女優・中条あやみ(23)、俳優・杉野遥亮(25)、小澤征悦(46)が13日、東京・新宿バルト9で映画『水上のフライト』(監督:兼重淳/配給:KADOKAWA)初日舞台あいさつを脚本を担当した土橋章宏氏、兼重監督とともに開いた
有望な走り高跳びの選手だったが不慮の事故に遭い二度と歩くことができなくなってしまった遥(中条)。自暴自棄になってしまうなか、周囲に支えられてカヌーという新たな夢を見つけ、再び夢を追うという実話から着想を得たストーリーとなる。小澤は遥の亡き父の親友でカヌー教室をひらく宮本役を、杉野は宮本のカヌー教室に参加しているエンジニア・颯太役を演じている。
本作はもともと6月公開予定だったが、新型コロナウイルス拡大影響でこの日に延期されたということもあり、中条は、「本当に胸いっぱいです」と、充実の表情を浮かべる。
そんなご時世だけに、マイクにアクリルパネルが設置されていたが、中条と杉野が話した後に、小澤は「ずっと(アクリル部分が)かぶらないようにと言われたばかりじゃない!以上、業務連絡でした」と注意を促す。これに、杉野は応答しようとしたが、言った側からアクリル部分がかぶるという天然ぶりをさく裂させ、小澤もツッコんで笑いを誘った。
撮影のエピソードトークとなると、中条は、会場を見回し「杉野くんファンがいっぱいいるから」と、杉野を意識したものをチョイスし、「杉野くんがチン(カヌーが転覆した)した遥のためにダイブして来てくれるシーンがあって、作品を観たときにこんなに格好いい顔して来ていたんだと思って」と、キュンキュンシーンをアピール。
しかし、そのシーンは杉野だけでなく小澤も一緒に水に飛び込むシーンだったそうで、杉野は「そのシーン小澤さんが助けられてて、僕は泳いでました。僕はただ飛び込んだだけだった」と、裏話を話し、そんな状況だったことから兼重監督は「カットしたんです」と、苦笑い。
続けて、キャラクターの話題となり、本作の後の遥と颯太の関係はどうなるかという話が振られ、中条が「颯太さんはいろんな身体障害者の方々を見てきて分かる部分というがあって、人の痛みを分かる男性なので、遥もそこに頼れる部分があって。個人的にはそのまま結婚してほしいなって」と、願望を語ると、杉野も「僕だったら全力で恋してる」と、颯太の心情を代弁。どこか、相思相愛な空気が中条と杉野の間で流れ「遥と颯太さんの願望です」というと、場内には黄色い歓声が思わず漏れてしまう瞬間もあった。
イベント後半には事前にファンから集められた質問に答えるコーナーも開催。まずは、登壇者自身の金メダルがもらえそうなほどの特技はとの問いかけがあり、兼重監督がいの一番に「なにもないです。だから先にいいます」と話していたが、小澤は「あなたは素敵な笑顔を撮る特技があるよ!」と、うまいフォロー。
中条は自身の目が結構良いとアピール。そこから客席のファンが持っているウチワに触れだし「肩ショルダーと書いたウチワを持っている人がいて」と、前回イベントを開いた際に杉野が発言した“肩ショルダー”なる単語だったが、当の杉野はきょとんとし本人はすっかり忘れているようだった。
さらに別のテーマになった際に、小澤が「杉野がいまやってる“鬼”が出てくる映画で観ようと思っていたのに、“これがこうなるんです!”と話してきたんです」と、ネタバレされたと憤慨しだすことに。これに杉野は「悔しくて、共有したかったんですよ」と、あくまでマイペースを貫いていた。
その杉野は「人のいいところをすぐ言える」と自身の特技を話し出し、兼重監督は自身のデビューからお世話になっている関係性から「お父さんみたい」、土橋氏は「天然だなって思っています」と、小澤は「全部助けてくれて、全力で寄りかかりたくなります」、中条は「笑顔ですね」と、答えることに。ここで中条が杉野自身はどうかと問い返すと、「割と笑顔かなと思っています」と、話して笑いを誘っていた。
ほかにも、ライバルの話題となった際に、小澤は「天然の人には勝てないのでというか杉野です」というと、杉野も「自分です。きょうは俺に勝てるかな、俺がって。そうやって毎日生きています。きょう?きょうは負けてるかなって。緊張してるんですよ」と、話していると、小澤から「『俺は勝つ!』って言ってみなよ」と、促される一幕が。実際に杉野も「俺は勝つ!」と叫んだものの、やり終えた後に「いやもう恥ずかしくてたまらないですよ」と、赤面していた。
そんな和気あいあいの舞台あいさつの最後に中条から「この映画を観て頂けたら、なにか感じてもらえる部分があるのではないかなと思います。少しでも笑顔になって頂けたら嬉しいなと思います」と、メッセージを寄せていた。
映画『水上のフライト』は全国公開中!
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