2021年2月17日に表彰式が開催される『第75回(2020年)毎日映画コンクール』にノミネートされた作品、俳優が23日、発表となった。
毎日映画コンクールは1946年(昭和21)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞。演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などのスタッフ、日本映画を代表する名女優田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設けていることが特徴となっている。2020年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)となる。
各賞は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考にかかわっており、発表は2021年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞紙上となっている。
以下、ノミネート作品と俳優。
●作品部門
○日本映画大賞・日本映画優秀賞
「朝が来る」
「アンダードッグ」
「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
「スパイの妻 劇場版」
「MOTHER マザー」
○外国映画ベストワン賞
「異端の鳥」
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
「TENET テネット」
「はちどり」
「パラサイト 半地下の家族」
「燃ゆる女の肖像」
●俳優部門
○男優主演賞
石橋蓮司「一度も撃ってません」
草なぎ剛「ミッドナイトスワン」
高橋一生「スパイの妻 劇場版」
森崎ウィン「本気のしるし 劇場版」
森山未來「アンダードッグ」
○女優主演賞
蒼井優「スパイの妻 劇場版」
芦田愛菜「星の子」
土村芳「本気のしるし 劇場版」
長澤まさみ「MOTHER マザー」
水川あさみ「喜劇 愛妻物語」
○男優助演賞
阿部サダヲ「MOTHER マザー」
宇野祥平「罪の声」
勝地涼「アンダードッグ」
北村匠海「アンダードッグ」
成田凌「窮鼠はチーズの夢を見る」
東出昌大「スパイの妻 劇場版」
○女優助演賞
浅田美代子「朝が来る」
神野三鈴「37 セカンズ」
岸井ゆきの「空に住む」
ベッキー「初恋」
蒔田彩珠「朝が来る」
渡辺真起子「37 セカンズ」
○スポニチグランプリ新人賞(男性)
上村侑「許された子どもたち」
岡田健史「望み」
奥平大兼「MOTHER マザー」
下倉幹人「アイヌモシリ」
宮沢氷魚「his」
寄川歌太「滑走路」
○スポニチグランプリ新人賞(女性)
芋生悠「ソワレ」
佳山明「37 セカンズ」
工藤遙「のぼる小寺さん」
服部樹咲「ミッドナイトスワン」
モトーラ世理奈「風の電話」
森七菜「ラストレター」
●スタッフ部門
○監督賞
大林宣彦「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
河瀬直美「朝が来る」
黒沢清「スパイの妻 劇場版」
諏訪敦彦「風の電話」
武正晴「アンダードッグ」
土井裕泰「罪の声」
○脚本賞
足立紳「アンダードッグ」
足立紳「喜劇 愛妻物語」
野本亜紀子「罪の声」
濱口竜介、野原位、黒沢清「スパイの妻 劇場版」
丸山昇一「一度も撃ってません」
○撮影賞
今井孝博「窮鼠はチーズの夢を見る」
佐々木達之介「スパイの妻 劇場版」
月永雄太、榊原直記、河瀬直美「朝が来る」
西村博光「アンダードッグ」
灰原隆裕「風の電話」
三本木久城「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
○美術賞
安宅紀史「スパイの妻 劇場版」
磯見俊裕、露木恵美子「罪の声」
磯見俊裕、露木恵美子「ばるぼら」
瀬下幸治「Fukushima50」
相馬直樹「窮鼠はチーズの夢を見る」
竹内公一「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
○音楽賞
渋谷慶一郎「ミッドナイトスワン」
長岡亮介「スパイの妻 劇場版」
半野喜弘「窮鼠はチーズの夢を見る」
安川午朗「一度も撃ってません」
山下康介「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
○録音賞
内田誠「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
加藤大和「罪の声」
藤丸和徳「アンダードッグ」
森英司、ロマン・ディムニー「朝が来る」 矢野正人「おらおらでひとりいぐも」
吉野桂太「スパイの妻 劇場版」
●アニメーション部門
○アニメーション映画賞・大藤信郎賞
「生きる壁」
「いしのしし」
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」
「劇場版 ごん -GON, THE LITTLE FOX-」
「音楽」
「かたのあと」
「サイダーのように言葉が湧き上がる」
「The Balloon Catcher」
「ジョゼと虎と魚たち」
「DINO!」
「どうにかなる日々」
「Birth-めぐるいのち-」
「附子」
「魔女見習いをさがして」
「Radio Town」
「レベッカ」
「わたしたちの家」
●ドキュメンタリー部門
○ドキュメンタリー映画賞
「アリ地獄天国」
「サマショール 遺言 第六章」
「さよならテレビ」
「セノーテ」
「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道」
「れいわ一揆」
なお、第75回となる今年度から表彰式の開催地は都内へと戻り、目黒区の協力を得て『めぐろパーシモンホール』での開催を予定している。