俳優・山田裕貴(29)が18日、都内スタジオで『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(監督:京極尚彦/配給:東宝)公開アフレコイベントをタレント・りんごちゃん、野原しんのすけとともに開いた。
1990年より『漫画アクション』で連載が開始され“クレしん”の略称でも親しまれている『クレヨンしんちゃん』92年からはアニメが放送され以降、映画シリーズも毎年大ヒットを飛ばしているクレヨンしんちゃんの劇場版最新作。本作では、地上のラクガキをエネルギーに浮かぶ王国・ラクガキングダムが春日部へ進撃をはじめ、しんのすけはひょんなことから手に入れた、描いたものが実現する“ミラクルクレヨン”で描いた“ほぼ四人の勇者”たちと春日部を救うために立ち上がるという物語となっている。山田とりんごちゃんは特別ゲストとなり、山田はラクガキングダムの防衛大臣役を、りんごちゃんは人々に強制的にラクガキをさせる指導官リンゴ・イチゴ・メロンの1人3役を演じることとなった。
会場に「ほほほーい!」と声を出し、しんちゃんに寄せまくって登場した山田。本作で声優初挑戦となる山田だが、実は「アニメが大好きで声優さんが大好きでもうリスペクトしているお仕事なんです。映画に参加させて頂けて『俳優の子が出てるんだね!』じゃなくて、声優さんとしてアニメ愛とか声優さんへの愛を届けたいと思いました」と、モーレツに気持ちを届け隣にいたしんちゃんも、ちょっと距離を開けてしまうほど。
このしんちゃんの反応を見て山田は「あっ……引いていってる」と、自身の熱さに苦笑いしつつ「防衛大臣を通してプロの声優さんのみなさんに、あの子なかなかやるじゃないかと思われるくらいにもっていけたらいいなと思ってやっていました。ただ、しんちゃんの世界に入れるという嬉しさだけじゃないくて、俳優というお仕事の“防衛”をかけた感じで!」と、自身の役にかけてのコメントをしたもののいきなりだったため報道陣も反応できず「あっ、しーんとなっちゃいましたね(苦笑)。熱く参加させて頂きました」と、爽やかに自分でフォローしていた。
それだけアニメが大好きなだけに、「子供の頃から見ていた『クレヨンしんちゃん』で、防衛大臣を演じているとき、この世界にいるなという実感がありました」と、しみじみ。ちなみに、母親に今回のキャスティングを報告したところ「(子供の頃に)『お尻出してたもんね』と言われて」と、しんちゃんのマネをしていたそうだ。
そして公開アフレコへ。大勢の報道陣が見守るなかで、胸をおさえた山田だが「ドキがムネムネです~」と、どこまでもしんちゃんをリスペクトしたようなコメントで会場を沸かせるお茶目さも。しかし、アフレコとなると表情が一変!「フッ」というセリフでは表情までニヤリという感じを見せたり、「黙れ!」と叫ぶところは音響監督も「いい『黙れ!』頂きました」と、褒めて思わず場内にも拍手も沸くほど凄みのある声も。途中詰まってしまうご愛嬌もありつつ、そのまま続けて立て直す姿も見せた。
これにはしんちゃんも「おら感動したぞ~」「『黙れ!』はいい声出てた」と褒めると、山田も「ありがとうございます先輩」と、ニッコリ。そのままアフレコの話になり、「アフレコの中で監督とお話させてもらったりとか、やり直したいところは何回もやり直しさせて頂いてきょうを含めて全部出し切らせて頂きました」と、思い出を披露していた。
イベント中にはしんちゃんとお尻をこすり合わせて“あつ~いお尻合い”を2度披露するなどノリノリな山田だったが、「ほぼ4人の勇者や仲間の熱い友情のお話になります。しんちゃんが追い詰められたときに、しんちゃんが大人たちに責められちゃうんです。そのときにかばう仲間がいたり、熱さみたいなのがあって、大人もグッと来るシーンがあったり大人の人にも響くメッセージがたくさんあると思うので、僕の声優初挑戦を観に来て頂けるのはもちろん嬉しいですけど、作品全体を楽しんで頂いて笑顔で帰ってもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』は4月24日より全国東宝系にて公開予定!