劇場オリジナルアニメ『神在月のこども』が5日、2021年公開に向け始動しキービジュアルを発表。合わせて、主要キャストに女優・蒔田彩珠、声優・坂本真綾、入野自由が起用されたことも明かされた。
“島国の根”と書く神話の地「島根・出雲」を目指して駆ける少女の成長を描く物語。国の神々が出雲に集い、翌年の縁を結ぶ会議“神議り(かみはかり)”を行うという云われを題材に、人々と神々、各地と出雲、そしてこの島国の根にある“ご縁”という価値観をアニメーションで表現している。
母を亡くし、大好きだった“走ること”と向き合えなくなった少女・カンナ(蒔田)が主人公。そんな彼女のもとに1羽の神使のうさぎ・シロ(阪本)と、鬼の少年・夜叉(入野)が現れ、出雲までの旅にカンナをいざない、人々と神々の境界をまたいだ、出雲へ走る少女の旅がはじまる……。
今回の起用へ、蒔田は、「声優のお仕事に憧れていたので、お話を頂いた時はとても嬉しかったです。初めて台本を読んだ時に、その気持ちがいっそう強くなりました」と、喜びを語り、「カンナが神様や仲間たちと出会い、悲しみを乗り越え成長していく様子は、観る人に勇気を与えてくれます。その時々の心の揺れ動きを伝えられるよう、心を込めて演じたいと思います。スタッフの方々が、この作品を届けようと奮励努力されているお姿や、たくさんの方々からの応援や励ましを受け、みんなで一緒に作り上げているんだな、カンナは本当にみんなに愛されているんだな、と感動しています。その一員になれることがとても誇らしく、私もカンナに精いっぱいの愛情を注いでいきたいなと思っています」と、意気込みを語っている。
劇場オリジナルアニメ『神在月(かみありつき)のこども』は2021年公開予定!
■ほかスタッフコメント
○原作・コミュニケーション監督の四戸俊成氏
「2020年から2025年、東京五輪から大阪万博。世界中の方々が日本に興味をもっていただける時流に、この島国の根と書く『島根・出雲』の“神在月”をアニメでひも解き、お伝えしたい。そうした想いで2017年ごろから企画を進めてきた『神在月のこども』ですが、原作を書く中で、主人公カンナの旅や成長をとおして描き出そうとしてきた“ご縁”という価値観が、現在、より大切となる状況に向かっているように感じています。少しでも多くの方々の心に希望のようなものを灯せればと願い制作にまい進する中で、この度、とても心強い出演陣のみなさまがキャラクターたちに魂を宿してくださることが叶い、大変嬉しく光栄な思いです。また、心通う制作陣や出演陣の方々とともに劇場オリジナルアニメをつくりあげる“ご縁”に満ち満ちた日々
を追体験頂けるよう、公式サイト等でリアルタイムメイキングを発信致しますのでぜひご覧ください」
○プロダクションマネージャーの里見哲朗氏
「地震、噴火や大火などの大災害が今よりもはるかに災害が多かった江戸時代。日本を訪れた出島のオランダ人たちは、災害に何度も遭い、嘆き悲しみ逃げ惑うひとびとの記録を本国オランダに送っていました。そのなかで被災した日本人が、絶望的な状況下でも笑い、すぐさま家をそして暮らしを立て直していくさまに驚き、印象的に語っているそうです。『神在月のこども』の企画は安定した時代に立てられ、今激動の時代に制作が進められています。おそらくこの激動を克服した新しい時代に世に出て、みなさまにご覧いただくことになると思います。名も知れぬ江戸時代の日本人と同じように、これからの再建の時代に少しでも笑顔でいられるよう制作を務めていきます」
■スタッフ・キャスト
出演:蒔田彩珠、坂本真綾、入野自由
原作・コミュニケーション監督:四戸俊成
アニメーション監督:白井孝奈
脚本:三宅隆太、瀧田哲郎、四戸俊成
プロダクションマネージャー:里見哲郎
キャラクターデザイン:佐川遥
色彩設計:垣田由紀子
美術監督:佐藤豪志
撮影監督:髙津純平
音響監督:岩波美和
クリエーション監督:坂本一也
絵コンテ:白井孝奈、坂本一也、望月智充
スーパーバイザー:諏訪道彦
企画:クリティカ・ユニバーサル
コピーライト表記:(c)2021映画「神在月のこども」製作御縁会