アーティスト『嵐』、『Perfume』、『End of the World』、『[Alexandros]』、『ビッケブランカ』、『Vaundy』、『マカロニえんぴつ』が26日、オーディオ・ストリーミング・サービス『Spotify』によるオンライン・イベント『Spotify presents Tokyo Super Hits Live 2020』に登場し、歌唱やトークでファンを魅了した。
本イベントは、『Spotify』が日本のポップ・シーンを彩る最新ヒット曲を世界の音楽ファンへ発信するプレイリスト『Tokyo Super Hits!』をコンセプトにしたもの。国民的ポップ・スターから新鋭アーティストまで全7組がライブ・パフォーマンスとトークを展開。その模様はイープラスによる配信プラットフォーム『Streaming+』より、国内をはじめとする世界12の国と地域へ生配信された。
この日のMCを務めたのはハリー杉山と三原勇希。軽快なトークでイベントの趣旨を説明した後、早速今夜の一番手として『マカロニえんぴつ』が登場。メンバー全員が音大出身の次世代ロックバンドとして注目を集める彼ら。1曲目は昨年発表のミニ・アルバム『LiKE』収録の人気曲『ブルーベリー・ナイツ』。センチメンタルなメロディ・ラインを、情感たっぷりのボーカルで歌い上げる。続く『恋人ごっこ』は、ボーカル・はっとり主演のMVでも話題となった1曲。ストリングスの音色も取り入れたサウンドで多幸感を演出。MC では短い出演時間を惜しむ発言と、早くライブハウスやフェスで対面したいという思い
を伝える。青春時代の残滓を歌ったかのような青さを湛えた『ヤングアダルト』でライブは終幕。短いながらも瑞々しいポップ・センスと安定感のある演奏を披露した。
『マカロニえんぴつ』のライブ後は別スタジオからのトーク・パートへ移行。『Spotify』が期待の新進アーティストをバックアップする『Early Noise 2020』への選出や、『Spotify』プレミアムプランのCMソングへの起用などでも注目を集めた現役大学生アーティストの『Vaundy』が登場し、ここ1年での急速的な活躍ぶりに対する心境などを語る一幕も。
また、先程ライブを終えたばかりの『マカロニえんぴつ』も途中参加。キャパシティを絞った有観客イベントや配信ライブなど、コロナ禍での活動について言及。『Spotify』での総再生数が5700万を超え、ライブ中も海外からのリアクションがあったことを告げられると、『マカロニえんぴつ』の英語発音はどうするのかなど、今後の新たな展望を想起させるような話題に。
SNSで募ったファンからの質問に答える企画『教えて! マカロニえんぴつ&Vaundy!』では、「もう少しでクリスマスということで、今欲しいものはありますか?」や、「音楽を始めたきっかけ」、「オススメ
のクリスマス・ソング」、「曲作りで一番大切にしていることは?」など、2組がさまざまな質問に答えていく。
ライブアクトの2番手として登場したのは、『Early Noise 2017』にも選出された『ビッケブランカ』。自身もギターを携え、アグレッシヴなロック・ナンバー『Black Rover』で幕開け。ハードなバンド・サウンドと流麗なファルセットの対比に魅了される。続いてバンド・サウンドながらも横乗りのグルーヴも湛えたファンキーな『Shekebon!』へ。英語のMCで感謝を告げつつ、フランス語で静かに歌い上げるイントロから一点、アッパーな展開へと流れる『Ca Va?』を披露。同楽曲は『Spotify』の「音楽さえあればいい」キャンペーンのTVCMソングにも起用されている楽曲。
続くトーク・パートでは『SEKAI NO OWARI』がグローバル展開を目的として取り組む新しいプロジェクト『End of the World』が登場。『SEKAI NO OWARI』とのアイデンティティの違いや曲作りについてトークしつつ、翌日にリリースを控える『Chameleon』からメンバーそれぞれが1曲ずつレコメンドす
るコーナーへ。英バンド『Clean Bandit』とのコラボ曲であり、昨年20周年のサマソニと『Spotify』がコラボしたライブ・ステージ『Spotify on Stage in MIDNIGHT SONIC』で初披露した『LOST feat. Clean Bandit』や、インドネシアの歌姫・NIKIを迎えた『FOREVER feat. NIKI』などの楽曲や思い入れ深い作品ついて、それぞれメンバーが語った。
先程ゆるやかな雰囲気でトークを展開した『Vaundy』が一転、ライブ・パートではクールな雰囲気で登場。『Spotify』プレミアムプランのCMでも記憶に新しい、アーバンなラップ・ナンバー『不可幸力』、動画投稿サイトにてMVが1600万再生を超える(11月26日時点)『東京フラッシュ』と人気ナンバーを立て続けに披露。
バンドを従えてのライブでは、音源とはまた異なる魅力を感じさせた。鈴鹿央士出演のMVも話題となった『怪獣の花唄』では、アンセミックな展開に合わせて照明もガラリと
変化。『Vaundy』はステージを所狭しと動きつつ、ソウルフルな歌声を届けた。
再び画面が変わり、次のトーク・パートでは『ビッケブランカ』が自身と『Spotify』との関係性、そして昨年3月に出演したライブ・イベント『Spotify presents Early Noise Special』での映像も流れ、自身の変化についても語る。続いてビッケブランカが、まだ公にしていないヒミツを紹介するコーナーでは、「両足の同じ場所にタコがある」という他愛もない話から、誰にも言ってなかったという「2年後くらいにどうしてもライブをやりたい場所がある」という構想の一片を披露。
