『新しい地図』で俳優・草なぎ剛が主演している映画『ミッドナイトスワン』(監督:内田英治/配給:キノフィルムズ)が12月31日より台湾でも公開されることが29日、発表となった。
本作は、草なぎ演じる新宿の街で生きるトランスジェンダーの凪沙(なぎさ)と、親から愛を注がれることなくネグレクトされ生きてきた中学2年生の少女・一果(いちか)の間に芽生える“切なくも美しい現代の愛の形”を描く“疑似母子”のオリジナルラブストーリー作品となっている。9月25日より公開となりいまも132館で上映が続いており、300~400館規模の他作品と肩を並べ、今月22日には興行収入5億円を突破したうえ、5週目でも全興収10位をキープしている。
そして台湾では、2020年大晦日となる12月31日より『ミッドナイトスワン』を直訳したタイトル『午夜天鵝』(配給:天馬行空電影)として公開となる。
今回、本情報が急きょ解禁されることとなった背景としては、台湾関係者からの提案。10月31日より首都台北で行われる一大LGBTQイベント、「台湾LGBTプライド」(「台湾同志遊行」)の開催にあわせたというもの。このタイミングにぜひとも情報解禁したい、という台湾側の要望があっての決定となった。
台湾での公開へ、草なぎは、「12月31日からは台湾でも公開されるとうかがい、大変うれしくさらに多くの方々に作品が届けられることを心から幸せに思っています。多くの方々に凪沙や一果たちの姿を通して感じていただけることがきっとたくさんあると思います。みなさんから感想がいただけたらとてもうれしいです」と、メッセージを。
さらに、内田監督も「このような情勢の中で、海外での公開が決まることに大変感謝致します。また、台湾での公開がきっかけとなり、そのほかの国へと波及することを期待しております。ゆっくりと大きく羽を広げて海を渡るスワンをまだ暫く見守ってやってください。ありがとうございます」と、コメントしている。