舞台『いまを生きる』(演出・上演台本:上田一豪)ゲネプロが16日、東京・新国立劇場 中劇場で開催され、主演の佐藤隆太をはじめジャニーズJr.で『IMPACTors』佐藤新と影山拓也と基俊介、俳優・三宅亮輔、瀬戸利樹、市川理矩らが熱演で魅せた。
本作は89年にロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアー監督によって制作されたアメリカ映画を元に、16年10月~12月にオフブロードウェイで舞台化。ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、そこへ赴任してきた英語教師と学生たちの詩を通した交流を描く不朽の名作となっている。日本では18年に上田一豪氏が演出、佐藤隆太が主演を務め初演され、思春期の少年たちが自由に生きることの素晴らしさに目覚める輝きを鮮烈に描き好評を博した。
初日を直前にし、キャスト陣からコメントも寄せられた。
○佐藤隆太
この作品は「いまを精いっぱい生きることの大切さ、尊さ」がテーマなので、このような時期だからこそ、お芝居を通して、堅苦しくなく伝えることができたらと思っています。
お客さまには安心して観て頂けるよう、対策なども試行錯誤しながら、いつも以上に緊張感を持って、ここまできました。今回、再演ではありますが、新しいキャストの方々を迎え、全く違う教室の雰囲気になっています。 初めて観る方々はもちろん、初演を観たことのある方々にも、新鮮な気持ちで楽しんで頂けると思います。
○佐藤新(IMPACTors / ジャニーズ Jr.)
佐藤隆太さんをはじめ、ほかの俳優の方々と一緒に演技ができることを光栄に思っています。今はとにかく本番を迎えられることが嬉しいです。今回はピアノとチェロの生演奏があり、臨場感のある舞台がお届けできると思います。この「いまを生きる」という
公演を通じて、僕たちのお芝居の成長も観て頂きたいです。
○瀬戸利樹
この状況下のなか、最終日までけいこを終え、幕が上がることを嬉しく思います。このカンパニーは隆太さんのおかげで楽しく、伸び伸びとお芝居をさせていただき、先生と生徒たちの関係性が舞台上にも表れていると思います。ニールは人に対する「思いやり」の気持ちが強い人物なので、演じていくうえで、言葉選びの大切さを学びました。それらの言葉を噛みしめながら、いまを生きたいと思います。
○影山拓也(IMPACTors / ジャニーズ Jr.)
僕自身、昨年春に予定されていた舞台が中止になってしまったこともあり、今回幕を上げられるということが嬉しく、作品を届けられることに幸せを感じます。大変な世の中ですが、劇場に足を運んでくださる皆様には感謝に溢れ、客席の反応が楽しみです。佐藤隆太さんをはじめ、周りのキャストのみなさんと共演できる貴重な時間を最後まで噛みしめながら、頑張っていきたいと思います。
○基俊介(IMPACTors / ジャニーズ Jr.)
新国立劇場の舞台に立つのは初めてなので、今はとても緊張しているのですが、キャスト、スタッフのみなさまとけいこをしてきたなかで、とても素敵な雰囲気を作り上げてきました。大変な時期ではありますが、ご来場いただくみなさまに感謝をしながら、無事に千秋楽を迎えられるように頑張りたいと思います。
○三宅亮輔
もう初日かと思ってしまうくらい、あっという間の1ヶ月でした。ここから本番を迎えていくなかで、どう転がっていくかが楽しみです。
キャスト同士の仲がとても良く、それが芝居にも出ていると思いますし、演じていて楽しいです。こんな時期だからこそ、自分たちが一生懸命やることで、「いまを生きる」ということが伝わると思います。キーティング先生の言葉はどんな人にも響くと思うので、一緒に耳を傾けてほしいです。
○市川理矩
まず、初日を迎えられることがすごく嬉しいです。キャスト同士の雰囲気がとても良いので、その雰囲気を保ちながら、体調管理をしっかりして、最後まで頑張りたいです。キーティング先生と出会い、キャメロンがどんな決断をするのか、ぜひご覧ください。
舞台『いまを生きる』東京公演は16日から31日まで新国立劇場 中劇場にて、大阪公演は2021年2月11~14日までサンケイホールブリーゼにて、名古屋公演は2021年2月20~21日まで東海市芸術劇場にて上演予定!なお、東京公演のチケットについては、緊急事態宣言が発令された1月7日時点で劇場キャパシティの 50%の販売数を越えていたため、当日券も含めて新たなチケット販売はない。また、緊急事態宣言期間(~2/7)以降に実施の大阪公演、名古屋公演については、これまで通り感染予防対策を徹底の上、現時点では変更なく上演の予定としている。
■STORY
1959 年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校 OB の英語教師ジョン・キーティングが赴任してき
た。時を同じくして転校生のトッドもウェルトン・アカデミーに編入した。ノーラン校長の指導の下、厳格な規則に縛られている学生たちに、キーティングは「教科書なんか破り捨てろ」と言い放ち、詩の本当の素晴らしさ、生きることの素晴らしさについて教えようとする。
キーティングの風変わりな授業に最初は戸惑う生徒たちだったが、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えや、規則や親の期待に縛られない自由な生き方に目覚めていった。ある日、生徒のニールは学校の古い学生年鑑を読み、キーティングが学生時代に「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」というクラブを作っていたことを知る。ニールは同級生のチャーリーやノックスらとともに、近くの洞窟でクラブを再開させ、トッドも、誘われるままクラブに加わった。
彼らは自らを語り合うことで、自分がやりたいものは何か自覚していくのだった。 ノックスは偶然知り合ったクリスに恋をし、チャーリーは女子学生を学院に入学させるべきだと主張する。ニールは俳優を志して『真夏の夜の夢』の舞台に立つことを決心するが、ニールの父親からは舞台に立つことを反対されてしまう。そして……
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