『舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~』(脚本・演出:丸尾丸一郎)が22日、東京・天王洲 銀河劇場で開幕した。
『銀牙 -流れ星 銀-』は1983~87年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)に漫画家・高橋よしひろ氏が連載していた人気漫画で、熊と戦う犬たちの愛、勇気、友情、正義、諦めない心などがストレートに描かれ感動を呼んだ。2019年7月に上演した~絆編~では、原作のストーリーはもちろん、インパクトのある歌とダンス、舞台上を駆けまわる出演者たちの圧倒的な運動量など、疾走感あふれる演出でファンを楽しませた。
本作はその物語の完結編となり、銀たちがついに凶暴な殺人熊・赤カブトとの命がけの闘いに挑むものとなる。初日を無事迎え、キャスト陣からコメントが寄せられた。
○銀役:佐奈宏紀
銀牙、無事初日を迎えることができました!
過酷なけいこを全員で助け合い乗り切りました!
とんでもない作品ができ上がったと思います。
やっぱり何事も上を目指すには、発見と努力そして助け合いが必要で、しんどい時にこそ進化の種が見つかるものだなとあらためて思いました。苦楽をともにしたこのメンバーはどんな状況にも負けない力強さを持った最強の軍団です。
このカンパニー最高。みんな大好き!
銀牙というパワーのある舞台がこのご時世に少しでも光を与えられますように。皆様の楽しみになれますように。
誰一人かけることなく千秋楽を迎えられますように!
○ベン役:郷本直也
無事に幕を開ける事が出来るのだろうか?最後まで誰1人欠ける事なく走り切れるのだろうか?
このご時世、そんな不安を抱えながら物作りをしている現場が殆どだと思います。我ら銀牙カンパニーも万全の態勢、対策を取りながらなんとかこの日までやってこられました。それだけでも奇跡に近い事かもしれません。
この1ヶ月強の間、四つん這いになり滝のような汗を毎日流しながら踊り歌い叫び続けてきました。
我らの思いが無事にみなさまのもとに届きますように……。
さぁ、いよいよ漢達の熱い戦いが始まります!
○赤カブト役:spi
みなさまこんにちはspiです。率直に申し上げまして、観劇後、僕はみなさまに違和感を残したいと思っております。どんな違和感かと申し上げますと、それは「争いというものに対しての野性の違和感」です。我々人間は争うものだ、仕方がないと教えられてきましたが、果たしてそうなのでしょうか?派閥と派閥がぶつかり傷つけ合う事は必然なのでしょうか?優しい心を持ったわれわれ人間は争いに対して違和感があるはずです。そんな野性の違和感を思い出させてくれるような役回りに徹したいと思っています。楽しみにしていて下さい。
○赤目役:荒木宏文
犬と熊の戦いを描いた舞台「銀牙」の続編が開幕出来るところまで来れた事を嬉しく思います。
この環境下でこの作品を安心して楽しんで頂けるように、細心の注意を払って参りました。
この作品は最上級に今、公演するのが難しい作品だと感じています。
それは今でも変わっていません。ではなぜやるのか。
私達は恐れて可能性を潰してできることがなくなっていくのを黙って見ている事はできない。
私達は演劇がやりたい、みなさまには演劇を安心して楽しんで観て頂きたい。
この作品をやる事が、その未来の形を見つけるとても大切な一手になると思っています。
なのでこのまま、何も不安を与える事なく千秋楽を終えられるよう、公私共に必要以上に気をつけて参りますのでどうぞあたたかく見守って頂けると幸いです。応援よろしくお願いいたします。
○リキ役:坂元健児
「舞台の幕が無事に開く」という喜びを今強く感じています。と同時に千秋楽まで走りきれるのかという不安もあります。
長年、舞台をやってきて当たり前だった「始まって終わる」という事がこんなに難しくて尊い事だとは。コロナに感謝はしませんが、舞台に立つうえで大切なものを改めて思い出した気がしています。この状況の中で劇場にお越し下さるお客様、いろんな理由で劇場にはお越し頂けなくても応援してくださるみなさまのお陰で私たちは舞台に立てます。打倒赤カブト!
打倒コロナ!!客席のお客様とともに闘いたいと思います!
舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~は22日から11月1日まで天王洲 銀河劇場で上演!
■出演キャスト
銀 佐奈宏紀
ベン 郷本直也
ハイエナ 尾関 陸
赤虎 赤澤遼太郎
中虎 岩城直弥
黒虎 松井遥己
モス 千代田信一
スナイパー 鮎川太陽
ビル 田鶴翔吾
紅桜 北代高士
武蔵 川﨑優作
如月 滝澤 諒
クロス 輝馬
竹田五兵衛/語り 平川和宏
赤カブト spi
赤目 荒木宏文
いっとん(KoRocK)
岡田治己
前山義貴
山﨑貴登
新井智貴(BLUE TOKYO)
有木真太郎
リキ 坂元健児
※記事内写真は(C)高橋よしひろ/集英社・舞台「銀牙 -流れ星 銀-」