21日より初日を迎える朗読劇「恋を読む vol.3『秒速5センチメートル』」(脚本・演出:三浦直之)。そんな公開直前の本作舞台写真やキャストのコメントが20日解禁となった。
俳優の“言葉”と、アニメーション、音楽を有機的にリンクさせ、舞台だからこそ実現される特別な体験を目指し、2018年にラブストーリーの朗読劇シリーズとして産声をあげた『恋を読む』シリーズ。これまで、18年に第1弾『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、19年10月第2弾『逃げるは恥だが役に立つ』を上演しており、今回は新海誠監督のアニメーション作品を『恋を読む』シリーズで上演となる。
『秒速5センチメートル』は、『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』の3つの短編の連作というユニークな形で描き出される胸をしめつけられるような恋の物語となっており、2007年に公開され反響を呼んだ。
少しずつページをめくるように過去と現在を行き来しながら進んでいく物語と、移りゆく季節の情景を、この朗読劇のために新たに作られた美しい映像。朗読劇という新たな表現を用いて、交わらない2人の運命の切なさを描き出す。
公演時間ごとにキャストが変わるものとなっており、入野自由×桜井玲香×田村芽実、海宝直人×妃海風×山崎紘菜、前山剛久×鬼頭明里×尾崎由香、梶裕貴×福原遥×佐倉綾音、黒羽麻璃央×内田真礼×生駒里奈、さらに全日程で篠崎大悟(ロロ)、森本華(ロロ)が出演となる。
■キャストコメント
●10月21、22日出演
○入野自由(いりの・みゆ)/遠野貴樹(とおの・たかき)役
朗読劇の難しさを痛感しながら格闘し、新たな発見と楽しさに夢中になり、濃密な稽古期間を過ごすことができました。チームワークもかなり良い!
このステージでしか表現できない「秒速5センチメートル」そして、各々のチームでしか観られない「秒速5センチメートル」が完成しつつあります。
あとは、会場にお越しくださる皆さん、配信でご覧になるみなさんの力が必要です。
ともにこの作品を完成させましょう!
○桜井玲香(さくらい・れいか)/篠原明里(しのはら・あかり)役
改めて、繊細でとても美しい物語だと感じました。アニメーションもとても素敵ですが、朗読劇という形で、この作品の持つ更なる魅力を感じていただけると思います。今回は生配信もあるので、劇場にいらっしゃる方はもちろん、生配信でご覧になられる方にもしっかりと伝わるように努めたいです。
○田村芽実(たむら・めいみ)/澄田花苗(すみだ・かなえ)役
台本を初めて読んだ時から、この作品に参加させて頂けることに幸せを感じていました。その気持ちはけいこを重ね、作品や花苗ちゃんの心に寄り添えば寄り添うほど強くなりました。朗読劇ならではの『恋』をお客様にお届けできるよう精いっぱい努めます。ぜひ、劇場でも配信でもご覧ください。
●10月21日出演
○海宝直人(かいほう・なおと)/遠野貴樹役
いよいよ開幕します。各チーム共にさまざまな表現で新海誠監督の光と色彩の世界、そしてキャラクターの繊細な心情を朗読してゆきますので、その違いも楽しみにしていただければと思います。僕も言葉と声の力でしっかり繊細な世界観を感じていただけるよう表現していきたいと思います。どうぞお楽しみに!
