女優・浜辺美波(19)、福本莉子(19)、俳優・北村匠海(22)、赤楚衛二(26)が6日、東京・イイノホールで実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(監督:三木孝浩/配給:東宝) みんなの願いを叶えます!ふりふらリモート七夕祭りイベントを三木監督とともに開催した。
『ストロボ・エッジ』、『アオハライド』などの作品で知られる漫画家・咲坂伊緒氏の作品が原作。実写映画とともにアニメーション映画も近日公開予定となっており、少女コミックの映像化としては類を見ない展開をすることも特徴だ。浜辺は明るく社交的だが、実は自分の本当の気持ちを出すのが苦手な不器用なヒロイン・山本朱里役、朱里の義理の弟であり葛藤を抱えるクールな山本理央役を北村、内向的でうつむきがちな市原由奈役を福本、由奈の爽やかで天然な幼馴染だが自分の夢に関しては、本当の気持ちを言い出せずにいる乾和臣役を赤楚が演じた。
七夕も近いということで全員浴衣姿で登場。観客はリモート参加ながら、キャスト陣は会場に集まった報道陣を前にして、北村は「久々のステージでリモートととはいえ緊張しています」と、しみじみ。
昨年3、4月に撮影され、久々に集結したということもあり、北村が「自粛明け初めての作品ですし、きょうお会いできて嬉しいです。みんなで取材を受けたのも楽しくて」と、テンションもあがっていたが、そのままキャスト同士の距離感の話になると、浜辺は「みんな同じで、自由でしょうがないんです。みんな同じ血液型で、みんな同じ感じなんです。疲れてきたら喋らなくなったりとか(笑)」といい、福本も「現場で4人でこれ盛り上がったということはなくて、それぞれがそれぞれのことをして居心地が良くて」と、気の合う感じでそれぞれマイペースだったと証言。
さらに、以前、映画『君の膵臓をたべたい』でも共演した北村と浜辺が、同作当時のイベントを振り返ることもあり、北村は「2人緊張してましたね。舞台あいさつで雨も降ってないのに『お足元の悪い中お越し頂いて』と言ってしまって(苦笑)。きょう言ったら良かったと思ったんですけど、初日にとっておきます」と、笑ったり、同作から本作に至るまでのお互いの印象へ浜辺が「最近達観されてて面白いです。人生観とか語られてて」というと、北村は「会うたび花が咲いていくような。『君の膵臓をたべたい』のときは、お互い壁が合った感じでしたけど、いまになると面白い感じの方で、ワードセンスとか、最近はじめられたSNSで猫のスタンプが増えていくやつを掲載されてて、シュールさが年々増していっている感じです」と、印象を語り合う一幕もあった。
イベントでは、リモートで集まった学生の方々の質問に答えていくコーナーを開催。キスシーンの撮影のときにどんなことを考えて臨んでいるのかという質問に、北村は、「しっかり歯磨きをすること。抜かりのない自分で向かう。あとは適度に緊張すると」と心構えとともに、「僕、人生でファーストキスがドラマなんです。小学校5年生のときに。当時マネージャーもいなかったので、母親の前でキスして。無の境地に、芝居で自分を覆い隠すという気持ちで。初めてしゃべりましたね」と、恥ずかしそうに振り返る。
すると浜辺は、「私はその境地には達してないです」と言いつつ、「私はこの作品が初キスシーンでどうしようかなと思ってました。ただ、自分からのキスじゃなくてよかったなって。どんなんなんだろうとか。テストでもチューするのかなとか。北村さんは『本番だけやりまーす』って慣れている感じだなって」と、裏話まで披露し、三木監督は現場の北村へ「相手を緊張させないよね」と、さりげなく補足もしていた。
ほかにも、この日が誕生日という方を5人で『ハッピーバースデートゥーユー』を唱和してお祝いしたり、今年受験生という方へ全力でエールを送ったり、将来の夢が決まらないという方へアドバイスをしたりと盛りだくさんのトークを繰り広げた。
そして作品へ、北村は「青春って胸がドキドキするだけじゃなくてズキズキしたりとか、届いた先の光とかが、僕の青春だったので、いち映画好きとして試写会で観れたので、それが届くと思うと胸が躍ります」と、公開へ向けての気持ちを語ると、福本も「作品の良さやチームワークの良さが伝わればと思います」と、アピールしていた。
実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は8月14日より全国公開予定!