舞台「煉獄に笑う」(脚本・演出:西田大輔)の報道陣向け公開稽古が24日、東京・池袋のサンシャイン劇場で行われ、石田佐吉役を務める主演の鈴木拡樹(32)が同日夜の開幕を前に「約1カ月の間、1日10時間の稽古で汗をかいていると何の旅に出たんだろうと思うこともあったが、きょうこの場で新鮮な気持ちでやれている」としみじみと振り返った。
唐々煙著の大人気コミックスを舞台化したもの。戦国時代を舞台に、300年に一度、琵琶湖に蘇ると言い伝えられる大蛇の絶大な力を時の武将たちが追い求めるなか、織田家家臣・羽柴秀吉の命を受けた小姓・石田佐吉(鈴木)が大蛇に関わりがあるという曇神社8代目当主・曇芭恋(崎山つばさ・27)と阿国(前島亜美・19)を巻き込み、大蛇の謎に挑むなか、織田家の抵抗勢力との一戦を向かえるという物語。
この日は稽古後に出演陣を代表して鈴木、崎山、前島、浅田舞(29)、中村誠治郎(37)、吉野圭吾(46)の6人が報道陣の取材に応じたが、今回が舞台初挑戦で日本一の情報屋の遊女で実は陰陽師・芦屋弓月役の浅田は「2時間40分有酸素運動をしているみたい。これまで1カ月間でやってきたことをみんなで全力で表現したい」とやる気満々。セクシー衣装も話題だが「腹筋割れてますか?この1カ月毎日運動に近い稽古をしていたおかげでだいぶシェイプアップできた」とご満悦だ。今回は殺陣も初挑戦となるが、鈴木に「浅田さんはいつも堂々としていて、最初に殺陣を見せてもらったときに、(フィギュアスケートの)回転ってこれか!って思った。表現者の方でもあるので、華がある」と絶賛され、「氷の上より全然舞台のほうが緊張するけど、みさなんと一緒にやっている安心感がある」と照れ笑いだった。
また、稽古中のエピソードについては、鈴木が「芭恋(崎山賀)と阿国(前島)は双子の設定だが、舞台では双子にしか見えないのに、裏では2人でマジメに打合せをしている。それなのに自然な双子感が出ていて凄い!」と明かすと、すかさず、崎山と前島が「それ、言っちゃう!?」とツッコミ。崎山が「(鈴木)拡樹クンを見ていると、本当にちょっかいをだしたくなる(石田)佐吉。舞台上で佐吉にいたずらをしていきたいな」と茶目っ気たっぷりに笑っていた。