ジャニーズJr.でアイドルグループ『美 少年』岩﨑大昇(18)、『少年忍者』織山尚大(17)、『私立恵比寿中学』柏木ひなた(21)、俳優・コング桑田(59)、別所哲也(55)が12日、東京・新国立劇場 中劇場でファンタジッククリスマスミュージカル『ELF The Musical』開幕直前取材会を開いた。
ミュージカル『ELF The Musical』は、2003年ウィル・フェレル主演で全米大ヒットを記録したファンタジックコメディ映画『Elf』のヒットを受け、2010年にNYのブロードウェイでミュージカル化。北極でサンタクロースに育てられた人間の男の子が、NYへ実の父親を探しにやってくる奇跡の物語となっており、アメリカやロンドンで上演され、日本でも2019年12月に初演となった。
主人公・バディ役でジャニーズ公演以外で初の舞台主演を果たすこととなった岩﨑は初日を迎える。「いやー、もうメチャククチャ緊張しています(苦笑)。いまも震えが止まらないです。コングさんが和ませてくれているので、ちょっと安心してきているんですけど、きょうここまで無事に来れてよかったです。リハやっているときは、初日を迎えられるか分からないくらい震えていたので」と、相当に緊張しているという岩﨑。
主演と言われることへ、「いや、まだ早いです(苦笑)!このミュージカルが決まってから、各取材に行くと『座長!』『主演じゃん!』『あっ、座長じゃないですか。おめでとうございます、座長』って言って頂くこと多いんですけど、本当に勘弁してくださいって話してます(苦笑)。そう言われると荷がどんどん重くなっていて……でも、嬉しいですね」と、喜びとプレッシャーがないまぜなのだとか。
岩﨑にとって本作が初ミュージカル。「難しいこといっぱいありました。でも、みなさん素晴らしい方がいて、勉強になりまくっていて。とても楽しく演じさせてもらってますね」と、日々学ぶことばかりだそうで、「常に動きながら歌ったりとか、いままでだと立って歌っていることが多かったんですけど、歌の途中にお芝居とか動きがあったりとか、いろんなことを同時にしないといけないなという大変さはあります」と、苦労もあるそうだ。
そんななか、コングと別所からは「メチャクチャに教えてもらってますよ!」という岩﨑。別所は、「素晴らしいですよ!ピュアな心がキラキラしてるんですよ。それと、キュンキュンシーンいっぱいありますから。きゃーっていう声が出そうな恋心の生まれるシーンもあります」とオススメしたり、コングからも「ほんまに!ちゃんと、心がついてきているから、染みるんですわ。けいこでも何回涙出さしてもろたことか」と、べた褒めだった。
さらに、けいこ場での感染症対策を尋ねると、「マスクはしてますけど出ずっぱりだったんです。でも、ちょっとしたタイミングでマスクを外して息を吸わないと酸欠になってしまって倒れてしまいそうだったので、そこは注意しました」と、呼吸のタイミングが難しかったしみじみ。
すると、柏木が「すごい汗かいて、マスクの色変わってたでしょ」というと、岩﨑もうなずきつつ「透けて見えちゃうくらいでした(苦笑)。もうぐっしゃぐしゃで、水いっぱいになっちゃってて。息吸うと、口の中に水が入ってくるんです」と、起こったことを説明。
そんな岩﨑にとって“救世主”がいたそうで、「マスク交換しましたね。最初は紙マスクを使っていたんですけど、香寿(たつき)さんが、『それは息吸いづらいでしょ』と言って、洗えるマスクをくれたんです。そのマスクが、メチャクチャ息が吸いやすくて、以降は、活用しましたね」と、助かったそうだ。
ほかにも、織山との共演への感想を問うと、岩﨑は「『少年忍者』の中でも僕は1番かかわっていて。去年LAに行かせてもらったときも一緒でしたし、絡むことが多かったので、この作品に一緒に決まったときも、安心感というか。変に気張らなくてもいいですし、若干リラックスしてやれるなという感じもあったので」というと、織山もうなずき「そうですね。結構、やりやすいです」とのことだった。
そして岩﨑から、「きょう初日を迎えますけど、作品の良さが、家族愛とかいろんな愛がとってもあって、みなさんに観て頂いて、ほっこりしたりすると思うので、ちょっと早いクリスマスですけど、きょうの『ELF The Musical』を観て今年のクリスマスを家族と一緒に過ごそうという気持ちになってもらえたらいいなと思っています。精いっぱい務めさせて頂きますのでよろしくお願います!」と、語っていた。
ミュージカル『ELF The Musical』は11月12日から同22日まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演!
■ミュージカル『ELF The Musical』STORY
サンタクロースって、信じる?
あるクリスマスイブの晩。サンタクロース(ブラザートム)は、人間の男の子の赤ちゃんが袋に紛れ込んでいるのを知らず、クリスマスタウンに連れ帰ってきてしまう。迷ったサンタは、その子をサンタの助手・エルフに託すことに。
その赤ちゃんは、“バディ”と名づけられすくすくと成長していく。
ある日、バディ(岩﨑大昇)は自分が人間であることを知る。サンタは彼が、ウォルター(別所哲也)とスーザンという人間の間に生まれ、孤児院に預けられていた事実を伝えることに。母親は亡くなり、父親はニューヨークで絵本の出版会社に勤めていることも。
これを聞いたバディは、父親に会うためはるばるニューヨークへ。エンパイアステートビルで対面を果たす。
その後、義理の母・エミリー(香寿たつき)と腹違いの弟・マイケル(織山尚大)とも出会う。すぐにバディとマイケルは仲良しに。
バディもマネージャー(エリック・フクサキ)の元、デパートで働く。いつしか、同僚のジョヴィ(柏木ひなた)とデートにも行くように。
そんなある日、バディは雪を降らせたいために、秘書・デビー(花乃まりあ)の目を盗み、ウォルターの仕事上の大事な書類をシュレッダーにかけてしまう。
ウォルターは激怒しバディを追い出すが、再びバディはウォルターの前にあらわれ……。
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