アイドルグループ『Hey! say! JUMP』髙木雄也が5月31日から上演される舞台『裏切りの街』(作・演出:三浦大輔)で初単独主演を務めることが13日、分かった。
2010年に初めてパルコ×三浦大輔での公演で書き下ろされた作品で、初演の出演者は田中圭、秋山菜津子、松尾スズキ、安藤サクラ、江口のりこ、米村亮太朗と豪華配役ともなり、後に三浦氏を監督に映画も制作されている。しがないフリーターの若者・菅原裕一(高木)が、恋人に嘘をつき、現実と向き合おうとしないまま、主婦・橋本智子(奥貫薫)との先のない関係をずるずると続けるというストーリー。現代を活写し、私たちの胸に、人間とは、生きていくとは、を問うものとなっている。
今回の起用へ髙木は、「今回、舞台『裏切りの街』にて、単独初主演をやらせていただける事になりまして、三浦さんに演出してもらえるのが本当に光栄ですし、役者として新しい自分を引き出して下さるのではないかと、今からワクワクしています」と、胸を弾ませ、「再演で凄くファンも多い舞台で、怖い気持ちもありますが、自分らしくこの作品にぶつかって、楽しみながら演じたいと思います」と、全力での取り組みを誓った。
相手役の主婦を演じる奥貫は、「今回のお話をいただき、台本を最後まで読ませていただいて、ラストシーンが本当に素敵で、あぁこのシーンを演じてみたいなぁと心が動きました。作品にとって重要な、とても大きな役で、自分に務まるのか不安もありますが、私の心と体の精いっぱいで臨みます。三浦さん、髙木さん、スタッフの方々と共に、観に来てくださるみなさまに素敵な物語を届けられるよう、丁寧に稽古を積み重ねていきたいと思っています」と、メッセージを寄せている。
一方、三浦氏は「人間なんて、とても曖昧で、とてもぼんやりとしていて、『善』と『悪』が行ったり来たりする振り子のように、宙ぶらりんなものなのです。『まあ…いっか』の『まあ…』のとき、一瞬でもためらったなら、その瞬間の人間はとても優しい。この作品を、“何となく”人を裏切ったことのある全ての人に捧げます」と、コンセプトを語りつつ、「『裏切りの街』の主人公、菅原裕一は僕の分身です。いつも華やかな世界にいる髙木君が、『クズ』にもなり切れない、中途半端極まりない、どうしようもない主人公をどう演じ切ってくれるのか、何だかにやけてしまうくらい、今は、楽しみと期待でいっぱいです」と、髙木へ期待を寄せている。
舞台『裏切りの街』は5月31日から6月16日まで新国立劇場 中場にて上演!