水田航生主演舞台「東京原子核クラブ」10日に初日開幕!カーテンコールで「とても温かい空気が押し寄せてくるのを感じて」

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 俳優・水田航生主演の舞台『東京原子核クラブ』(演出:マキノノゾミ)が10日、東京・下北沢の本多劇場で初日を迎えた。

 本作は、マキノノゾミ作『東京原子核クラブ』は1997年の初演時に読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞しており、今回はマキノ本人が22年ぶりに演出も手掛けている。

 昭和初期、風変りな住人が集う東京・本郷の下宿屋「平和館」が舞台。理化学研究所に勤務する若き原子物理学者・友田晋一郎(水田)は周りのレベルの高さに自信を失っている。そんな中、「平和館」に訪れた海軍中尉・狩野は理研の研究で新型爆弾がつくれるのではないかと思いつき……。実在の人物をモデルに、時代の荒波の中、闊達に生きる若者たちを描いた群像劇に仕上がっている。

 無事初日を迎えたことへ水田は、「初日が開き、カーテンコールでお客さまの顔を見たとき、ぐっときました。このような状況で劇場に足を運んでくださるのがどんなに大変なことか重々承知しています。その中で客席から舞台上に、とても温かい空気が押し寄せてくるのを感じて、舞台はお客さまがいて完成するのものだとあらためて実感しました」と、こみあげるものがあったといい「初日が開いてお芝居の課題も見えてきましたし、まだまだ自分自身で高めていくことはありますが、まずは、幕を開けられたことにとても感謝しています」と、お礼を。

 本作へは「悲しい出来事でセンチメンタルになっても、場面の最後には笑っています。その連続で、3時間弱のお芝居があっという間に感じるのではないかと思います。そして、『今』の時世にもぴったりな内容です。現代社会とリンクする部分や、“原子核”という言葉からイメージする難しさではなく、演劇を見て笑ったり、登場人物の“様(さま)”に気持ち動かされて楽しくなっていく作品です。マキノノゾミさんの舞台は演じていると幸せ感に包まれていくんです。お客さまにもそれを感じていただければ嬉しいです。ぜひ観に来てくださいとは言えない状況ですが、ライブ配信もありますので、お客さまも一緒にこの作品の幸せな空気感を味わっていただければと思っています」と、雰囲気とメッセージを寄せていた。

 ほか、神出鬼没の謎の女・箕面富佐子役には元宝塚歌劇団月組トップスターの霧矢大夢、平和館の大家・大久保に小須田康人、友田の師匠である西田教授には文学座所属で柔軟自在の実力派・浅野雅博、久保田秀敏、加藤虎ノ介、石田佳央、平体まひろと、上川路啓志、荻野祐輔、大村わたる、石川湖太朗が出演している。

 舞台『東京原子核クラブ』は10日から17日まで本多劇場にて上演予定!

 ※当初予定より、一部公演中止、開演時間の変更等ございますので、最新情報は公式HPも合わせてご確認下さい。

 ※記事内写真は「撮影:交泰」

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