『第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』決勝大会が1日、東京TBS赤坂ACTシアターで開かれ予選を勝ち抜いたメンバー19人が歌唱パフォーマンスを見せ『STU48』の2期研究生・池田裕楽(いけだ・ゆら、16)が優勝を飾った。
『AKB48』グループの中でもっとも魅力的な歌い手を決めるもので、今回は134人の立候補者による予選を勝ち抜いた『HKT48』から秋吉優花、『STU48』から池田と矢野帆夏と小島愛子と峯吉愛梨沙と谷口茉妃菜、『SKE48』から野島樺乃と山内鈴蘭と高柳明音と古畑奈和、『NMB48』から山崎亜美瑠、『HKT48』から坂本愛玲菜と豊永阿紀、『AKB48』と『STU48』兼任の岡田奈々、『NGT48』から三村妃乃、『AKB48』から小田えりなと立仙愛理と高橋彩香と浅井七海の19人が登場となった。なお、『STU48』清水紗良はグループ活動休止にともない辞退している。
19人のなかからファイナルへの進出をかけ、メンバーたちが激突することとなり、山内、矢野、三村、秋吉、岡田、池田、古畑、野島の8人が最終決戦へ。優勝した池田は、懐かしの楽曲『異邦人』をしっかり歌いきり、その後、『365日の紙飛行機』を歌い出しを務めたが、高い歌唱力でしっかりと歌いこなし、会場の観客300人を圧倒するものとなった。
終了後には、池田とともに審査員を務めた『ゴスペラーズ』黒沢薫と、3位の岡田、2位の野島とともに会見を開催。池田は今回の大会ではファイナリストに残りそのファイナリストだけで開催するライブに出場することが「夢で」と目標を掲げてきたという。その目的が果たせたことで「嬉しかったんです。けど、今回、初出場で優勝を頂いたんですけど、まだ本当に実感が湧いてなくて。私の人生で、記者の方にいっぱい囲まれるということがないので、いまもまだ夢のような感覚です。でも、応援してくださった方々に感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございました」と、率直な気持ちを。
高い歌唱力を舞台上で見せつけたが、猛特訓等というより「私は『練習しよう』と思ったら自分にプレッシャーをかけてしまって、あまり自分の思うように歌えないので、自分が歌いたいと思ったときに歌ってます」という感じなのだそうだ。
池田は『STU48』に加入して約1年ほどだそうだが、実はこの『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』がきっかっけだったそうで、「昨年のファイナリストライブで矢作萌夏さんと岡田奈々さんがデュエットしていた『さよなら大好きな人』という曲を披露されていて、それを見たときに、歌を歌う楽しさを感じて。『AKB48』グループの方たちが出場できる大会で、『48』グループに入ったら歌とダンス以外にも、こういう大会で歌だけでみなさんの前に立てる機会があるのは知っていたので、『STU48』を受けました」。
そんな池田の印象へ、岡田は、「裕楽ちゃんの歌唱本当に素晴らしかったです。聴いていて、『これは優勝でしょ』と、誰もが思ったのでは。1年居て、それで緊張に打ち勝って、歌っている姿が、これから『STU48』を引っ張っていってくれると感じました。しゃべると子供っぽいですけど、歌いはじめた瞬間からの貫禄がすごすぎて」と、評していた。
ファイナリストたちへは歌唱曲がプレゼントされることとなっているが「大会へ出場した方は全員私を含めて、大会に出るまでに練習するなかでうまく行かないことだったり、楽しいだけではなかったのでそれを乗り越えて、いま歌が歌えるんだという感じの曲を」と語ったり、優勝者のみソロ楽曲へは、「私はまだ『STU48』に入ってから、1年ほどしか経ってないですけど、これを機に、たくさんの方に知って頂きたいなという気持ちがあるので、そういう曲を歌わせて頂ければ」と、希望を挙げていた。
なお、決勝大会の舞台裏ドキュメントをTBSチャンネル1にて2021年1月に放送を予定している。