展覧会『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい展』PRイベントが26日、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで開かれTVアニメ版の犬くん役・花澤香菜、猫さま役・杉田智和、松本ひで吉役・金澤まい、原作者の松本ひで吉氏が来場した。
松本氏が、自身の家族である犬と猫の様子を描きSNSで投稿した漫画『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』。累計300万リツイート&1000万いいねを達成する大反響で、今年10月からはショートアニメも放送中となっている。
展覧会では、描きおろしイラストや、アニメ本編から厳選した「犬くんと猫さまのかわいいシーン」に新規録りおろしキャラクターボイスを追加したウェルカムムービー、犬くん&猫さまをもっと詳しく紹介するコーナーのほか、オブジェ、フォトスポットも用意され、癒やしあふれるものに。さらに、原作の松本氏が撮影した実際の犬くん、猫さ
まの自然体の姿が収められた貴重な未公開写真も楽しめるものとなっている。
犬くんは、無邪気なうえ猫を好きで、嫌なことがあってもすぐに忘れる天使のように明るさを持つというキャラクター。猫さまは、強面でクールなうえ、マイペースな性格。しかし、根は優しく“ツンデレ”な感じのキャラクターとなっている。そんな本作だが松本氏は本作のオーディションを見学していたそうで、「花澤さんは透明感があって犬くんにピッタリで、杉田さんはオーディションからすごい笑いをとってくれて」と、振り返る。
作品の出演が決まったときに、花澤は祖父が飼っていたという犬のことを思い出したそうで、「悲しいことがあって泣いてたら寄ってきてくれて、ずっとちょこんと居てくれたりして、そういう優しさってあるよねというのを自分で体験したことがあって」と、感慨深げ。
杉田は、会見中に猫さまのぬいぐるみを、本物の猫のように何度も優しくなでて慈しむような視線を送りつつ、「よく殺人鬼とかストーカーの役が多いので、こういう温かいホームコメディーに出られて嬉しいです」と、喜んだそうで「自分が出演してるのを忘れるくらい好きなんですよ」と、しみじみ。さらに、「アニメになって存在そのものが、人のことを緩くさせる魅力を感じています。文字だけでも犬も猫も絵が浮かんでくるんですよ。これがアニメになってよりわかりやすく、いろんな人に伝わってほしいなと思って。だから放送時間を気にしました。なんとか朝に放送できないですかと聞いたら、なんとか朝再放送という形になって良かったって思って」と、熱意を持って談判したというエピソードも披露していた。
一方、金澤は原作者を演じることに「喜怒哀楽がしっかりあって、それがひで吉先生の魅力だなと思ったので、そこが出せるように。私、犬と猫を飼ったこともないので、松本先生の魂を下ろす気持ちでした」という気持ちで演じているそうだ。
展覧会をめぐってみて、花澤は、「メチャクチャ良いところに来ちゃったなって思いました。入った瞬間に『わぁー!』って声が出ちゃいました(笑)。そのくらい大好きな犬と猫の世界に囲まれて結構大きい人形とか、オブジェがあったりとか、先生の描き下ろしの漫画があったり、見どころがたくさんあって、これはたくさん見れるなと思いました」と、興奮する部分が多かったようで、金澤も「来た甲斐もあったと思って。描き下ろし漫画も楽しませて頂きました」と、ニッコリ。
杉田は「出演関係なく観に来たかったんです」と以前から期待をしていたといい、「中には巨大な犬くんと猫さまのぬいぐるみがあって、このサイズ(全長約1メートル)の猫さまが殴ってきたら死ぬなと思って。このまま“なんとかウォッチ”に殴り込みだと思って。すいません」と、冗談も飛ばして場内を和ませていた。
ほかにもアフレコへ、花澤は「少人数でできるものだったから良かったですね。3人一緒に録ることができたんです」と、呼吸を合わせやすかったと話したり、杉田は今年1年を振り返り、「今年はいろんな矛盾を突きつけられる1年でした。心のよりどころではないですけど、SNSで犬とか猫の動画を探しちゃうんです。そもそもこの漫画も、それでたどり着いて。存在に救われているなと感じています」と、しみじみだった。
来年1月からはTVアニメ2クール目も放送となる。花澤は「相変わらず声が枯れそうになるくらい犬くんはずっとはしゃいでます。きっと2クール目も、みなさんに元気を与えられるようなアニメになっていると思います」と、アピールし、杉田は、「猫はオチを任されることが多くて、パーフェクトクローザーの役割を果たせるように動揺しないように演じること。それはすごく気をつけてます」と、気を引き締めていた。
展覧会『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい展』は27日から2021年1月12日まで松屋銀座8階イベントスクエアにて開催!