『祝・妹の日!「妹さえいればいい。」最速先行上映会』が6日、東京・新宿ピカデリーで開かれ羽島伊月役・小林裕介、可児那由多役・金元寿子、白川京役・加隈亜衣、三国山蚕役・藤田茜が登壇し、司会は羽島千尋役の山本希望が務めた。
『僕は友達が少ない』で知られる作家・平坂 読氏のライトノベル『妹さえいればいい。』が今年10月よりTVアニメ化!小学館・ガガガ文庫刊行,既刊7巻でシリーズ累計85万部突破の大人気青春ラブコメとなる。ちなみに同日は“妹の日”ということで、イベントは作品タイトルにちなんでのものとなった。
イベントでは第1話が上映。冒頭からトップスピードで攻めきった物語が進行するという衝撃の幕開けに観客たちも驚き、その後、一癖も二癖もあるキャラクターたちが、意味深な日常会話などを繰り広げる仕上がりを見せた。
上映後にキャスト陣が拍手に迎えられて登壇。金元は普段実生活では言わないようなストレートなセリフでの熱演だっただけに第1声から「感想がすごく気になります」と、さっそく反応を気にする様子も。とはいえ、金元はそんなハチャメチャなセリフが言えることも「楽しいですよ。普段言えないことを言えて」と、役者冥利に尽きているそうで、山本も「普段言えないワードをちゃんと立てて言っていたのがすごかった」と、称えた。
この日、上映された第1話にはオープニング映像もついており、小林は、「謎の感動があったよね。最後の部分の背中にウルッと来た」と、その出来に心動かされるものがあったよう。加隈も「口の表情もすごかったよね。オープニングだけで泣いちゃいそうだった」とうなずき、金元は「1話で出てないキャラもいたね」と、解説していた。
キャラクターの説明パートでは、小林は「伊月は妹という概念に乗っかりさえすればいい、彼は妹というものが大好きらしいです。ただ、愛し方が歪みすぎちゃって……」と主人公・伊月の妹好きというキャラクター性を解説。その妹の具体例もさまざまな角度から出されたが、小林はそのすべてに「(好きに)なる!」と言い切って場内を沸かせていた。
なお、本作を楽しむに当たって、「お酒」と「ゲーム」の2つがキーワードになるのだとか。小林は「お酒」へ、「ビールがとにかく出てくるんです。ご当地ビールとか、その味とかが台本に細かく書いてあって、すごくのどが渇いてくる。(劇中では)そのお酒に合わせた料理も出てきて、アフレコ終わった後に『どこ行こうか(笑)』って話になる」と、おいしそうな描写も出てくるよう。
「ゲーム」についてはテーブルトークRPGやボードゲームなどだそうで、キャスト陣も第1話で主人公たちが遊んだ水平思考ゲーム/パズル『ウミガメのスープ』を遊んでみることとなり、加隈と藤田が大喜利のようにボケたり、観客たちに意見を聞いたりで盛り上がっていた。
また、現在第4話までのアフレコが行われているそうだが、藤田演じる三国山は第6話からの登場ということで、アフレコスタジオの雰囲気を伝えることに。藤田は「蚕を演じるのが楽しみ」とアフレコを心待ちにしていた。
そして、あっという間に時間が来てしまい、最後に1人1人からメッセージ。
藤田は、「オーディションに受かったときにすごく嬉しくて、気持ちの部分で自分自身でできるなと思っていて。演じられることを楽しみにしています」とほほ笑むと、加隈は、「ぶっ飛んでいますが、ものづくりってこんなに大変なんだという、ちょっとした現実の重みを感じられます」と、アピール。
山本はTVアニメ『僕は友達が少ない』の楠幸村役でアニメ初メインキャラクターを演じたことを引き合いに万感といった思いを話した後、「この作品は心地良いだけじゃなくて、自分を振り返ることも多くて、前向きに生きていいんだな、自分は自分でいいんだなっていうことを感じています。明日に向かって行きていけるような作品になっているんじゃないかなと思います。そういう作品に巡り会えて嬉しいです。キャラクターの性癖が大変なところはありますけど、それだけじゃなく、人間心理の深いところも描かれているので、それが生きる糧になってくれたら嬉しいです」と、作品に込められたメッセージを代弁。
金元は「30分の中で上下の振り幅がたくさんあります。那由多も突飛なことを言うんですけど、芯は愛情深い子で、可愛い子なので、楽しんでもらえると思います」と、オススメし、小林は「結構いろいろディレクションが入って、刺激的な現場だなと思ってやっています。細かな熱意とかは届くと確信していますので、肩の力を抜いて本当に最後まで楽しんでもらえれば」と、呼びかけその場を後にした。
TVアニメ『妹さえいればいい。』は10月8日よりTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11、AT-Xにて放送開始!
■あらすじ
「妹さえいれば人生は常に最高なのに、なぜ俺には妹がいないのか……」
妹モノの作品ばかりを書き続けている妹バカの小説家・羽島伊月の周囲には、天才作家にして変態の可児那由多、女子大生の白川京、イラストレーターのぷりけつ、鬼畜税理士の大野アシュリーなど、個性豊かな人物たちが集まっている。
それぞれ悩みを抱えながらも、小説を書いたりゲームをやったりお酒を飲んだり確定申告をしたりといった、賑やかな日常を送る伊月たち。
そんな彼らを温かく見守る伊月の義理の弟・千尋には、ある大きな秘密があって――。
楽しくも心に刺さる、天才や凡人や変人たちが繰り広げる青春ラブコメ群像劇、スタート!
※記事内画像は(C)平坂読・小学館/妹さえいれば委員会