俳優・大泉洋(46)が23日、都内で主演映画『グッドバイ』(監督:成島出/配給:キノフィルムズ)の完成披露試写会に共演の小池栄子(39)、水川あさみ(36)、橋本愛(24)、緒川たまき(47)、木村多江(48)、濱田岳(31)、松重豊(57)らとともに出席。「太宰治さんが書ききれなかった遺稿が原作で、台本をもらったときにこんなにワクワクするストーリーはないと思った。見始めたらノンストップで終わるのでぜひ、楽しんでほしい」と熱烈PR。それだけではもの足りず、場内に集まった観客に向けて「あなた方ひとりひとりがこの作品のプロデューサー。大泉洋がずっとカッコよかったとネットに書くのが皆さんの仕事。書け!いや、そうじゃなくて書いてください。宣伝よろしくお願いします!」と大泉節で場内を爆笑させた。
昭和の文豪・太宰治の遺作をもとにした同名戯曲の映画版。戦後の混乱から復興へと向かう昭和のニッポンを舞台に、気づけば何人もの愛人を抱えるモテるダメ男の文芸誌編集長・田島(大泉)が、彼女たちと別れるために金にがめつい担ぎ屋・キヌ子(小池)とニセ夫婦になるが…という物語。
今回はモテ男の役を演じることになった大泉は「そもそもモテ男として仕事のオファーをされていない。撮影現場や作品のなかでもあまりモテているシーンないし」と苦笑いすると、そのニセ女房役の小池が「大泉洋さんを嫌いな人って聞いたことがない。もの凄い豊かでチャーミング、それが(大泉演じる)田島に注入されていて、これだったら女性は惚れるなと思った。作品の宣伝活動をしているときもたまに(大泉が)二枚めに見えることがあるが、ただ、本人は自分がずっと二枚めを演じていると思い込んでいる」とツッコむと、大泉はたまらず観客に向かって「大泉洋がずっとカッコよかったとネットに書けよ!」と茶目っ気たっぷりに煽り、場内を和ませた。
MCが作品のなかで田島に惚れる役どころの女優陣たちに大泉の演じた田島がモテ男かダメ男かを問うと、水川は「田島の絶妙ないいところとダメなところが大泉さんのチャーミングさのエッセンスになっていて素敵だと思うが、モテ男がダメ男かはわからない」。橋本は「わからない、だって、モテ男はダメ男ですよね?それに尽きます」。最後に木村が「ダメ男なんだけど、そのダメさが母性本能を擽られる。大泉なさんのダメなところ、あ、いい直します、人間臭いところが、駄々漏れてる、そこが魅力的」とうまくまとめたが、いずれも褒めているのかケナしているの微妙なコメントに大泉は苦笑いするしかなかった。
お題にちなんで”グッドバイ”したエピソードについては小池が「作品の宣伝で大泉さんと一緒にとっても楽しくやってきたが、そのときいつも大泉さんとグッドバイした後にホッと、安らかな気持ちになる。(大泉との宣伝活動は)楽しいんだけど、力んじゃって、(大泉に)パワー吸い取られている感じ」と話すと大泉は速攻、「お互い様だよ!(小池は)オレにやたらフってくる。この前なんか、バラエティ番組で最初の10分ずっとマイケルジャクソンの真似させられて、ノドがカラカラになった」とこちらも恨めしげ。その場でも小池が大泉にマイケルジャクソンの真似をリクエストし、結局披露せざるを得なくなった大泉は「こういうのからグッドバイしたいよ!」と散々だった。
作品は2月14日公開!