今年メジャー・デビュー10周年を迎えた『[Alexandros]』は、赤い照明に包まれて登場。SEの『Burger Queen』を途中から生演奏でプレイし、そのまま『Kick&Spin』へ。スリリングな展開とメロディアスな川上洋平のボーカルで一気に空気を塗り替える。今月11日にリリースされたばかりのシングル『Beast』で熱量あふれる演奏を展開した後、英語と中国語も交えたMCでバンド名の正しい英語発音を教示。最後は先日テレビで初披露され話題を呼んだ新曲『風になって』。ライブ感あふれる爽快なバンド・サウンドでステージを後にした。
ハリー杉山と三原勇希がSNSにて寄せられるコメントを読み上げつつ、ライブを終えたばかりの『[Alexandros]』がそのままトーク・パートに突入。ライブの感想を話しつつ、海外から寄せられた質問に答える『教えて! [Alexandros] from overseas』コーナーへ。「2021年に楽しみにしていること」「『Riff Forever』プレイリストを近々に更新する予定はありますか?」などといった質問に英語も交えて答えていく。1月にベスト・アルバム『Where‘s My History?』のリリースと、10周年ライブを控える『[Alexandros]』。来年への意気込みも語っていた。
『[Alexandros]』のトークを経て、『End of the World』のステージへ。7年もの制作期間を費やし、数時間後の27日0時にリリースとなる1stアルバム『Chameleon』から『Dropout Boulevard』でライブはスタート。抑制されたテンション感や音の差し引きが印象的だ。Saoriによる静謐なピアノ・ナンバー『Birthday』を挟み、先程のトークでもボーカルのFukaseがレコメンドした『Gone』では荘厳な世界観を展開。英語と日本語での丁寧なMCを挟み、最後はSaoriがオススメとして挙げたダンサブルなナンバー『Rollerskates』。ディスコ的要素も感じさせる、カラフルかつ華やかなサウンドで締めくくった。
続くトーク・パートにはパープルの衣装に身を包んだ『Perfume』が登場。今年結成20周年、メジャー・デビュー15周年のメモリアル・イヤーを迎えたということで、誰もが予想し得なかったこの2020年を振り返る。3人それぞれに4つの質問を投げかけ、5秒以内で答えてもらうコーナー『Perfume に聞きたい、12のコト!』では、「今、一番ハマっていること」「死ぬまでにやってみたいこと」「毎日欠かさずやっていること」など、笑いも交えつつそれぞれ個性的なメンバーのパーソナリティが垣間見えた。
また、年末が近づいてきたということで、MC のハリー杉山と三原勇希が毎年恒例の“Spotify まとめ”(Wrapped)について語り合う一面も。自分が今年『Spotify』でどれだけの時間音楽を聴いたか、一番聴いたアーティストや楽曲など、さまざまな切り口で語られた。
トーク・パートからネオン鮮やかなライブ・ステージへ場面チェンジ。『Perfume』のこの日のライブは米メディア『Rolling Stone』の『20 Best Pop Albums of 2016(2016 年ベスト・ポップ・アルバム)』にて 16 位に選出された6th アルバム『COSMIC EXPLORER』収録曲『FLASH』で幕開け。
表現力豊かなダンスと特殊効果も組み合わさり高揚感を演出。昨年リリースの配信限定シングル『再生』、そして「2020年、この曲を歌わないで終えるなんて考えられない」とのMCで披露された代表曲『チョコレイト・ディスコ』を次々と披露。「この後は楽しみしていた『嵐』さんです!」と次のアーティストへとバトンを渡してステージを後にした。
そしてトリは『嵐』が飾ることとなり、大野智へのサプライズバースデーや、トークに歌唱でファンたちを楽しませた。(詳報記事:嵐がトリで「Spotify presents Tokyo Super Hits Live 2020」登場!大野智へサプライズバースデーやサブスク解禁で松本潤が周囲から「聴きやすくなったと言われます」【レポート】)
なお、本イベントは11月27日23時59分まで『Streaming+』で見逃し配信も楽しめる
■『Spotify presents Tokyo Super Hits Live 2020』セットリスト
○マカロニえんぴつ
・ブルーベリー・ナイツ
・恋人ごっこ
・ヤングアダルト
○ビッケブランカ
・Black Rover
・Shekebon!
・Ca Va?
○Vaundy
・不可幸力
・東京フラッシュ
・怪獣の花唄
○[Alexandros]
・Burger Queen(冒頭はサウンドエフェクトで、途中から生演奏に切り替わり)
・Kick&Spin
・Beast
・風になって
○End of the World
・Dropout Boulevard
・Birthday
・Gone
・Rollerskates
○Perfume
・FLASH
・再生
・チョコレイト・ディスコ
○嵐
・Turning Up
・Whenever You Call
・Party Starters
クレジット:THINGS.