俳優・窪田正孝(31)が15日、東京・新宿歌舞伎町で映画『初恋』(監督:三池崇史/配給:東映)歌舞伎町クリーンイベントを三池監督とともに開いた。
新宿歌舞伎町で余命いくばくもない天涯孤独のプロボクサー・葛城レオ(窪田)と、ヤクザから逃げる謎の少女・モニカ(小西桜子)がひょんなことから出会い、悪徳刑事をKO。すると事態は急転直下し、ヤクザ・チャイニーズマフィア、警察組織の争いに巻き込まれてしまうことに。レオがモニカを守ると決めたとき、2人の運命は変転をしだす……。
今回の企画は撮影場所が歌舞伎町だったということで、映画配給会社が新宿区が行っている清掃とコラボした企画で、吉住健一新宿区長も「さまざまな作品でロケはありますが、作品を撮った後にクリーンにしようとやって頂けることは少なかったので嬉しく思います」と、語っている。
午前10時、カラスたちがそこかしこで鳴き声をあげ、どこかに向かって怒鳴り声も聞こえる、新宿区役所前に約60人のボランティアが着ているものと同じ白のパーカー姿で現れた窪田。「新宿のみなさま、おはようございます!映画『初恋』で三池さんとご一緒させて頂きました、窪田正孝と申します。映画の中ですごくお世話になった街を、きょう1日みなさまと一緒にクリーンにできたらと思っています」と、礼儀正しくあいさつ。
三池監督は「きょうは綺麗にできればと思っています。気をつけて見ていけば、いろいろやれることがあると思うのでゴミを丁寧にひろっていければ」と、抱負を語りつつ、窪田をちらりと見ると、「(窪田が)力尽きるまでやると言っているので見届けて頂ければ」と、イジってボランティアたちをも沸かせていた。
そしてゴミ拾いへ。空き缶などではなく、主に吸い殻、紙くずなどを集めるよう指示があり、窪田は機敏にしゃがみこんでゴミを拾いながら練り歩き、歌舞伎町公園を清掃したり、一番通りでは記念撮影をしたり、TOHOシネマズ新宿前まで行って掃除をしたりと、約30分にわたって拾ていくことに。途中、気づいたファンから声をかけられると、「ありがとうございます」など、愛想よく対応する姿も見せていた。
ゴミ拾いを終えて窪田は「歌舞伎町の街自体は綺麗でしたけど細々としたゴミがあって、小さいことでもやっていくと気持ちがいいし、少しでも活動に参加できたことを嬉しく思いました」と、感想を。
歌舞伎町での撮影へ、窪田は「遠景から撮ってもらっていたんですけど、周りに誰もいない感じの撮影になってリアルでした。そうして撮影していたら、『あいつ見たことあるぞ』と絡んでくる人もいたりして。そうなると、スタッフさんがワーワーとはなっちゃうんですけど(苦笑)」と、ならではの反響があったという話や、「歌舞伎町で大森南朋さんをぶん殴ったのはいい経験でした」と、振り返る。
このコメントに三池監督が「もっとクリーンなこと言えよ!(笑)」とツッコミを入れると、大焦りで、「いろんな役の歴史がここに集約されております」と、言い直す一幕も。
さらに、窪田は歌舞伎町へ、「撮影中も夜が多かったので、人が違うなと感じました。先程、コマ劇の前の広場に行って青空で気持ちよかったですし、夜の名残が残っている人もいるし、新しく朝を迎える人もいて両面を感じる街でしたね」と、感じたことを伝えたり「10年前にコマ劇で三池さんの座頭市の舞台を観たんです19歳のときでしたかね。それは印象的でした」と、しみじみだった。
映画『初恋』は28日より全国公開!
※コメント、ゴミ拾い写真は後ほど追加予定