俳優・妻夫木聡が9日、都内で映画『一度も撃ってません』(監督:阪本順治/配給:キノフィルムズ)完成報告会見に俳優・石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、江口洋介、新崎人生、井上真央、渋川清彦、前田亜季、小野武彦、阪本監督とともに登壇した。
巷でうわさの“伝説のヒットマン”といわれている市川進(石橋)。しかし市川は実は、“ハードボイルド小説”のネタ集めをしているだけの、ただの売れない小説家だった。そんな市川には“殺し”の依頼も寄せられるのだが、市川は本物のヒットマン・今西に依頼し、その暗殺の状況を取材するというスタンスをとっていた。ある日、市川にツケが回ってくることとなり、妻・弥生に浮気を疑われたり、敵のヒットマンに命を狙われだすこととなり……というハードボイルドならぬ“ハートボイルド”なコメディ作品となっている。石橋が阪本監督のラブコールを受けて2002年の映画『黄昏流星群 星のレストラン』以来、18年ぶりの主演を務めることも話題の1つ。
妻夫木は市川から“殺し”の依頼を受ける本物のヒットマン・今西役を演じる。今回、この話をもらったときのことへ、そうそうたるキャスト陣を見て「とても光栄でした。現場の日数は多くなかったですけど、いつの間にか一瞬で終わっていました」と、胸が震えたのだとか。
それだけに、「これだけのメンバーが出ていたらスケジュールが大変だろうなと思っていたら、『2週間で撮る』と聞いて、そんなに短いんですか!?となって」と、驚いたそう。しかも石橋について妻夫木は「蓮司さんは、現場であまり喋らなかったんです。それで、メイクの方に話を聞いたら、全然寝てないと言っていて、蓮司さんは寝れないスケジュールだったみたいです」と、相当に大変だったそう。
これに石橋も、「主演したからと大事にしてくれるわけでもないし、朝は一番早いし、飲むのもいちばん最後まで残るし、2度とやりたくないですね」と、コメントしたものの、声色や態度はばっちり主演の風格と、天の邪鬼のようなお茶目さを見せていた。
映画『一度も撃ってません』は4月24日より全国ロードショー予定!