女優・井上真央(33)主演で2021年1月8日より公開予定の映画『大コメ騒動』(監督:本木克英/配給:ラビットハウス、エレファントハウス)第2弾となる本編映像とメイキング映像、場面写真が28日、解禁となった。
大正7年(1918年)に富山県の海岸部で実際に発生した「米騒動」。本作は新聞で報道されるや全国に広がり、暴動に発展したこの騒動で活躍した女性たちにスポットを当て、史実に基づいて描く。井上は、周りに流され自己主張が苦手ながらも、実は聡明な主人公・松浦いと役を演じることとなる。
井上のほかにも、町一番の権力者である大地主に石橋蓮司、いととともにコメ騒動に参加するおかか仲間に鈴木砂羽、舞羽美海、冨樫真、鈴木演じるトキの夫に吹越満、大阪の新聞社のデスクに木下ほうか、おかかたちを目の敵にする警察署長に内浦純一、といった演技派ぞろいのベテラン陣から、いとらを取材する新聞記者に中尾暢樹、私塾の先生に工藤遥、いとの旧友に吉本実憂が出演することもこれまで明かされている。
本編映像第2弾で、解禁された映像は、コメの値段の急騰から始まり、目の当たりにした理不尽な社会に対して「もう我慢できん!!」と立ち上がった女性たちが一挙なだれ込むシーン。3人の子どもを育てながら働きづめのいとが、「コメを旅に出すなー!」と掛け声をあげ先陣を切り、それに続く女性たちの大群が、コメを積み荷にさせまいと砂浜を駆け抜ける。あまりの迫力に慌てふためく業者たちの姿が対照的で、真剣ながらもコミカルな雰囲気も忘れない“本木節”にあふれた映像になっている。
一方、メイキング映像では、監督から演出を受ける井上の姿や、100人近いエキストラが海岸に集まって撮影が行われた様子が映し出されている。本木監督は「船に運び出す米俵をおかかたちが奪うシーンでは、エキストラのみなさんがとても“楽しそう”だったんです。でもここは、男たちと激しくぶつかり合うシーン。申し訳ないという思いを持ちながらも『家族の命がかかっています!楽しそうにはしないでください!』とスピーカーで何度もお願いしました(笑)。みなさん思っていた以上に積極的に撮影に挑んでくださったことが、僕としては信じられない光景として感じられていました。と、同時に、とても誇らしい気持ちにもなりました。おかか役の女優陣も思わず『すごいすごい!』とエキストラのみなさんに拍手を送ったほど。浜のおかかたちの、迫力あるシーンになったと思いますよ」と、振り返っている。
主人公いとを演じた井上は、「いつの世も女性を怒らせたら怖いですが(笑)、自分の力を試すためではなく、大事なものを守るために声を上げていく。生活に根付いているからこそ響く訴えというものがあるのだと思います。今の時代とちょうど重なる部分もあると思うので、そんなことも感じてもらいながら楽しんでいただけたら嬉しいですね」と、本作の魅力を語っている。
映画『大コメ騒動(だいこめそうどう)』は2021年1月8日よりTOHO シネマズ日本橋ほか全国公開!なお、富山県では2021年1月1日より先行公開!
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※記事内画像は(c)2021「大コメ騒動」製作委員会