女優・山田杏奈(19)、鈴木仁(21)が7日、東京・新宿ピカデリーでW主演映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』(監督:瀬田なつき/配給:イオンエンターテイメント boid)公開記念舞台あいさつを瀬田監督とともに開いた。
『リバーズ・エッジ』などの作品で知られる漫画家・岡崎京子氏が1989年に刊行した同名作品が原作で、瀬田監督の手により現代へ舞台を置き換えたものとなる。東京に住む平坦で平凡な16歳の女子高生・渋谷ハルコ(山田)。ある夜、橋の上で倒れていた神奈川ケンイチ(鈴木)に一目ぼれしてしまう。しかし、ケンイチはナンパした危険な香りのする女の子・マユミに夢中になってしまい、2人の恋は交わることのないまま進んでいくのだが……。
2人は観客ありの会場に感慨深げで、山田は「ソワソワしています」と、ほほ笑む。山田へ鈴木とケンイチの共通する部分をどこか感じたかという質問が飛び、「仁くんとは事務所も一緒ということで、面識があって。映画『小さな恋のうた』でご一緒して基本はケンイチとは違うなと思うんですけど、何考えてるかわからない感じは共通するところもあるのかなって」と、指摘。これに鈴木は、「それは認めます。自分のなかでもふわ~っと似ている部分はあるなって思って」と苦笑い。
逆に鈴木へはハルコと山田の共通点を問うと、「正直言ったらぜんぜん違うかなと思います。ワタワタしている姿が想像できない」というと、山田も「私自身は寝坊したら諦めちゃうかも。ハルコみたいに頑張れないかな。寝坊しても落ち着いてそう。ワタワタしなさそう」というと、確かにといった様子だった。
本作は2人は一目惚れをするところから始まるが、地球の危機一髪を救うような運命的な出会いはという質問もあったが、山田は「人生で1番というより食べて衝撃的に美味しかったのが、去年、福井でサバのへしこをお茶漬けで食べたときにビックリしました」と明かすと、瀬田監督は「それはしぶすぎませんか(笑)」と、すかさずツッコミ。
しかし、鈴木も「僕はしめ鯖なんですよ。狙ったとかじゃなくて、最近好きなんです。いつでもさっぱり食べられますし、幸せだなーと。いろんなところに行って鯖の棒寿司とか買って公園とかで食べてたいです」と、相当なハマりっぷりだが、山田からすると「こういうところがケンイチと通じるなと思いません?」と、マイペースぶりへツッコんでいた。
ほかにも撮影中に山田が「小沢健二さんのラブリーを歌ったらいい感じみたいになっちゃって」と笑うと、瀬田監督は「もうちょっと下手に歌ってくださいって言いました」と、相当な腕前である感じを窺わせていた。
そして、山田から「この映画は、いまの東京というか撮影は1年前でしたけど、撮影した場所も変わり続けていて、1年前の東京を切り取ったタイムカプセルのような映画だと思います。いろんな年代の人に楽しんで頂けるものだと思うし、そういうのもいろんなところに届くんじゃないかなと思います」と、メッセージを寄せていた。
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』は全国公開中!