三浦翔平 三浦春馬さんは「さわやかな笑顔で『ありがとう』と言っていると思います」……映画「天外者」温かいエピソード次々で蓮佛美沙子「いつからプロデューサーになったの?」

三浦翔平 三浦春馬さんは「さわやかな笑顔で『ありがとう』と言っていると思います」……映画「天外者」温かいエピソード次々で蓮佛美沙子「いつからプロデューサーになったの?」2

 俳優・三浦翔平(32)、森永悠希(24)、女優・森川葵(25)、蓮佛美沙子(29)、筒井真理子(60)が12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『天外者』(監督:田中光敏/配給:ギグリーボックス)公開記念舞台あいさつを田中監督とともに開いた。

 本作は江戸時代末期から明治時代中期にかけて活躍した実業家・五代友厚(ごだい・ともあつ)を描いた作品。武士の魂と商人の才を持つ五代の「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ……」とひたすら大いなる目標に向かっていく志と熱い思いなどが映像となる。主役の五代役は故・三浦春馬さんが主演しており、大胆な発想と行動力、そして冷静かつ、ち密さと優しさを持つ、このミステリアスでさえある人物像をかつて見たことのない迫力と重厚な演技で体現している。

 冒頭、翔平は「みなさまのおかげで幕をあけることができました。春馬とともに、みんなとここにいますので、本日はよろしくお願いいたします」と話し、スタートを切ることに。

 田中監督は無事に公開を迎え、お客さんを前にしていることについて「今回の作品は格別というか、一生心に残る作品になりました。いろんなことがあって、でもこうやってみなさんが劇場に足を運んでくれて、本当にありがとうございます」と、万感で翔平は「そういえば今日兄貴(西川)はいなくて、別の大会でムキムキしているみたいです(笑)。予選通過したって、さっき連絡ありました。謝っといてくれとのことでしたのでお伝えさせていただきます」と、いきなりこの場にいない西川貴教のことを言い出し笑いを誘うことに。

 それぞれお気に入りのシーンや役作りでこだわった事について聞かれると三浦は「元々龍馬の役を正式にオファーいただく前に、春馬とごはん食べている時に、『龍馬をやってくれないか』と言われて、そこから始まった。スケジュールが合わなくて現場いけない時も、読み合わせの時間を作ってくれたりして、僕の龍馬は春馬あってなんです」と、春馬さんとのエピソードを披露。

 森永は「冒頭からの迫力のあるシーンなので、ぜひ注目して欲しい」といい、森川は「見てほしいところは、五代さんが英語を使って交渉をするシーンですね。実は私、英語を習っていた先生が三浦春馬さんと一緒なんですけど、実際に英語を自分のものにしてい、本当にすばらしかったです」と、共通点があったという。

 筒井は春馬さんとのエピソードについて「天才の母でもある、エジソン・手塚治虫・レディーガガの母に調べたのですが、それよりも何よりも、1番自分を母にしてくれたのは、三浦春馬くんでした。『筒井さんの主演作観ました!』と来てくれた時、ひたむきで純粋な人なのだと本当に思いました」と感慨深げで、春馬さんとの思い出に涙を流す一幕も。

 蓮佛は「ほとんど春馬くんとのシーンだったのですが、墨絵を書くシーンは注目してほしいです。豊子の役柄的にも心配ばかりする人なので、ある種のラブシーンみたく撮りたいねと監督とも話していて。春馬くんとは高校の同級生で前から友達だったので、『私たちも大人になったね(笑)』と話していました。あと、正式にオファーいただく前にご飯食べてる時、おもむろに企画書取り出してこういうのやるんだけど、一緒にやらない?と言われて、いつからプロデューサーになったの?(笑)とも思っていました」と披露して、会場を沸かせた。

 また、男性として魅力的なキャラクターについて聞かれると森川は「難しいですね(笑)、やっぱり昨日も映画みて、五代さんはついて生きがいがあるなと思う。新しい景色を見せてくれると思うので、私は五代さん支えたいです」と笑顔で答え、蓮佛は「みんな愛くるしいんですよね。森永さんの伊藤博文さんかわいかったですが、やっぱり五代さん推しで!安心感もあり、いい未来が待っているんだろうな。そこに魅力を感じます」と、続く。筒井は「三浦さんも森永さんもワイルドで素敵でしたし……」と、話すと翔平から森永について「この子、ワイルドですか?(笑)」とツッコミを入れ、観客たちを楽しませていた。

 そんな男性人気1位の五代友厚の最大の魅力は何かと聞かれると翔平は「すべてです。誠実で、信念をもって、誰に何を言われようが、自分の目的を達成して、心が強いところ。春馬が演じた五代さんのようになりたいです」としみじみ。

 また、田中監督は「彼は本当に、自分のことよりも共演者やスタッフなど、自分以上に見て常に周りのことを見て、元気なさそうな人がいたら駆け寄って、人として素晴らしい男です」と語り、森永も田中監督の話を受けて「『利助的にはどうなの?』『どう感じた?』『一緒にやっててやりにくくない?』と聞いてくれ、本当に素敵な方だなと思いました」と、春馬さんの優しさが伝わってくるエピソードを語った。

 そしてMCから、公開について春馬さんはどう思っているかと振られると三浦は「そこにいると思うんですけどね。照れてるんじゃないですかね?さわやかな笑顔で、『ありがとう』と言っていると思いますよ」と、思いを披露しつつ、「悲しい気持ち、寂しい気持ち、いろいろな思いがあってここに来てくださっていると思います、泣いてもいい。でも、ネガティブな気持ちを引きずらないでください。春馬が演じた五代友厚の熱量を、一生懸命な生きざまを見てください!」と、熱く呼びかけていた。

 映画『天外者(てんがらもん)』は劇場公開中!

 ■ストーリー
 江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける――。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。2人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える2人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か――。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった――。

 ■五代友厚とは?
 土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあい、さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えた。近代日本経済の基礎を構築し稀代の≪天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主≫と呼ばれた五代友厚。武士の身でありながらも上海に渡って蒸気船を購入し、海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察する。明治政府が誕生すると政府役人となるが、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身。貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手がけ、現在の大阪証券取引所・大阪商工会議所・大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力した。

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 ※記事内画像は(C)2020 「五代友厚」製作委員会

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