女優・三吉彩花、俳優・村井良大、笹野高史が7日、東京・新宿ピカデリーで映画『十二単衣を着た悪魔』(監督:黒木瞳/配給:キノフィルムズ)公開記念舞台あいさつを黒木監督とともに開いた。
本作は脚本家で小説家としても知られる内館牧子氏が『源氏物語』を題材に、奔放で強い女性によって成長していく青年の姿を描いた長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』を元に実写化した作品。就職試験59連敗中で何でもできる弟に対して劣等感を持つ実家暮らしのフリーター・伊藤雷(伊藤健太郎)が、『源氏物語』の世界にトリップ。悪名高いキャラといわれた弘徽殿女御に仕え、翻弄されながらも、未来を当てる比類なき陰陽師として周りから認められることで成長していくという物語となる。
本作では、お笑いコンビ『EXIT』の“かねちー”こと兼近大樹が映画初出演を果たしており、本人のいないところで、その裏話が語られることに。
兼近は現代パートでの村井が演じるバイトリーダーのお店の責任者役で滑舌が悪いという設定で演じているという。その撮影現場へ村井は、「非常に礼儀正しく現場に臨まれてました」という。
さらに村井は、兼近へ「すごくリラックスして楽しんでいたんですけど、映像作品の現場におけるいろんな言葉あるじゃないですか。それが分からなかったらしくて、僕に『次なんですか』とか尋ねられたりして。『次はあそこのセリフから始めてください』と伝えたり、滑舌の補助だけじゃなくて現場でもフォローしていました」と、振り返っていた。
黒木監督へも兼近の話題が振られ、「『滑舌の悪い役をお願いします』と言ったら、ものすごく練習してくださったんです。撮影を待っている間もすごく練習してくださっていたんです。その練習のおかげか、本編で葵の上が言えちゃったんですよ(笑)。だから、3回も葵の上と言ってもらっちゃって」と、練習を重ねてスムーズに言えたがゆえの弊害も出ていたのだとか。
ちなみに、『EXIT』のりんたろー。の起用はなぜなかったのかとの質問も黒木監督に飛んだがこれは「理由はとくにありません」とのことだった。
映画『十二単衣を着た悪魔』は全国公開中。