女優・吉高由里子(32)、俳優・横浜流星(23)が15日、東京・イイノホールでW主演映画『きみの瞳(め)が問いかけている』(監督:三木孝浩/配給:ギャガ)リモート完成報告イベントを三木監督とともに開いた。
不慮の事故で、視力と家族を失った明香里(吉高)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜)、光を失って生きてきた2人が織りなす作品となっている。
白地のドレスの吉高と、ブラックスーツ姿の横浜。本作で初共演という吉高と横浜へお互いの印象を尋ねることに。
吉高は横浜へ「監督と流星くんと3人で焼き肉屋でコミュニケーションをとろうという話になって、そのときに初めてお会いしたんです。画面で見るより、実際に見るほうが落ち着いているというか。ピンクの髪のイメージが強かったからかもしれません(笑)。お話していて落ち着いていて、真面目にいろんなことを考えいらっしゃる方だなと思って。もっと私(横浜と年頃は)ヘラヘラしてました」と、しっかりしているという印象だったという。
一方、横浜は吉高へ「3人で焼き肉に行ったとき、ちょっと緊張していたんです。TVで見ていた人なので。TVのまんまで明るくてすごく元気で、人見知り気味で緊張していて、心の壁がありましたけど1時間くらいで開けられました。現場でも吉高さんに助けられました」と引っ張ってくれたとお礼すれば、三木監督も「こじ開けてましたね」と、吉高の人たらしぶりを明かしていた。
作品に対する印象として、吉高は、「私の中のプロモーションビデオみたいになりました。三木監督の温かさが反映されている画が多かったなって思ってて、三木監督だからできたのかなと思いました」といい、横浜は「僕は最初は客観的に観れなくて、観ているとこの撮影大変だったなとか、当時の思い出が蘇ることが多かったんです。それで、何度か見返していくうちに、すごく美しい映画だなと思いましたし、映像美もそうだし、劇中歌、主題歌も切なくて美しくて、2人の恋愛も繊細で美しくて、少し悲しくて、それが重なってて」と、語っていた。
本作では、横浜がキックボクサーという役どころのため約1ヶ月で10キロ体重を増やし鍛え上げた。そこで、視界からズキュンとしたシーンはないかとの質問が飛んだ際に、横浜が「ズキュン……ズキュン……ズキュン……監督ありますか?」と困っていたところ、三木監督は、「トレーニング前とトレーニング後の写真を見比べて、腹筋と背筋みたときにズキューンとしましたよ」と言われて、破顔していた。
また、横浜は明日16日に24歳の誕生日を迎えるとあり、吉高からサプライズでフラワーケーキがプレゼント……することになったのだが、吉高がサプライズ敢行直前に、カンペを凝視し、それを横目で横浜が観て「カンペ見えちゃった」と、これから起こることを知って笑うというご愛嬌な一幕も。
それでも、このお祝いに、全国45人のファンの方々がリモートでお祝いに駆けつけ、ハッピーバースデートゥーユーを合唱してくれたり、色とりどりの薔薇が飾られたホールケーキをプレゼントされ、横浜は「目茶苦茶嬉しいです!僕の好きな紫のバラが入ってますね」と、笑みが浮かんだ。
そのまま、キャストからオンライン参加者に○×クイズを出題するコーナーとなり、横浜から「勘違いの出会いながら面白い出会いをした人は?」という問いかけがあったがこれは誰一人いないものとなり横浜は「僕自身もあんまないです」と、苦笑い。
吉高の質問の際には横浜へ女性のタイプへの質問が飛ぶこともあったが、横浜としては「僕自身は明るくて芯がある、おとなしい子」がタイプなのだそうで吉高は範囲外ではと話すことに。しかし、横浜は先日、占い師に占ってもらった際に、「あなたはそういう子の方がすきだと思うけど、明るい子の方が合うわよと言われて、もっともっと視野を広げようと思いました」と助言を受け、ストライクゾーンを広くしていることを明かしていた。
そして横浜から、「僕自身も愛について考えさせられましたし、この作品をきっかけに、愛について深く考えるきっかけになったら嬉しいです」といえば、吉高は、「期待値を超えているような映画になっていると思いますので公開のその日を待ち望んで頂ければ」と、呼びかけていた。
映画『きみの瞳(め)が問いかけている』は10月15日より先行公開で、同23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!