女優・松本穂香、奈緒、若村麻由美、俳優・窪塚洋介、小関裕太、藤井隆、石坂浩二、中村獅童が17日、東京・丸の内TOEIで映画『みをつくし料理帖』(監督:角川春樹/配給:東映)公開記念舞台あいさつを角川監督とともに開いた。
作家・髙田郁氏による時代小説でベストセラーとして知られる『みをつくし料理帖』を原作とした劇場版。江戸時代の大坂が舞台。大洪水で生き別れとなった姉妹が強い絆により引き寄せられていく姿が描かれる。舞台角川監督が生涯最後のメガホンをとったとの触れ込みでも知られる作品となっている。
全員白キツネを模したような白い衣装で登壇。松本をはじめあいにくの雨でも来場してくれた方々に御礼を言うなか、窪塚は「恵みの雨のなかご来場頂きありがとうございます」と、“窪塚節”を効かせてお礼することも。
本作で松本は下がり眉の演技を披露しているが、もともと下がり眉ではないということでメイクを頑張ったという。しかし不安が残ったらしく、そのことを話していると、奈緒がサムアップして称える一幕が。
その下がり眉を劇中で連呼し、松本演じる女性を慕ってからかう役を演じた窪塚。そのシーンはカメラが360度周って撮影するというものだったそうだが、「2001年に『GO』という映画のときに山崎努さんとの殴り合いのシーンでそのときの円形レールと全然違う円形レールだったなと。男と男で対峙するのと、自分が思いを寄せる人と向かい合うのがこんなにも違うんだと思ったり……思わなかったり(笑)」と、過去の自身の出演作と比べたのだとか。
続けて、中村が怒鳴るシーンがあるそうだが、テストの際に角川監督から「『お前の本気はそんなものなのか!』と怒鳴り声が聞こえたので、本番では思う存分やらせて頂きました。松本さんはそれを止めないと行けなかったので大変だったと思いますよ」と、松本をいたわると、松本は「あそこは怖かったです(苦笑)」と、中村の迫力に気圧されそうになったと振り返る一幕も。
小関は作品タイトルにかけ「“みをつくし”で、たくさんの愛を込めて向き合わせて頂いた大切な作品になりました」と、前を向く。
小関は本作で、医師の永田源斉役を演じる。その撮影で角川監督がこだわったシーンがあったのだがどこかと司会からいきなり振られ、これに言葉に窮した小関は「メガネとかですか……?」と恐る恐る司会に正解を探ろうとする一幕もありつつ、「さっき穂香ちゃんに『あれがあったじゃん!』と言われたんですけど、“すっぽん”のシーンがあって、それかなと……撮影中は気づいてなかったんですけど……」と、自信なさげに話すと、正解だったようで角川監督から捕まえた魚や鳥獣などを放すという放生会という時代考証のためそのシーンがこだわっていたということを解説していた。
そんな角川監督の細かい部分にまでこだわる姿とともに、小関は「自分になかった間(ま)というか、この時代を生きていたであろう人の、時代の時間の流れを完成した作品を観て感じました。見たことない自分を見ることができて、間を詰めることが怖いときがあるんですけど、この作品が自分の岐路というか大きく変わった作品だなと思いました」と、感慨深げだった。
そして公開を記念した鏡開きを行いつつ、松本から「いろんな方に感じてもらえるものがあるのではないかなと思います。1度観て頂くだけでも嬉しいですが、気にして頂けたら」と、メッセージを寄せていた。
映画『みをつくし料理帖』は全国公開中!
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