいストーリーを一体どんな方が書いたのかなって興味を持ちました」と、作品に惹かれたきっかけを。
夏目というキャラクターへ、「最初はいやーモテるなって思っていたんですけど、途中から、でもそこまでモテてないなって（笑）」という田中。劇中、夏目はいろんな人からさまざまな感情を向けられるそうだが、自身の分析としては、「思いを告げて満足できる人、恋愛していく練習台というか、優しさだったり寄り添ってくれたり、でも押しが弱い、恋まで発展しない手前の人という感じがしました」と、分析することも。
司会からは、田中は役作りをしないことで有名なのでは？という声がかけられ、「しようがないんです。限界があるので。それに、現場で生まれる夏目のほうが良いんじゃないかと思って」と、演技論を披露していたが、ちょっと怖くなったのか、「でも、役作りをしないと言うと良くないですよね（苦笑）。ちょっとしまーす（笑）」と、かる～く言い直し、笑いを誘った。
壇上では子役の白鳥が大人顔負けの「作品面白かったですよね！」と発言して、爆笑をさらったり、田中へ「お花屋さんとしてお花の切り方とかを研究されていたりして、すごいなって」と、敬う視線を送り田中も「ありがとうございます」と、ノリノリで頭を下げるやりとりも。さらには、松木がラーメンの食事シーンでチャーシューを食べ逃したと恨み節を言うと田中が今泉監督にツッコんで会場がドッと沸く一幕もあった。
そして田中から、「この作品がいまあることを考えたりするんです。人が誰かを想ったりすることの温かさとか、人のことを考えるいい作品だなと思っています。マイナスといったら変ですが、そういう人たちが、誰かを想うだけで温かい気持ちになるというか。この後、半分以上のお客さんがラーメンを食べに行こうと思うと思います（笑）。それと、花屋さんに寄って花を見てくれたらいいなと思っています」と、ウィットも織り交ぜてアピールしていた。
映画『mellow』は公開中！
1人観客へ深々と感謝で頭をさげる田中