“TGC”との略称でも親しまれているファッションフェスタ『第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 SPRING/SUMMER』が29日、東京・国立代々木競技場 第一体育館内で開催。今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、初の無観客開催と異例の事態となり、会場は普段とは違う光景が広がることとなった。
「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催しているファッションフェスタ。総勢約100人の人気モデルが出演し、日本のリアルクローズを披露するファッションショーをはじめ、豪華アーティストによる音楽ライブや、旬なゲストが多数登場するスペシャルステージとなる。30回目となる今回は、テーマを『I ♡ TGC』とし、サステナブルやダイバーシティをテーマにしたコンセプトステージなども開催となった。
場内は無観客でLINE LIVEでのインターネット生中継となり、約190万人の視聴者がさまざまな場所から楽しむものに。開会直後には司会を務める田中みな実アナと『平成ノブシコブシ』の吉村崇がトークの際に、「声が響きますね~。(『LINE LIVE』で)日本中の人が観ていると思うとテンションがあがります」と、盛り上げへ気持ちを語ることも。
その後のMCでは、出演者が今回の開催へ思い思いのことを話しており、香里奈は、「無観客というのは分かっていたけど、(ランウェイに)出ていくときは忘れてて、いざステージに立ったときに、やはり寂しいなって。普段のありがたさを感じました」と、しみじみ。
大トリの『乃木坂46』のライブステージ後に広海・深海から「LINE LIVEはいままでにないくらい盛り上がって、会場にいるような熱気で楽しんで頂けたと信じています」と、実感を話す。さらに、運営を担当する株式会社Wの村上範義氏が登壇し、「感染を防ぐということを第一にして、被害が起きないことを第一義として無観客にしましたけど、ブランドさんやモデルのみなさんと作ったクリエーションをどうしても発信したいと思ったので、今回こういう形でワガママを言わせてやらせて頂きました。あらためて、お客さんがいないことを見て、お客さんのいることの大切さや嬉しさを理解できました。次は9月にさいたまスーパーアリーナで開催しますが、パンパンのお客さんのステージでまたTGCを作っていけたらと思っていますので、懲りずに付き合って頂けたらと思っています」と、あいさつをした。