俳優・中村倫也(34)が12日、都内で映画『ファーストラヴ』(監督:堤幸彦/配給:KADOKAWA)完成報告イベントを女優・北川景子(34)、芳根京子(23)、窪塚洋介(41)、堤監督(65)とともに開いた。
作家・島本理生氏の累計発行部数12万部を超えるベストセラーの同名小説が原作。アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる作品。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の公認心理師・真壁由紀を北川が。父親殺しの容疑者・聖山環菜役を芳根、由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞役を窪塚が演じている。中村は由紀の義理の弟で、由紀とともに、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉役で出演となる。
会場にはレッドカーペットが敷かれ、その上をキャスト陣が闊歩する豪華な登壇を見せる。中村へは迦葉役を演じるにあたって意識たところや共通点はという質問があがり、「顔とか、身長とか、髪質がとくに共通していたかなと思います」と、マイペースに話す。
そこで司会が「有能な弁護士という役柄ですよね?」と振ると、それに乗っかるように「有能な弁護士の髪質は共通していましたね」と、笑う。演じるうえでは、「結構、弁護士としても、由紀との歴史がある人物としても、思っていることを直接的に、言葉に出すと、対人関係って影響が出たりするじゃないですか、対人関係って。なんか言葉にしない言葉をいっぱい持っているやつだなって、台本を読んで思っていたので。なんかそういう部分の会話していても違うことを考えていたりするじゃないですか、生きていても」といいたとえとして、「(会社で)上司としゃべってても、『きょう帰ったら何食べよう』とか考えたりするわけじゃないですか。なんかそういうところの、人としての彩りを意識していました」と、“中村節”で語っていた。
実は主演の北川とは同い年。ということで、お互いの印象を尋ねることとなり、北川は中村へ、「同い年の方と演じることがあまりなくて、クランクイン前から勝手にフランクな感じでいいのかなと思って。同級生という感じがしました」と、入りやすかったというと、中村もうなずき、「話してても、『あのときのあれ』という感じで話が通じるんです」と、同世代ならではの会話をしていたのだとか。
そんななか、北川は撮影現場で「窪塚さんはカリスマだねと言ってて……」というと中村も「『緊張するね』と言ってて」というとこれに窪塚が、「それは直接言って!(笑)無視されているのかと思った」と、ちょっと距離があり寂しかったよう。
一方、中村は北川へ、「もっとつんけんしているかと思ってたんです。でも、すごいね、フランクというか、なんていうんですかね。オープンなマインドを持っている方で。真面目ですし、やっぱりストイックですし、自分の仕事とか求められることに対しての意識がすごく高い。だからこそこうなっているんですけど、なんかそれがすごい素敵で。僕と真逆だなと思いましたね。僕すぐサボっちゃうんですけど、芳根さんもそうですけど、爪の垢を煎じて飲みたいです……なので後で爪ください(笑)」と、話して会場を沸かせ、北川は「こんなことばっかり言ってるんですよ」と、楽しげだった。
続けて、窪塚との共演についての話題が中村に振られる。「台本をもらったときに、僕の演じるお兄さんの役が窪塚さんと聞いて、断ろうと思ったくらい、恐れ多いというか……一緒のお芝居がそんなに多かったわけではないですけど、いまも隣にいさせてもらって、いちファンということを出さないように、出さないように、ふわふわした感じを出さないように。だから、いまも重力も人より倍にしているくらいで生きているんです(笑)。あんまり左(側にいる窪塚を)を見れないんですよ。緊張しちゃうんですよ。だからとても光栄でした。もっとガッツリ一緒にやりたかったという思いと、そうなったらきっとヘラヘラしちゃうなっていう思いと……“だす”」と、謎の語尾とともに話をすると、窪塚はそこを取り上げ「“だす”……っていいまとめだね」と、笑いお気に入りとった様子を窺わせた。
続けて、窪塚との共演についての話題が中村に振られる。「台本をもらったときに、僕の演じるお兄さんの役が窪塚さんと聞いて、断ろうと思ったくらい、恐れ多いというか……一緒のお芝居がそんなに多かったわけではないですけど、いまも隣にいさせてもらって、いちファンということを出さないように、出さないように、ふわふわした感じを出さないように。だから、いまも重力も人より倍にしているくらいで生きているんです(笑)。あんまり左(側にいる窪塚を)を見れないんですよ。緊張しちゃうんですよ。だからとても光栄でした。もっとガッツリ一緒にやりたかったという思いと、そうなったらきっとヘラヘラしちゃうなっていう思いと……“だす”」と、謎の語尾とともに話をすると、窪塚はそこを取り上げ「“だす”……っていいまとめだね」と、笑いお気に入りといった様子を窺わせた。
そんな窪塚だが、中村へは、「初日は北川さんと中村くんと大学のキャンパスのシーンの撮影で、正直驚愕したんです……というとエラそうですけど、こんなにできんの!?って。全部分かってやってるんだって」といい、具体的には「眉がピクッとするとか、たぶんまばたきもどこでやってるか分かってるだろうというくらいすべて自分のコントロールで芝居をしていて。それに驚愕したんです。そこから何個か同じシーンがあるんですけど、そのたびに驚かされて。それは、芳根ちゃんとは一緒のシーンはなかったので残念ながら現場で体験することはなかったけど、北川さんにしても中村くんにしても、なんていうかケツを叩かれるような……役者って面白けど怖いなって。なんか負けたくねぇなと正直思ってしまって。でも、堤さんからは『何もするな』とお題が出ていたので堤さんと2人に委ねるしかないと思いました。この2人に委ねさせてもらって芝居をしようと思ってやりました。(中村は)メチャクチャ頭いいし、きょう取材を一緒に受けて、言葉の選び方だったりとか、センスにしてもすごく頭が良くて顔も良くて、おもしろくて、そりゃ惚れるわ女はと思いました」と、べた褒め。
これに中村は、「今もう酔っ払っちゃいました(笑)。なんかソワソワしてますね。うれし恥ずかし、オン・マイ・ハートですね」(聴こえたまま)と、感激で浮足立ち、司会からは重力が軽くなったのではと振られると、「ちょっと浮いてますよ。俺今日死ぬのかな」と、喜びを表現し、窪塚はそんな中村をみながら「これ本音なんで(笑)」と、“解説”。
イベントでは、事前に集められた質問に答えていくことに。『ファーストラヴ』というタイトルをどのように感じて演じていたかという、難しめの質問が。この話題を振られた中村は「いろんなごらんになった方がね、いろんな『ファーストラヴ』があると思うんで。なんかどうこうと一言で言うのも難しいんで、なんかいまずっとたとえを考えていたんですけど……」と前置きしたあとに、「苔玉っていうものがあるんですよ。土の塊に苔で。お皿があって水を張ってずっとひたしていて、水が土を吸って、苔になって。その皿みたいなものかなと思います」と、熱弁。これに司会が「というと?」と、解説を求めると、中村は戸惑い司会もあわてて「この質問は野暮でしたね」と、取り下げ、中村も「いまごめんなさい。吐きそうになりました」と、引き取る。しかし、隣にいた窪塚だけは「分かった!伝わりました!」と、受け止められたそうで、「あっ!本当ですか!?」と、伝わって嬉しそうだった。
映画『ファーストラヴ』は2月11日より全国公開予定!
※中村倫也過去記事
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