俳優・窪田正孝(29)、鈴木伸之(24)が7日、東京・丸の内ピカデリーで映画『東京喰種 トーキョーグール』(監督:萩原健太郎/配給:松竹)公開記念舞台あいさつを開き、萩原監督とともに、ゲストに本作主題歌『BANKA』を手掛けたソロ・プロジェクト『illion』の野田洋次郎(32)が駆けつけた。
本作は漫画家・石田スイ氏が『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載している累計2300万冊の発行部数を誇る人気コミック『東京喰種 トーキョーグール』が実写映画化。普通の大学生のカネキ(窪田)がある事件をきっかけに喰種(グール)の内蔵を移植され、人の姿をしながらも人を喰らうことでしか生きられない半喰種化してしまったことから、人間と喰種の衝突に巻き込まれていく姿が描かれる。
窪田は、公開して9日ということで「本当にたくさんの方にトーキョーグールという作品が愛されているのを実感しました。去年の今ごろ、みんなで汗水たらしてつくりあげたものが、みなさまの元に届いて、やっていた当時はすごくのめり込んでいましたが、いまは客観視して見られるかなという状態です」と、しみじみ。
一方の鈴木は、窪田との距離をどんどん縮めてきていることを報告し、「やっと焼肉に連れて行ってくれるという約束をとりつけるまでになったんですよ!」と、ニッコリ。さらに、窪田について、「2度目の共演になりましたけど、俳優の先輩として、作品もいろいろ観させて頂いてますし、そんな人と一緒にお芝居ができるということが本当に嬉しくて!また、絶対に共演したいと思う俳優さんですね」と、大きく持ち上げたため、窪田は声のトーンを落としながらも「絶対、焼肉おごるね(笑)」と、嬉しそうだった。
主題歌『BANKA』については、窪田は原曲をもらってから毎日聴いているそうで、「『東京喰種』を象徴するものを作り上げてくれて」と、称賛していたが、野田は「作品を観る前から、かかわっている人たちが本当にすごい熱量で届けたいんだという思いをぶつけてくださったんです。あらためて観てみたらすべての人を含めて、この作品を愛していて、届けたいんだという思いが画面からあふれていたんです。僕は最後の最後にかかわる人だったんで、乗り遅れず、この作品に見合うだけの音楽を作りたいなって」と、キャスト・スタッフの情熱が野田を突き動かしたそうだ。
そんな野田は、場内に用意されたピアノで『BANKA』を生歌唱することになり、「この映画に携われた感謝の意味も込めて歌いたいと思います。人前で歌うのはきょうが初めてなんですけど、精いっぱい歌いたいと思います」と、窪田らを前に場内と全国230館のライブビューイングのファンへ向け、澄んだ声を響かせた。
これには窪田は「ヤバイですね!本当にヤバイですね!」と瞳を潤ませ、「撮影して本当に大変だったんですけど、曲に詰まっていることを本当に痛感して、この作品にかかわれて本当によかったなって」と、苦労も報われた様子。しかも、この前日の6日には誕生日を迎えたとあって、サプライズバースデーも行われ、「幸せな1日でした。原作者の石田スイ先生に恩返ししていければ」と、感激しきりだった。
映画『東京喰種 トーキョーグール』は全国公開中!