アイドルグループ『HKT48』の“みくりん”こと田中美久(18)が23日、東京ドームシティーホールで『HKT48 田中美久ソロコンサート ~みんなで一緒にみくもんもん~』を開き、ファンたちを楽しませた。
11歳のころから『HKT48』に所属し、13年11月に3期研究生として劇場デビュー。14年2月からは正規メンバーとして活躍している田中。『第10回AKB48世界選抜総選挙』では10位にランクインし、今年のリクエストアワーでは自身がセンターを務める楽曲『ロマンティック病』が1位を飾るなど『AKB48』グループ内でも存在感を増している田中による初のソロコンサートとなる。
開演10分前、田中による影ナレーションであいさつすると「最高の思い出作る準備できてますか?」と、あおり場内が歓声に沸いたところで、準備に時間がかかるとアナウンス。そこで前座として登場したのが『HKT48』の運上弘菜、松岡菜摘、松岡はな、木村碧唯、村重杏奈。5人は『HKT48』のライブで『寸劇戦隊 指レンジャー』に出演しているメンバーたちで、さっそく『指レンジャー』の寸劇を繰り広げたうえ、『サステナブル』、『天国野郎』の2曲も披露し空気を温める。
そして開演を告げるovertureでは田中の幼少期の写真などがふんだんに盛り込まれた映像が上映。そのまま1曲目に突入し和装姿の生バンド演奏による『千本桜』から。艶やかで左の肩が出た赤の和装で登場した田中に大歓声が起こり、続く『Blue rose』『回遊魚のキャパシティ』と、普段の元気なイメージから一転な、大人っぽい格好良さを感じさせるオープニングを飾った。
4曲歌った後のMCではオープニング楽曲の演出に触れ、「とても世界観のあるステージをお見せできたんじゃないかなと思います」と意気込むと、MC明けには、VTRとリンクした<片思い>がテーマの楽曲を歌い続けていくことに。ルームウエアーのような衣装で現れると、松浦亜弥の『桃色片想い』などを披露し、セーラー服に早着替えの後には『オネストマン』では故郷・熊本から、くまモンも駆け付け、同じ熊本出身・森高千里さんの楽曲を一緒にパフォーマンスして目を引いた。
再びのMCでは、19、20日の2日間にわたって開催された『AKB48グループリクエストアワー セットリストべスト50 2020』にて自身のセンター曲『ロマンティック病』が1位に輝いたことを受けて「『HKT48』としても、リクアワで1位をとるのは初めてだったので、できないような経験だったり、貴重な経験をさせていただけるのは、本当にファンのみなさんが支えてくださっているからです。本当にいつもありがとうございます」と、感謝の言葉を。
コンサート終盤では感動の展開に。田中は「今の私がいるのは、メンバーや仲間の存在がとっても大きいです。 ここからは大切な仲間に向けて歌いたいと思います」と切り出すと、ステージに用意した自身の手紙を間奏で読み上げながらパフォーマンスしてくことに。手紙の1通目は、ともに同じ3期生でダブルセンターを務めたこともある矢吹奈子のソロ楽曲『いじわるチュー』では「距離が離れてても心の中にはいつも奈子がいます。奈子にとってもそんな存在になれてたらいいな。“なこみく”は永遠だよ!」と読み上げ、『夢でKiss me !』では宮脇咲良へ、『大人列車』では兒玉遥へ、『ジワるDAYS』では指原莉乃へ、離れて活動しているメンバーに向けて、想いをのせてパフォーマンス。最後の手紙は『HKT48』メンバーへ向けたもので「『HKT48』が大好きっていう気持ちは誰にも負けません。いつも本当にありがとう。これからも『HKT48』らしくまだまだ夢に向かって進んでいきましょう!」と、想いを伝えると、自身のシングル初センター曲『早送りカレンダー』をパフォーマンスしてみせた。
アンコールでは自身が作詞を担当した熊本への思いをつづった楽曲『わたしのふるさと』をしっとりと歌い上げ、最後は『ロマンティック病』を披露し、観客たちを熱狂させたまま終演を迎えていた。