俳優・田中圭(36)、女優・中谷美紀(44)が2021年秋公開予定の映画『総理の夫』をW主演することが22日、発表となった。
本作は作家・原田マハ氏の20万部超えのベストセラー小説『総理の夫 First Gentleman』が原作。近い将来の日本が舞台。42歳、史上最年少にして史上初の女性総理が誕生!鳥類学者であるその夫は、ある日突然総理となった妻を微力ながら支えようとするものの、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまい順風満帆であった夫婦生活は結婚10年目にしてまさかの激変!!「政界」という未知過ぎる世界で奮闘するさまを描くエンターテイメント作品となっている。
この総理の夫となる相馬日和役を田中が、日本初の女性総理となった妻・相馬凛子を中谷が演じる。田中は、妻の部下から監視され、メディアに追いかけ回され、日本中から熱視線を浴び……最愛の妻と溺愛の鳥たちと過ごす時間もままならない毎日が大騒動のトホホな夫を。中谷は、愛する夫に支えられながらこの国の未来のため、全国民の幸せのために信念を燃やす容姿端麗、頭脳明晰、完全無欠な日本のニューリーダーを演じることとなる。
メガホンをとるのは、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』などで知られる河合勇人監督となる。
すでに今年9月にクランクインしており、来秋の全国公開を予定している。
■キャスト・スタッフコメント
○田中圭
みなさま初めまして、こんにちは!!
日本初のファーストジェントルマンになりました相馬日和です。何もしない主人公といいますか、巻き込まれ型の最たるものです。最愛の妻が総理になったことで生活が激変し、突然変わる人間関係や、立場。ただの鳥オタクだった僕が、政治という慣れない分野へ参入。そこで生まれるさまざまな珍事件や人間ドラマを、中谷美紀さん演じるカッコよくて美しい自慢の凛子と二人三脚で頑張りました。
個性豊かな癖の強い登場人物達に翻弄され、心温まるストーリーに胸打たれました。
笑って泣けて、見てくださったみなさまに元気になっていただけるヒューマンコメディです。
河合監督とは初めましてでしたが、とても優しかったです。常に麦わら帽子をかぶっていらっしゃいました。
スタッフは日本映画を代表するようなみなさまで、毎日が刺激的でした。
日本の未来を明るく輝かせるために一生懸命選挙カーにも乗りました。
みなさんに愛される映画になったと思いますので、公開を楽しみにしていてください!
○中谷美紀
世界各国にて女性首相が誕生する一方で、この日本で女性総理が誕生する日が訪れるのは、はるか遠い未来のようにも思えます。恐らく原作者の原田マハさんが、現状への悲観と、万が一訪れるかもしれない未来へのかすかな希望をこめて書かれた物語の中で、田中圭さんがコミカルかつ愛らしく演じて下さった夫日和とともに、日本初の女性総理、相馬凛子として生きることが叶いました。
たとえ夢物語だとしても、ひとりの女性が、身体的、精神的、社会的ジェンダーに囚われることなくリーダーシップを発揮し、国民に奉仕する姿を、時に笑い、時に涙しながら演じた日々はとても幸せでした。
女性総理とその夫の物語ではありますが、これは全ての働く女性と、そのパートナーの生き方についての物語です。
気負わず、楽しんでご覧いただける作品になっていると思いますのでぜひ劇場にてご覧下さいませ。
○河合勇人監督
ようやく世の中に活気が戻って来た今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
コロナの影響が続くなか、まだまだ大変な思いをしていらっしゃる方も多いと思います。そんな中、少しでも多くの方に元気を届けられたらという思いで映画『総理の夫』をお届けします。
本作品は、シリアスな政治社会ドラマというよりは妻がたまたま日本の総理になってしまった男が、さまざまなトラブルに巻き込まれるラブコメディであり、夫婦が絆を取り戻すヒューマンドラマです。
主人公演じる田中圭さんは初めてご一緒するのですが、全く気負うことなく自然体で演じてくださり、まるであてがきされたのではないかと思うくらいです。
日本初のファーストジェントルマンという役柄にこの上ない魅力を与えてくれました。
対する、日本初の女性総理を演じてくれた中谷美紀さんとは20年振りの再会。相変わらずお美しいのは言うまでもなく、スタッフはじめ各方面にきめ細かな気配りをしてくださるなど、日本初の女性総理は、かくやと思わせる素敵な方でした。
そして原田マハさんの原作からは、さまざまなイメージが掻き立てられ、湧き出るアイデアを抑え湧き出るアイデアを抑えるのが大変でした。
映画『総理の夫』が日本に、いや世界に、元気とともに笑顔と活力を与える作品になれば、監督としてこんなに嬉しい事はありません。みなさん、映画『総理の夫』をどうぞよろしくお願いいたします。
○原田マハ氏
なぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか?それをフィクションで覆してみたかった。
凛子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語である。日和役の田中圭さんはお茶目でまっすぐな役柄にぴったり。凛子役の中谷美紀さんは書きながらイメージしていたのでとても嬉しい。
■STORY
ある日の朝、鳥類学者の相馬日和(田中圭)は少数野党の党首を務めている最愛の妻・凛子(中谷美紀)から意味深な話を投げかけられた。
「ねぇ日和くん、もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」
聞き返してもはぐらかされ、野鳥観察の出張に出た日和。ろくに電波の届かない孤島で十日間を過ごしているうちに……、なんと彼女は、この国の未来をすっかり変えてしまっていた!
史上初の女性内閣総理大臣に選出された凛子。時を同じく、突然「総理の夫」となってしまった日和。
微力ながら彼女の夢を全力で応援しようくらいに思っていた日和であったが、予想だにしなかった激動の日々に巻き込まれていく………!!
※記事内画像は(c)2021「総理の夫」製作委員会