小野大輔 サッカー好きでも試合より「リフティングが好き」な理由とは?片桐仁、佐藤貴史のアフレコレポート&風景も公開

小野大輔 サッカー好きでも試合より「リフティングが好き」な理由とは?片桐仁、佐藤貴史のアフレコレポート&風景も公開2

 今月20日より放送がスタートするTVアニメ『オリンピア・キュクロス』(TOKYO MX)の出演声優陣のアフレコレポートが15日、解禁となった。

 本作は映画化もされた人気漫画『テルマエ・ロマエ』の作者・ヤマザキマリ氏の最新作。古代ギリシャの青年デメトリオスは、壺絵師見習いの“草食系オタク”。ある日、村の争いに巻き込まれ思い悩むうち、1964年のオリンピックに沸く東京にタイムスリップするというコメディー作品。本作の監督を務める藤井亮氏は、Eテレの『ミッツカールくん』、『オドモTV』、滋賀県『石田三成CM』などのコンテンツ・クリエイターとして知られている。クレイアニメで動くキャラクターと、さまざまな映像技法を融合させた斬新なアニメ手法で表現している。

 主人公・デメトリオス役を“小野D”の愛称でも親しまれる声優・小野大輔。デメトリオスが住む村の村長役に『ラーメンズ』片桐仁、デメトリオスを助ける巌谷教授役を俳優・佐藤貴史が演じる。

 第1話から4話までのアフレコを終えたタイミングで感想を尋ねると小野は、「ヤマザキマリ先生の原作を読んだときに感じたデメトリオスのイメージは、すごく誠実でピュアなギリシャ人でした。原作から抱いた『こういうキャラクターだったらいいな』という理想像に少しでも近づければいいなと思いながら演じました」と、演技プランを。

 作品の魅力へは、「最初に、ヤマザキマリ先生の作品ってよく裸の男がタイムスリップするなぁと思いました(笑)。漫画としてのおもしろさ、エンターテイメント性の中に、本当に伝えたいテーマ、時代を超えても普遍的にある人間の熱量みたいなものを感じました。ギャグ漫画としてゲラゲラ笑いながら読める面白い作品でありながら、人間の根本にある熱いものに触れている。読んでいるこちらも熱くなれるような原作の魅力を、アニメでも伝えていきたいと思います」としている。

 ちなみに、本作にはたくさんの運動・スポーツが登場するということで、小野自身の得意なスポーツを尋ねると、「サッカーが好きです。見るのもやるのも好きです。でも試合より、リフティングが好きです。争いたくない(笑)」という気持ちなのだとか。

 そして、放送を待つファンへ、「『テルマエ・ロマエ』が好きな方、そして初めましての方、老若男女問わず、いろんな方が楽しめる作品になっています。どの年代にも熱い何かを訴えかける、すごく熱量の高い作品です。作品をカテゴライズすることなく、純粋にエンターテインメントとして楽しんでほしいですね。おもしろいだけでなく、歴史を知ることもできる。不条理でシュールなギャグも盛り込まれてる。とにかく『なんだかわからないけどおもしろい!』と興味が持てる作品に仕上がっています。白黒の時代からテレビを観ているおじいちゃん、おばあちゃんから、ワンセグ世代の現代っ子まで、みんなで一緒にテレビの前に集合して、“世代を超えて”一緒に楽しんで観てください」と、メッセージを寄せている。

 ■ほかキャスト陣のコメント
 ○片桐仁
 ――第1話から4話までのアフレコ収録を終えての感想を教えてください。
 アニメのアフレコ経験はあまりないので、本当は小野大輔さんたちとワイワイやってみたかったのですが、いざ収録を終えてみると「1人の収録で良かった……」という気持ちです。1話5分の作品なので、とにかく早口!芝居に集中すると滑舌が甘くなるので、みなさんと同時に収録していたらかなり迷惑をかけていたのではないかと思います。

 ――デメトリオスをオリンピックに出場させようとするガミガミ村長を演じる上での工夫を教えてください。
 小野さんがしっかりとした声の芝居をされているので、僕はテンションを上げてキャラを際立たせるという手法に逃げました(笑)。ただ収録が進むにつれて、リアルにやるのではなくてクレイアニメならではの非現実感を活かして、テンションを上げて誇張するのもあながち間違いではないと思いました。

 ―― クレイアニメなど様々な映像技法を融合させた映像を見た感想は?
 粘土でできたキャラクターのひとつひとつに芝居をつけるのは大変なことだと思います。個人的には「筋肉は泣いていません!」というシーンでのデメトリオスの背中の筋肉の動きが好きです。漫画『グラップラー刃牙』みたいなカッコいい背中だなぁ……と思って見惚れていました

 ――放送に向けて、見どころを教えてください。
 原作者であるヤマザキマリさんならではの独特な世界観と実験的映像技術の融合が、1話5分という時間の中にギュッと凝縮されています。大人と子供では見たときの反応が違うと思いますが、ぜひ色々な方に楽しんでいただきたいです。僕が“パンパカパーン!”などと楽器に成り切って歌うオープニング曲も必聴です。リズム感のない人間なので、並々ならぬ緊張感を持って挑みました。

 ○佐藤貴史
 ――第1話から4話までのアフレコ収録を終えての感想を教えてください。
 巌谷教授のキャラクターについて、藤井亮監督から「ボケ老人ながらも知的に」というリクエストがあり、ちょっと笑っちゃいました。めちゃくちゃ難しいことを言ってる、僕に表現できるだろうかと悩みながらもなんとか形になってよかったです。おじいちゃんキャラは得意なので……、あ、嘘です(笑)。でも、咀嚼音が得意なのは本当です。冒頭に登場する巌谷教授の咀嚼音は見どころでもあり、自信作なのでぜひ楽しんでください。さつまいものねっとり感、しっかり伝わっていると思います。

 ――放送を楽しみに待つファンの方にメッセージを!
 「クレイアニメ×2D」というコラボレーションはおそらく21世紀初です(笑)。うちの発明です、いや、教授の発明?!ということにしておきましょう。この斬新な表現を思う存分楽しんでいただければ嬉しいです。

 ―― おまけの質問です。本作にはたくさんの運動・スポーツが登場します。得意なスポーツを教えてください。
 僕は科学部なので運動はほぼやってきていないんです。唯一できるのはスキーだけですね。観戦するなら断然女子バレー。背の高
い人がたまらなく好きなんです(笑)

 TVアニメ『オリンピア・キュクロス』は20日より5分×24話でTOKYO MXにて毎週21時54分から放送!

 ■TVアニメ『オリンピア・キュクロス』詳細情報
 ●原作:ヤマザキマリ(『オリンピア・キュクロス』集英社刊)
 ●監督:藤井亮
 ●声の出演:小野大輔、片桐仁、佐藤貴史 ほか
 ●構成・脚本:坪井篤志、藤井亮、竹村武司
 ●編集・CG制作:のびしろラボ
 ●OPアレンジ・ED作曲:林彰人 音響制作:サウンズユー
 ●制作:電通
 ●製作:2020『別冊オリンピア・キュクロス』制作委員会

 公式サイト:bessatsu-olympia-kyklos.com
 Twitter:@BessatsuOlympia
 
 (c)ヤマザキマリ・集英社/2020「別冊オリンピア・キュクロス」製作委員会

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