アイドルグループ『乃木坂46』の齋藤飛鳥(21)、山下美月(20)、梅澤美波(21)、女優・小西桜子(22)、グレイス・エマが9日、映画『映像研には手を出すな!』(監督:英勉/配給:東宝映像事業部)オンライン記者会見を英監督とともに開いた。
同作は、月刊青年漫画誌『月刊!スピリッツ』(小学館)にて連載中の漫画家・大童澄瞳氏による同名コミックが原作。“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生の姿を、独特な世界観と共に描き出した作品で、今年1月から3月まではアニメ版が放送。そして3人がメインキャストを務めた実写版TVドラマが4月から5月にかけ放映され、それぞれ話題となった。
映画版の完成を報告できることとなった今の気持ちを聞かれた齋藤は「ドラマが放送されてから結構時間が経ってしまったので、今自分が演じている浅草みどり役を見ると、照れくさくて、恥ずかしいです」と、はにかむ。山下は「延期にはなってしまったんですが、無事に公開が決まっていて、本当にホッとしています。映画もすばらしく面白い作品になっていますので、ぜひ観て頂ければ嬉しいです!」と、呼びかけ、梅澤は「この作品が世に放たれると思うと、凄くワクワクしています。完成したものを3人で一緒に観たのですが、終わった後に3人で無言で見つめ合う、とても良い時間があったんです。だから、これは良いものができたな、とその時に実感したので、本当にたくさんの方に観て頂きたいと思います」と、自信を見せた。
印象深かったシーンについて聞かれた齋藤は、「結構ワイヤーに吊るされたり、上から落ちたり、大変な撮影が多かったんですが、その中でも1番は、ドラマでワイヤーに吊るされるシーンで、私が“ぐあんぐあん”しながら身を任せるので、操作してくださる方が楽しんでくれて、私死ぬのかな(笑)と思いながらも結構楽しくて、1番印象的でした」と、大掛かりな撮影の思い出を。
そんな3人の演技へ英監督は「みなさん本当にプロフェッショナルで素晴らしいんですよ。梅澤さんは、金森を賢そうにみせるのが爆発的に上手いです。山下さんは、セリフがないときのツバメちゃんが抜群にいい。ほかの人がしゃべっているときの間合いの取り方とか凄くて。齋藤さんは、もうね“ド天才”ですよ」と、絶賛だった。
また、本作に使われているVFXについて聞かれた監督は「VFXのシーンは何もないところで演じなきゃいけないので、心の持ちようが難しいですよね。ロボットなのに、実は風船を見上げながら“すごーい”って言っているだけなんですよ!」と、撮影の裏話を語ると、梅澤は「完成版を観た時に本当にあの場所に(ロボットが)居なかったんだっけ?と思うくらい艶感とかも凄いし、私たちの演技も凄くないですか?(笑)」と自画自賛だった。
最後に“最強の世界”を感じた瞬間を聞かれた齋藤は「浅草を演じて、やっと人間になってきたねと言われることが多くなったんです。私を人間にさせてくれた作品です。後輩2人との関係性もいい意味で変わったし、私の人生の分岐点になった作品でもあって、人としての“最強の世界”が切り開けたなと思いました」と、自身の変化を語っていた。
映画『映像研には手を出すな!』は25日より公開予定!
※記事内画像は(c)2020 「映像研」実写映画化作戦会議(c)2016 大童澄瞳/小学館