○妃海 風(ひなみ・ふう)/篠原明里役
秒速5センチメートルのお稽古を重ねるたびに、心が浄化されていく。。 そんな感覚になります。
この作品の映画、小説を見て心を動かされたのは、美しい言葉の数々、繊細な心の移り変わり、日本の四季を感じられる細やかな描写だったのですが、それを、生身の人間が朗読することによってより味と深みが増し、さらに細やかで温かい作品となっています。肌寒くなり始めたこの時期に、ぜひ劇場で(配信もございますのでお家でも!)心を温めにいらしてください。
○山崎紘菜(やまざき・ひろな)/澄田花苗役
実際に演じてみると、花苗の抱えている思いが自分の想像の何倍も強く、そして繊細なことに驚かされました。大きく揺れ動き、激しくうねる波のような気持ちが皆様のもとにしっかり届くよう、最後まで花苗と一緒に悩み、楽しみ、全力で片思いに生きたいと思います。また、1幕から3幕までを初めて通して見た時、それぞれの物語の彩りが全く違うことにも驚きました。今作ならではの各章の色合いの違いも楽しんで頂けたらと思います。
●10月22日出演
○前山剛久(まえやま・たかひさ)/遠野貴樹役
けいこを通して、より深く「秒速5センチメートル」の世界を理解することができました。
三浦さんの演出は役の内面を丁寧に描きつつ。声だけでなく、視覚的にも作品を楽しめる工夫をされていて、とても面白いです。この朗読劇の魅力は原作の魅力を踏まえながら、より鮮明にそれぞれの役の恋心や苦悩を伝えている点。まもなく公演が始まります。皆様の人生と重ね合わせながら、淡く切ないこの「秒速5センチメートル」の世界に深く浸っていただけたら、嬉しいです。
○鬼頭明里(きとう・あかり)/篠原明里役
朗読劇と言いつつも、いろいろな仕掛けや演出で、見ても聞いても楽しめる作りになっていて、演じている私自身もしっかりと作品に没入でき、とても楽しんでけいこをさせていただいています。
貴樹や明里や花苗達の繊細な心の動きや時の流れをしっかりと表現して、この切なくも美しい作品の魅力を楽しみにしてくださっているみなさんに伝えられ、楽しんでいただけるよう精いっぱい努めます。
○尾崎由香(おざき・ゆか)/澄田花苗役
おけいこに参加させて頂き、言葉、表情、動き、どれも作品の中で繊細に感じられ、朗読でしか味わえない表現の魅力を再確認出来ました。花苗のまっすぐな想いがみなさんに伝わるといいなと思っています。音響や映像とのリンクも本当に素敵で、私も劇場で体感するのが楽しみです!また青春の切なさだけでなく、楽しい場面も今回あるので楽しみにしていてください!朗読劇ならではの、心に響く素敵な空間、ぜひ劇場で楽しんで行って下さい。
●10月23、24日出演
○梶 裕貴(かじ・ゆうき)/遠野貴樹役
“恋を読む”シリーズらしく、今回も、登場人物の心理描写を具現化した素敵な演出が盛りだくさんです。動き然り、美術然り、照明然り、音楽然り。作品自体の持つエネルギーも相まって、けいこ中から涙が溢れて止まりません。すべてがひとつにそろった時、今とは比較にならない相乗効果が生まれるのだろうと、僕自身、今から本番が楽しみでなりません。貴樹の成長と変化を……彼の人生を、約100分間の公演の中で丁寧に表現できればと思っています。今しばらく、楽しみにお待ちください!
○福原 遥(ふくはら・はるか)/篠原明里役
けいこをさせていただき、心が満ちていく幸せ感、そして胸が締め付けられるような切なさでいっぱいになったことを覚えています!
貴樹くんと明里、2人の間に流れている時間のスピードや、距離感を丁寧に、そして一言一言を大切に演じたいと思っております!
みなさんと一緒に大切な時間を過ごせることが今からとっても楽しみです!
ぜひ観ていただけたら嬉しいです!
○佐倉綾音(さくら・あやね)/澄田花苗役
私が想像する朗読劇の枠を超えた鮮やかな表現の世界を、けいこで見ることができました。
みなさんの目の前で散る桜を、一緒に見ることができたら幸いです。
●10月24、25日出演
○黒羽麻璃央(くろば・まりお)/遠野貴樹役
少ないけいこ時間でしたが内容の濃い時間を過ごすことができました。そして、自分自身あらめて舞台というものが好きなんだな、という気持ちで溢れたけいこ期間でした!
貴樹の想いや感情を台詞にのせて、皆様にお届けできるように頑張ります!
三浦さんの演出によりまた新しく生まれ変わった『秒速5センチメートル』是非、お楽しみに!
○内田真礼(うちだ・まあや)/篠原明里役
間も無く開演される『秒速5センチメートル』。
けいこを進めていく中で、わたしは気付かされることがたくさんありました。
人と人との出会うことの尊さ。私たちは、奇跡的な出会いの中で生きているんだと実感します。
わたしは今回の台本を読み、さらに秒速の世界に引き込まれてしまいました。
聞こえてくる息遣いに耳を澄まし、ご覧いただけたら嬉しいです。
○生駒里奈(いこま・りな)/澄田花苗役
「秒速5センチメートル」の世界が、朗読劇という形でついにみなさまに届くことを本当に嬉しく思います。
私が演じさせていただく澄田花苗は、台本を読んだ時に、“私はこうやりたい!”“こんな花苗ちゃんを見せたい”と稲妻のようなトキメキが走ったのを覚えています。
けいこを通して、より澄田花苗を、そしてこの作品に対する思いを深めることができたと思います。
ご観劇されるみなさま、ぜひ一緒にこの世界を楽しみましょう!!
「恋を読む vol.3『秒速5センチメートル』」は21日から同25日までヒューリックホール東京にて上演!
※記事内写真は「撮影:阿久津知宏」
※初稿にてタイトルに間違いがありました。お詫びして訂正致します。