『新しい地図』で俳優・草なぎ剛、女優・服部樹咲、水川あさみが27日、都内で映画『ミッドナイトスワン』（監督：内田英治／配給：キノフィルムズ）公開記念イベントを内田監督とともに開催した。
本作は、草なぎ演じる新宿の街で生きるトランスジェンダーの凪沙（なぎさ）と、親から愛を注がれることなくネグレクトされ生きてきた中学2年生の少女・一果（いちか）の間に芽生える“切なくも美しい現代の愛の形”を描く“疑似母子”のオリジナルラブストーリー作品となっている。
全国145館に生配信されるなかでのイベントに。草なぎから「コロナの大変ななか劇場に足を運んでくださってすごく感謝しています。登場したときに声援がなかったというのがが生まれて初めてで、僕ももうアイドルを卒業したのかなと（苦笑）。そうではない？（笑）、ウケているかそうではないかわからないですけど、初めての状況のなかで映画が公開になっているということで、たくさんの方が努力されてこの映画が届けられるというのは本当に幸せに思っています。全員一丸となってとてもいい作品ができたと思っています。全国のみなさまにもデジタルで届いていると思いますが、生の映画館で見る作品はいいものがありますので、みなさん楽しみにしていて頂ければ」と、あいさつ。
母親を演じるということで、草なぎは「本当に経験のない役だったんですけど、いままでで一番何も考えない役でしたけど、できたんですね。ものすごく考えないとできないと思っていたんですけど、隣にいる樹咲ちゃんとあさみさんに引っ張っていただいて、1人で役を作るものではないと実感させていただきました。みんなで1つの方向に向かっていると奇跡は起きるんだなって」と、しみじみ。服部は水川と草なぎに助けられたと感謝していたが、草なぎもそこで再び感謝を返す和気あいあいな光景も見られた。
本作の撮影現場へは「スムーズで、いまどきなのかなって。問題なくという形で荒波も立たずにという感じでした。映画のスタッフの方って職人が多いから、（声を荒げて）『早くレール引けよ！』とかという声とかない。おだやかなんです。劇の中では罵声を浴びたりするんですけど（笑）」と協力しあっていたという草なぎ。
作品にかけて、“愛の告白”をするというコーナーも行われ、草なぎは自身の愛犬・クルミちゃんのことを挙げ、「いつも僕を癒やしてくれるクルミちゃん。きょうも六本木で、あなたのご飯代を稼ぐために頑張ってます」と、愛を語ったが中継がメインとあって反響もまばらになってしまい、「コロナじゃなかったら爆笑されていると思うんですけど、滑ってるのかウケてるのか……心の中で留める感じですね」と、苦笑い。
そんななか、水川は、「ここに来てるすべてのみなさまへ。みんなで1つのものを見てというのは特別だなと感じています。それが共有できる方々なので好きです」と、来てくれた方々の心を掴むコメントで大きな拍手を受けていた。
イベント後半には、SNSでの拡散を狙うべく、ハッシュタグをどうするかという話題となり草なぎは「『#クルミちゃんラブ』はどうでしょう……って、ちょっと反省します（笑）」とお茶目な一面を見せつつ気を取り直して「『#ミッドナイトスワン公開中』はいかがでしょうか？」と、話す。さらに内田監督へブラッシュアップを求めると『#ミッドナイトスワン大ヒット公開中』はどうかとの案が出たため、「『#ミッドナイトスワン大ヒット公開中』に感想なんかをつけてもらえると」と、呼びかけていた。
そして草なぎから、「全国の方、本当にありがとうございます。この映画は、なんていうんでしょうかね……攻めてはいますけどR指定はついてないので、家族の方と観て頂きたいなと思う作品なんです。観る方によってこれほど感じ方が違う映画はないと思います。年齢、国籍問わず、みんなに観てほしいと思います。必ず伝わるものがあるんじゃないかなと思います」と、気持ちを伝えていた。
映画『ミッドナイトスワン』は公開中！また、本作の公開に先駆け、18日より、銀座のレストラン『BISTRO J_O』にてコラボメニューが販売され、「映画の中でも印象的なシーンとして出てくる「ハニージンジャーソテー」などが提供されております。孤独だった凪沙と一果が2人で生活していかなければいけなくなった状況で、まだお互いを知らないけど、この食事を通じてお互いを受け入れあい、ゆくゆくは、一果にとっての“母の味”となるのがこの「ハニージンジャーソテー」。映画の中のメニューに、『BISTRO J_O』らしく、サラダや卵を添えて見た目を少し華やかにアレンジ！レストランでは、ランチ・ディナーともにコースメニューの1つとして、18日から提供が始まっており、テイクアウトは、25日からご飯もついて登場している。
※記事内画像は©2020 Midnight Swan Film Partner
