劇場版『美少女戦士セーラームーン Eternal《後編》』(監督:今千秋/配給:東映)完成報告会見が29日、東京・丸の内TOEIで開催され豪華キャスト陣が登壇した。
1991年から1997年にわたり少女漫画雑誌『なかよし』(講談社)で漫画家・武内直子氏が連載した『美少女戦士セーラームーン』。可愛らしくポップなビジュアル、そして運命に導かれた女の子たちが華麗に変身し戦う愛と正義の物語として、社会現象が巻き起こるまでに反響を呼んだ。92年からはTVアニメシリーズの放送も始まり、97年に放送が終了した後も、40か国以上の国で放送されるなど、いまなお愛されるコンテンツとなっている。今回、25年を経て前後編で公開されることとなった。
この日は、スーパーセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃、スーパーセーラーマーキュリー/水野亜美役の金元寿子、スーパーセーラーマーズ/火野レイ役の佐藤利奈、スーパーセーラージュピター/木野まこと役の小清水亜美、スーパーセーラーヴィーナス/愛野美奈子役の伊藤静、スーパーセーラーちびムーン/ちびうさ役の福圓美里、スーパーセーラーウラヌス/天王はるか役の皆川純子、スーパーセーラネプチューン/海王みちる役の大原さやか、スーパーセーラープルート/冥王せつな役の前田愛、スーパーセーラーサターン/土萠ほたる役の藤井ゆきよ、ジルコニア役の渡辺直美、新月の闇の王国の女王・ネヘレニア役の菜々緒が登壇した。
三石は「念願の全員集合で気持ちもあがっております。もうキラキラが止まらない!」と、興奮を隠せない姿を見せれば菜々緒も「感無量です。何度も言ってしまうのですが(苦笑)。同じ舞台に立たせて頂くということでも感動していますが、客席からも見たいです!」と、この豪華登壇に酔いしれているよう。
それぞれ見どころを熱く語りつつ、三石と菜々緒はセーラームーンとネヘレニアの対決についてトーク。三石はネヘレニアの語る言葉に「その通りだなと思って。純粋無垢に育っていても、その間に、ネガティブなものに気づいて、それでも、周りの愛情で立ち向かえたりとか。影自体も仲良く歩んでいけることが大人になることかなと思いながら聞いていました」と、しみじみ。
一方、三石との掛け合いを「ラスボスとして戦わせていただくんですけど光と闇の表裏一体のものを描いていると思うんです。(ネヘレニアと)セーラームーンは分身みたいに感じて、鏡一枚で表裏一体な感じが描かれているのではと思って、自分もなくてはならない存在だったんだなと思って。大人になってから観る方がグッと来る部分があったんじゃないかなと思いました」と、感慨深げ。
さらに、演技のディレクションへ菜々緒は「監督と最初に話し合ったときに『ネヘレニアに悪役を意識しないでほしい』と言われて。妖艶なミステリアスな感じなんですけど、後編には、悪役感とかを強さを出させて頂いた感じです」といい、憧れていた月野うさぎとの掛け合いには感激していたそうで、「何度思い返してもぐっと来ますね。お芝居に集中しないといけないんですけど、うさぎちゃんとお話している世界線が生まれたのが嬉しくて」と、瞳を輝かせていた。
そして三石から「夢を追いかける人にはチャージして、パワーをもらえるものになっているものですし、前を向いて元気をもらえるような映画になっています。敵キャラたちもキラキラと自分の人生を生きているので、触れて頂ければ元気が出ると思います」と、メッセージを寄せていた。
劇場版『美少女戦士セーラームーン Eternal《後編》』は2月11日より全国公開予定!