アイドルグループ『NMB48』の“ここな”梅山恋和(うめやま・ここな、16)が25日、東京ドームシティーホールで『NMB48 梅山恋和ソロコンサート ~笑梅繁盛で餅もって恋!~』を開き、笑いあり、シリアスあり、格好良さあり、可愛らしい衣装ありのてんこ盛りでファンを楽しませた。
今回のライブタイトルに餅が入っているのは、配信チャンネルで『PumpUp!おもちちゃん』という冠企画を担当するほど餅が大好きなことから盛り込まれるものに。
開演5分前の影ナレーションも務めた梅山は「みなさん、盛り上がる準備できてますか?この後、始まったら『♪ここな ここな 餅持って恋!』と言いますので、『恋』の部分をみなさんで声出してくださ~い!」と、呼びかける“前説”まで自分でするスタイルを見せ、さっそく笑いを誘った。
そして1曲目。ハイカラな和装衣装で餅つき用の杵を持ちながらという、独特ながらもばっちり似合っている姿で現れた梅山。楽曲『わるきー』を梅山用にアレンジした『わるここ』でスタートを切ったが、杵を振りかぶろうとするも「重たくて餅つきできない!」といい、餅をつく風の芸で知られるお笑いコンビ『クールポコ』のせんちゃん&小野まじめが登場し、バックで餅つきをするなか「みなさん、お餅は好きですか? お餅と恋和、どっちが好きですか? もちろん一番好きなのは恋和ですよね!」と呼びかけ、『わるここ』を披露する不思議ながらもお祭り感満載のステージとなった。
『HA!』で“かっこいい恋和”を見せた後、『クールポコ』の2人に「お餅、できましたか?」と梅山が尋ねると、「すみません!ライブ楽しみすぎちゃいまして餅つくの忘れちゃいました」と謝り、「なぁにぃ!やっちまったな!!」とお馴染みのセリフを披露。続く『ワロタピーポー』では、「まだお餅ができてないので、このお餅をプレゼントしたいと思います」と、トロッコに乗ってアリーナを1周しながら客席に向けてお餅を投げ込んだ。
MC後には梅山が小さくなってしまいながらも部屋の中を冒険する『恋和の部屋』という映像が流れた後、トラなどの着ぐるみと一緒に『夢でKiss me』を歌い、『ハート型ウイルス』、『キャンディー』、『やさしくするよりキスをして』を立て続けに披露。人形のような衣装で“かわいい恋和”をたっぷりと見せた。
さらにそこから『3分間ノンストップ常識クイズ』というコーナータイトルが会場に流れると「え?常識クイズ! 私、常識なさそうって言われるんですけど意外とあるんです」と、自信満々。「日本一高い山は?」という問いに「富士山!」と答えて1問目こそいい感じだったが、「白は英語でホワイト、黒は?」に「ブラックサンド!」との回答……。その後も「1メートルは何センチ?」「60?」、「日本の首都はどこ?」「大阪?」など珍答を連発。結果は18問中6問正解と「私も頑張ります、勉強…」とちょっぴり反省といった様子だった。
さらに『梅山恋和の七変化』という映像が映し出され、金子支配人がキャプテンの小嶋花梨、出口結菜、中野未来と今後のNMB48についての会議を行っているところに梅山が『わるきー』の衣装だったり、カッパの格好をしたり、ヒーロー少女“可憐フラワー”、この世の男を虜にする罪な女“うめぴー・こいわ”というキャラに扮したり、安田桃寧とふたりでカッパと地蔵の格好で登場するなど、衣装をチェンジするたび場内の笑いをさらうコメディエンヌぶりも発揮していた。
その『梅山恋和の七変化』の最後は、マイケル・ジャクソン風の白いスーツ姿でステージに登場し、これまでとはガラリと雰囲気も空気も変化。“UMEYAMA JACKSON”としてダンスに重きを置き『モニカ、夜明けだ』でムーンウォークや、『Dear J』、『プライオリティ』をパフォーマンス。クイズ前のコーナーとは打って変わって、こちらでは格好良さを見せつけた。
終盤の映像では自身のインタビュー映像もスクリーンに流され、真摯に受け答えする梅山の姿が。そのなかで「選抜とかは以前は意識していませんでした。でも、何かを変えなきゃと思っていて。今はカワイイだけじゃ許されないから、それにプラスする何かを探してもっと強くなりたいです」と、シリアスな表情も見せるものとなった。
アンコール後のMCでは、「スタッフさん、メンバーや家族の応援、何より足を運んでくださったファンのみなさんのおかげでソロコンができました。まだ全然頼りない私ですし、ふにゃふにゃしてるし、知名度もまだまだなくてすごい焦りとかもあったりするんですけど、何も考えてないように見えて、すごく考えていて」と、気持ちを話し、「すごくいろんな目標があって……、私がNMB48を引っ張っていく存在になりたいというのはもちろんなんですけど、『NMB48』のセンターを目指したいと思います!」と、力強く宣言。
そんな宣言するきっかけとなったのは『AKB48』の山内瑞葵の存在だったのだとか。「『モニカ、夜明けだ』でWセンターを初めてやらせていただきました。そのWセンターの山内瑞葵ちゃんがAKB48のシングル(3月18日発売の57thシングル)のセンターに立つというのを、前までだったら“悔しい”という気持ちがなかったんですけど、やっぱり悔しいという気持ちを持つようになりました」と、ライバル心が芽生えたといい、「まだまだな私なんですけど、後輩もたくさん入ってきて、こんなんじゃダメだと思ってるので、強いアイドルになりたいなと思います!あと、しゃべりもうまくなりたいです!」と、気持ちを語り続けた。