俳優・坂上忍(50)が10日、都内で米映画『ダンケルク』(監督:クリストファー・ノーラン/配給:ワーナー・ブラザース映画)の日本初お披露目試写会に有村昆(41)らとともに出席。「さっき作品を観たが、死ぬほど疲れた。ここまで圧の凄い映画は久しぶり。相当に惚れた。この監督は普通じゃない、観ればわかる!」と熱烈PRした。
ハリウッド映画をリードするノーラン監督の最新作で、1940年、ヒトラー率いるドイツ軍にダンケルクの地に追いつめられたフランス、イギリス連合軍の兵士40万人を無事撤退させた史上最大の救出作戦、ダンケルクの戦いを描く物語。
「セリフが少ないからセリフのあるときの効き目が凄くて、エフェクトもあって、視覚、聴覚、展開でゆさぶってくる。こんなやり方があるのかと思った。やっぱ、ノーラン(監督)、頭おかしい」とのっけから熱気ムンムンの坂上は、有村の作品についての冷静な分析も「あなたは専門家だから自分の知識をひけらかしたがるが、そこじゃない」とキッパリ一蹴。「頭がおかしいというのは褒め言葉で、プロデューサーにもスポンサーにも媚びてないということ。それで当てるのは凄いよ」とヒートアップ。「ドエスなの。モノづくりは緊張感と緩和だと思うが、この作品は緊張ばかりで、変な涙が出てくる。連れて行き方が強引すぎる。首根っこをつかまれてこっちへ来いという感じ。でもそれが心地よかったりするんだよね」とすっかり作品に魅了されてしまった様子だ。
目下、毒舌を活かしたバラエティーでの活躍ぶりはご存知のとおりだが、お題にちなんで、芸能界を生き抜く秘訣を問われると、坂上は「生き抜くとは結果論。生き抜いてこれた観点でいうと、ありきたりだが、共演者、スタッフに恵まれたということ。最近はバラエティに出ていて、俳優のときとイメージが違う思われる方もいると思うが、ボクのことを昔から知っている人に言わせると、『オマエ、何をやっても全然変わんねーんだな』って言われる。生き抜くためにそこまで自分を変える必要はないのかなと思う」と持論を展開。
また、ピンチの切り抜け方については、「戦争映画には機関銃や大砲のシーンがあるが、ボクらの業界には”文春砲”がある。もしもそれを喰らったとしたら、方法はひとつ。正直に謝ること。以上!」と断言していた。9月9日公開!