劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」』(監督:元永慶太郎/配給:東映アニメーション・東映)プレミア先行上映会が1日、東京・新宿バルト9で開かれ八神太一役の花江夏樹、八神ヒカリ役のM・A・O、望月芽心役の荒川美穂、エンディングテーマ『アイコトバ』をデュエットする歌手・宮﨑歩とAiMが登壇した。
初代『デジモンアドベンチャー』シリーズの続編を全6章で描く劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri.』。2015年11月に第1章『再会』、昨年3月に第2章『決意』と、同9月に『告白』、今年2月に『喪失』が上映されファンからの熱い支持を得ている。本作では芽心のパートナーデジモンであるメイクーモンの暴走とともに、現実とデジタルワールドの崩壊へのカウントダウンが始まっていく姿が描かれる。そのさなか芽心はメイクーモンのことを「生まれてきてはいけない存在」と思い悩む。芽心を励ます太一たちだったが、芽心の出した答えはさらなる過酷な運命へと太一たちを誘うことになり……。
上映後、これまでのデジモンイベントではおなじみの、キャスト陣によるキャラクターでの影ナレーションからスタート。花江は、本作の予告編でも意味深に映し出された太一のゴーグルをふまえて「ゴーグルになってしまいました」と、神妙に切り出し、「衝撃でしたね。怒涛の展開というか。もう5章とクライマックスなので、苦しんで、悩んでと、どんよりしていた感じもあるんですけど、最後の最後にデジたちがバーっと戦って最後どうなるのと思いました」と、感想を。
M・A・Oは「観ていて、演じていたときよりも余計にハラハラしたというか……。この戦いがこんな……ああ、という感じなんです。観ていたときはひたすらヒカリちゃん頑張れって!」と、スリルがあったようで、それをうなずきながら聞いていた荒川は、「なんて試練を与えるんだと思いました。芽心は新しいメンバーで、悩んでくじけそうになりながらも進んで、こんなに大きな決断をすることになろうとは……というので結構衝撃的でした。できあがったものを観ていると迫力もすごくて呑まれてしまう感じがして」と、圧倒されたそうだ。
一方の宮﨑は「『共生』というタイトルが深いテーマだなっていうのを感じましたね」としみじみ。AiMは「あと1章で終わるのかな?終わってほしくないけど、大好きな太一さんが戻ってきてくれた感じはある」と、率直な心情を語ると、花江は「太一は6章で戻ってきてくれないとね。あのままだったらバッドエンドですから」と、苦笑いを浮かべた。
本作収録について花江は、昔の太一を意識して臨んだそうで「気合を入れて臨んでいたんですけど、監督がアフレコが始まる前に来て、『このセリフはtri.の太一の気持ちがこもってるからちゃんとやってね』と言われて。そのセリフが『俺達は選ばれし子どもたちだ!』というところなんです。そこは緊張しましたが、格好いいシーンだったし、画がつくとアフレコしたときと違ってすごいなって」と、興奮したのだとか。
ほかにも、M・A・Oが1人2役を演じたシーンのギャップに戸惑いとともに楽しんだという話や、荒川が芽心の決心を選ばれし子どもたちに伝えるシーンなどに気持ちを込めたことなどを裏話が語られるものとなった。
劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」』は30日より3週間限定劇場上映!なお、劇場限定版Blu-ray発売と先行有料配信も同時スタート!