女優・門脇麦(28)、水原希子(30)、俳優・高良健吾(32)が5日、東京・六本木のEXシアターで映画『あのこは貴族』(監督・脚本:岨手由貴子/配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ)東京国際映画祭内での舞台あいさつを岨手監督とともに開いた。
小説家・山内マリコ氏の同名小説が原作。都会の異なる環境を生きる2人の女性が恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描いている。箱入り娘・華子役を門脇、地方から上京し自力で生きる美紀役を水原、2人を繋ぐことになる弁護士・幸一郎役を高良が演じる。
門脇は「公開は来年2月なのでまだ先ですけど、きょうみなさんに観て頂けること嬉しく思います」と、まずは上映への喜びを語りつつ、自身の華子という役ヘ「難しさはいろいろありましたけど、典型的なお嬢様という役にはしたくないなという気持ちで演じていました。山内さんの地の文が綺麗なので、それが表現できるように演じました」と、演じているときの気持ちを。
水原は、「この撮影は1、2年半前くらいだったんですけど、ちょうど美紀ちゃんと私がリンクしているような感じだったんです。そのタイミングで自分も起業したことがあったので、監督と作り上げていく感じが、あのときの自分にしかできなかった特別な瞬間が詰まっている作品だと思います」と、当時の自身とリンクしたといい、高良は「素直になりたくてもなれなかったりという葛藤を大切にしました」と、心情を語っていた。
作品へ門脇は、「前半は華子で、後半が美紀が出てくる感じなんです。希子ちゃんは軽やかな方なので、伸びのある後半パートみたいになってきて、それが交わる瞬間にこういう映画だったんだと。パーツがつながったというか」と、水原のパートを観て納得する部分があったという。
逆に水原は、「華子のシーンが想像できなかったので試写で観てみたら、タイトルに出てkルウときのはなこの表情がなんともいえない感じで、とても魅力的で、すごい麦ちゃん格好いいなと思いました」と、門脇に感じ入ったのだとか。
2人のキャラクターと深くかかわる立場となった高良としては、「希子ちゃんの美紀とはやりやすい感じで、華子とはちょっとやりづらいという感じで。その2つができたので、細かい居場所が交わることのないものが、交わったときの面白さはこの映画の面白さだと思いました」と、作品の魅力につなげつつ、「女性陣は本当に可愛いし」と、サラリと褒めて門脇と水原を赤面させる一幕もあった。
そして門脇から、「個人的にこの映画は解放される、解放の物語と思っていて、学生生活、社会人生活を送っているうちにカテゴライズするということがあると思うんです。けれど、新しい出会いがあったときに、パッと視界が開けたり、自分が好きになったりがたくさん散りばめられていて、それがたくさん見つけられるかで人生が楽しくなるよという感じがします。観終わった後に良い自分が自分の中にいるかもなと思って頂けたら嬉しいです」と、メッセージを寄せていた。
映画『あのこは貴族』は2021年2月26日より全国公開予定!