声優・釘宮理恵、櫻井孝宏が、22日よりYou Tube公式チャンネルで公開となったフルCG新作短編アニメ『チェブラーシカ -ともだち、みつけた-』に声の出演をしている。
人気キャラクター・チェブラーシカが、2010年に公開された日本版映画『チェブラーシカ』が10年の時を経て、『新生・チェブラーシカプロジェクト』として、「世界でいちばん、やさしい世界」をテーマにさまざまな施策を展開。本アニメーションはプロジェクト第1弾となり、WEB動画限定で公開。今後ブランドサイトや Twitter、Instagram 公式アカウントのリニューアルなど、さまざまな施策をスタートしていく。
アニメーションの舞台は動物園。チェブラーシカとワニのゲーナが出会い、チェブラーシカがゲーナを動物園の人気者にするためにとある作戦を思いつく。2人でその作戦を実行するのだが結果は……。チェブラーシカとゲーナの可愛らしくユーモラスなコスプレ姿など、これまでとは一味違うチェブラーシカの心温まる世界を楽しめる。チェブラーシカ役に、釘宮、ワニのゲーナ役に櫻井を起用することとなった。
収録後に釘宮、櫻井へインタビューを敢行。以下、全文。
――今回チェブラーシカの新作アニメに出演された感想を教えてください。
釘宮:この作品に参加できて本当にすっごく嬉しかったです。とにかく可愛らしくて幸せで、最高に嬉しい気持ちでやっていたのですけれども、収録自体はこの雰囲気を出すのが凄く難しくって……。まだまだ頑張らなければなぁ…と思いました。
櫻井:僕も本当に同じ気持ちです。若い頃に映画館で観て、それで作品は知っていたのですがまさか自分が作品にかかわらせて頂ける日が来るとは思っていなかったので嬉しかったです。釘宮さんの「チェブ」が…あえてチェブと呼ばせて頂きますが(笑)、本当にチャーミングでホッコリしました。
――チェブラーシカ、ゲーナの役作りでこだわったポイントや、工夫されたポイントはどこでしょうか?
釘宮:この(チェブラーシカの)幼い感じを出したいなあと思っていたのですが、収録の頭に「今演じている以上に幼く演じて下さい」というのを頂いたので、そこに挑戦していたのですけれども……。「どうやったらもっと幼い感じになるだろう?」ばかりきょうは考えていました(笑)。
――幼い表現というのは今までにはないようなものだったのでしょうか?
釘宮:自分には頂いたことはあまりなく、ほかの方が「もう少し幼く、大人っぽく」といったようなディレクションを受けている時に、当たり前のように調整されていて、凄いなあって思っていたのですが、いざ自分が言われるとこんなにも難しいものなんだなあって思いました。
――櫻井さんの演技はとても暖かみのある感じがしました。
櫻井:ありがとうございます。ワニの大きな口がどうにも頭にちらついて、その口のニュアンスを出せたらなと思っていたのですが、そうすると同時に年齢が上がってしまうというか……凄くおじみたいになってしまうので……(笑)。今回の設定されている年齢感をどうやってキープしながら、本来ちょっと凶暴な生き物であるワニを、動物で人気のない悲哀やそのキャラクターの面白さをどういうふうに、どうしたら出せるだろうかというのを考えてお芝居しました。
――アニメのなかで一番印象に残ったシーンを教えて下さい。
釘宮:最初にオレンジの箱から出てきて、ゲーナに友達になってって言われて……名前が分からない……というくだりが何か凄く、分からないながらも出会えてハッピーみたいな……そういう気持ちにさせてもらえました。ゲーナの、孤独なものだからこそ持っている優しさとか暖かさみたいなものが、「2人が出会ったなあ……」という感じがしました。
――名付け親というような感じですよね。
釘宮:確かに……本当だ。分かってなかった……!名付けてもらったんですね……!
櫻井:そうだよ(笑)!
釘宮:幼くって言うから分からなくって!どのくらい自分が理解していれば良いのか、理解していないわけではないけど、どのくらい噛み砕いて喜んで良いのか、それも分からないくらいに喜ばないのか(笑)。すごくフワッフワで……。そういうところとか、あと踊りでパタンってコケちゃったところを「はい」って言って手を引き上げてくれるところなんて、ゲーナが優しくしてくれてホッコリするなあって思いました。
櫻井:人気者になる為に、チェブラーシカのアイディアである被り物をすることとか、そういったチェブラーシカの発想も可愛いし、それに従順に従うゲーナというのか……。年齢の差を考えると親子みたいなものなのに、このコンビ感があることが面白いなって思いました。
――このアニメをどのような方々に観てほしいですか?
釘宮:凄く見やすい尺のアニメに仕上がっていると思うので、もう、万人に見てもらいたいですね。小さいお子から、大人、おじいちゃんおばあちゃんまで……。どの方が観て下さっても楽しめる作品になっていると思いますし、ホッとできるというのか、良い気持ちになれるのではないかなって思っています。
櫻井:そうですね。同じ意見になってしまうと思うのですが……。多分、それでも子供と大人で楽しみ方が違ってくると思うのですが、大人が見るとチェブラーシカの発想の源にハッとさせられたり……。癒されるのもあると思うのですが、ただ可愛いだけじゃない魅力を感じましたし、そういった見方もできるかもしれないのでたくさんの方に観て頂きたいですね。
――チェブラーシカ「世界でいちばん、やさしい世界」という世界観があります。ちなみに最近“やさしさ”を感じたエピソードがあればお教えください。
釘宮:どういう風に答えようかなって思っていたのですけれども、きょうの収録がそれを如実に表しているなって思って……。始まる前とか「初めまして」といった感じで皆緊張されていらっしゃったか と思うのですけれども、終わった後みんな笑顔だし、癒された、優しい気持ちになったって(音響監督が)連呼しているくらいだし……。このチェブに触れた人がそうなっていくのだなっていうのをきょう実感しました。
櫻井:僕は実際に映画を観に行った時とは違う感覚できょう見ていて、昔2000年位にやっていた映画は作りがもう少しクールな感じがしたのですが……でも今回は温かくて優しくて……。音響監督にもあれだけ優しい気持ちになった、きょうやって良かったなって言って頂けるのはこの作品の力だと、きょう本当に実感しました。
――最後にひとことメッセージをお願いします。
釘宮:本当に幸せで楽しくて優しくなれる作品ですので、たくさんの方に観て、感じて頂きたいなって思っています。よろしくお願いします。
櫻井:今回この作品をきっかけにもっと色んなエピソードが見られる日が来ると待ち望んでおりますので、ぜひゲーナのプライベートも観て頂きたいですし……(笑)。チェブラーシカのいろんな姿も見たいと思っているので、観て楽しんで応援して頂けたらと思います。
■フルCG新作短編アニメ『チェブラーシカ -ともだち、みつけた-』動画URL
https://youtu.be/Fgnht98GaSI