ミュージシャンでタレント・Matt(25)が3日、都内で映画『ジュディ 虹の彼方に』(監督:ルパート・グールド/配給:ギャガ)公開直前イベントに登場した。
波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで、伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランド。その彼女が急逝する半年前、再起をかけて挑んだ1968年の冬に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた作品となっている。本作でガーランドを主演したレネー・ゼルウィガーは、第92回アカデミー賞で、本作で主演女優賞を受賞したことでも話題となっている。
白のシルエットに、赤の蝶ネクタイ、さらに2週間に1度しているネイルも「きょうはネイルも赤にしてきました」と、作品に取り入れられている赤を取り入れたシルエットで登場したMatt。
作品へは、「一本通して観て、人間ってある意味平等なんだなと思って。有名になることによって、苦労だったり、人が離れていったりして、幸せって有名になることだけがすべてではないんだなって。家族の愛だったり、仕事が成功すれば、家庭がうまく行かなくなったり……。ジュディの一生はみなさんに通じるものがあるのではと思いました」と、感想を。
ゼルウィガーの演技へは、「表情がすごくて、歌唱シーンの口の震え方とかも彼女なりの表現の仕方がすごくて、女優さんって本当に素晴らしいなと思いました」と、圧倒されたり、「ビックリしたのが肩甲骨なんです。背中で語るという感じが素敵で観ていました」とも。
Mattといえば、歌手デビューも果たしたが、その話題に向くと、「今満たされていて、気持ちがよくて自分なりの曲を作って発信していければと思います」と、今後の抱負を語りつつ、「普段から素直ですけど、その中でも言えないことだったり、今言いたいことを表現できたらいいなと思っていて、そういうことを表現できれば。歌、メイクを通しても、自信がなかったり、個性が潰されている方に自信を持って生きてもらいたいと思って」と、自身の中にある思いを。
さらに、ピアノをはじめたきっかけについて、「父(桑田真澄)が肘手術をしたときにリハビリとしてピアノをやっていて、それを観ていて、独学ではじめたのがきっかけでした。まさか、そこがきっかけになると思わなかったでしょうし、でも今思えばそういえばそうだったなって」と、秘話が語られることも。
美容でも、「普段から食生活は変わってないですけどダイエットもしてないですけど、1日4、5食食べていて、好きなものがなくて、揚げ物が好きで、朝から、夜中も12時以降でも食べていて。僕はダイエットが好きじゃなくて、好きなものを食べるようにしてて。僕の人生、好きな事だらけですけど最近仕事が忙しくて、睡眠が一番大事だと思うのでそこは欠かさずにとっています。あとはスキンケアをあまり怠らないということですね。朝とよる1時間かけてやっています。オイルを塗ったり、クリームを塗ったり9工程あります。朝は少なく化粧崩れしてしまうので、夜は長めです」と、さまざまに話すことも。
イベントでは、ガーランドがかつて映画『オズの魔法使』によって一躍スターとなったことにちなんで、彼女の代表曲となる『オーバー・ザ・レインボー』をMattが生歌唱することに。メディア向けに歌唱することはMattにとって初となるが、歌い終えた後には「緊張で途中、震えました」と、苦笑い。今回の歌唱のために「作品を2回観たんですけど、自分の中に入れ込んで歌いました。ジュディの裏での苦しみだったりを感じてこのうただったのかなって思って」と、心情を作ったり、「すごく練習しました。車の移動中にもパソコンでかけながら歌ったり、寝る前にも口ずさみながらやっていました」と、準備もしっかりしてきたことを明かしていた。
「ジュディのすべてのストーリーがここに入っています。何度も観てしまうストーリーですし、タレントさんや歌手さんも苦しい思いもしていると思うので、それに触れる機会にもなると思います」と、メッセージを寄せていた。
映画『ジュディ 虹の彼方に』は6日より全国ロードショー!