【演説全文付き】「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」初日開催!池田秀一、古谷徹、銀河万丈、古川登志夫にとってのガンダムとは?

【演説全文付き】「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」初日開催!池田秀一、古谷徹、銀河万丈、古川登志夫にとってのガンダムとは?1

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」初日開催!(左から安彦総監督、銀河万丈、池田秀一、古谷徹、古川登志夫)

 劇場アニメーション『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』(総監督:安彦良和/配給:松竹)初日舞台あいさつが2日、東京・丸の内ピカデリーで開かれ安彦総監督、シャア・アズナブル役の池田秀一、ギレン・ザビ役の銀河万丈、アムロ・レイ役の古谷徹、カイ・シデン役の古川登志夫が登壇した。

 安彦総監督が描いた同名原作漫画を下敷きに描く『機動戦士ガンダム』内の“一年戦争”までの経緯や開戦時の様子などをシャア視点で描いていく作品。本作はその一年戦争での地球連邦軍とジオン公国軍との本格的な軍事激突となるルウム会戦を2話構成で描く。

 これまで池田と古谷は『THE ORIGIN』の舞台あいさつに登壇することはあったが、銀河、古川は初めて。そこで銀河が「38年も前の作品に新しく参加できることが光栄です。小学校時代の同級生のような気持ちがオーバーラップする感じです」と、時代を感じさせるコメントをしたり、古川は全国の劇場でライブビューイングされているということに、「ルナツーのみなさん見えてますか?」と、お茶目さ全開で呼びかけつつ、「戦友みたいなところがありまして、よくぞ生き残ったという感じがします。いま自分がここに立っていることが感無量です」と、笑みがこぼれた。

 この様子を観ていた池田は、「まあ生き残りというかみんなよく頑張りましたね」と、噛みしめるように話し、古谷も「存命で良かったですね」と、うなずきつつアムロの名台詞「こんなに嬉しいことはない!」を情感たっぷりに披露。すると安彦総監督が「なんでこんなにシルバーなんだろうと。めぐちゃん(潘めぐみ)とか若い子もいるのに」と、気心を知れた“同志”たちへ毒づいて笑いを誘った。

 アフレコでは池田が「“ファースト”にない話なんで新たな気持ちで新鮮に取り組むことができました」といえば、銀河は自身が属する“ザビ家”を引き合いに、「家族のことなど自分の知らないところが多くて。こんなことならもう少しだけでも優しくしていれば良かったなって」と、38年前に同じ役を演じたからこそ言える話も。

 さらに、安彦総監督は38年前はアフレコに訪れる時間はなく、本シリーズにて銀河とアフレコでついに会ったことに「ビックリしました。まんまじゃねぇか!って(笑)。抜き録りでしたけど、まんまじゃねぇか怖いなと思ったらすごい優しかったです」と、ニヤリと笑うことも。

 また、この日、第6章の公開が2018年5月となることも劇中で発表に。これらの流れについて安彦総監督は「最初から『シャア・セイラ編』の4本は作ってよろしいと言われていたんですが、その先は会社の偉い人たちがもっと作ってよろしいということで、5、6章にゴーが出たんです。これもみなさんのおかげです6章も鋭意製作中です。でも、(原作は)この先があります。『ルウム編』に熱い支持が来れば『1年戦争編』もできるのではないかと思っています。われわれに本編を作らせてください」と、“さらにその先”のことを訴え、期待あふれるものとなっていた。

 イベント終盤には、自分にとってガンダムとは?という質問が投げかけられ、古川は「ガンダムは日本アニメ史に燦然と輝く金字塔であることは間違いありません。カイ・シデンというのは、脇役ですけど、自分の代表作を聞かれたときに、カイ・シデンとかガンダムという作品自体はその中に入れておきたい位置づけです」と、前を向く。古谷は「『THE ORIGIN』はシャアが主役です。『機動戦士ガンダム』はアムロが主役です。第6章以降ありますので、切にアムロを主人公にして頂きたい。みなさまのお力を持ってよろしくお願いします」と、呼びかける。

 銀河は「当時は僕も仕事をし始めて間もないころでした。自分がどんな表現をしていくのか、どんな役をやっていくのかというときに出逢った役がギレン・ザビという役で、それから先の役作りのどこか根幹になっているというか原点になっているんです。この役作りを落としたら先はないぞという気持ちでスタジオにいたことは覚えています。僕の細胞の一番奥のところにある役に出会えて幸せです」と、ルーツになっているといい、池田は「もう1本主役をやらせてください!きょうはどうもありがとうございました!」と、完結にまとめると、安彦総監督は1度アニメーションの現場から離れ再びガンダムに帰ってきたということに「自分とガンダムの結びつきという業の深さを誰よりも感じています。もう逃げられないので付き合っていくしかない財産だと思います」と、結んだ。

 最後に銀河がいるということで、ギレンの熱い演説を打つことに。さらに、司会が「みんなで、ヒット祈願でジーク・ジオン!をしましょう」というと古谷は「えー!?」と戸惑いを隠せなかったが、古谷は「僕は1話でジオン軍の兵士やってますから」と、ひょうひょうで笑いを誘いつつ、いよいよ演説へ。

 「我が同胞よ!1億5000万の栄えあるジオン国民よ!戦いはこれからだ!一糸乱れぬ隊伍を組んで、前に進もうではないか!ともに、勝利の日まで!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!」

 この圧倒的な雰囲気に、場内も声をそろえ拳を挙げる姿が見られるものとなった。

 劇場アニメーション『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』は2日より4週間限定で公開中!

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